六本木ミッドタウンで開催されている 
デザインの解剖展
 行きたいと思いながらなかなか行けずにいた。

三連休の中日にやっと思い立って行ってきました。

寒くて雨が降る中、こんな日に来る人いないだろうなと思ったら、、、

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傘をさしての行列が入り口に。
20分ほど待ちました。
きっと天気のいい休日はもっと混んでいるんだろうな。

製品をデザインの視点で徹底的に解剖したもの。
なんだか面白そうです。

例えば、写ルンです
巨大な模型を切断。中味の断面を見せながら、立体的な厚みの幅や軸がどうしてそこにそのサイズであるのかを解剖。
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リカちゃん人形の頭部から頭蓋骨の形を割り出したもの。
表面ではなく頭蓋骨にまで解剖することで、より赤ちゃんに近い形状を解明、
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入り口からなかなか面白い展示です。

ここから、本格的な解剖がスタート。
まずは、きのこの山。

時代背景から、きのこの山が生まれた理由、コンセプトの生まれた背景を探り、デザインへ。

ロゴの歴代の変化から守られてきたこだわりや、意味合いの解剖。
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パッケージに書かれた里山の解剖。
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製品自体の解剖。
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ビスケット部分の食感のこだわり、
傘部分の二層のチョコ、
そして、食べた時のオトマトペでのたけのこの里との違い。
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モノづくりをしている人間には、商品が作られて行く過程での細かなこだわりを見せてもらえるのはとても楽しい。

どんな商品でも、手に取る人にはさして気にもとめてもらえない、でもそれが商品として魂を宿すには不可欠な細かなこだわり、一貫した思いがある。

それを見せてくれるデザインの解剖展。

続いてブルガリアヨーグルト
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ブルガリアヨーグルトで一番感銘を受けたのは商品名。
商品名に一国の名を冠することのすごさ。こだわり。

ブルガリアン でもなく、ブルガリアふうでもなく、
ブルガリアヨーグルト。

ブルガリアから菌株を譲り受け、本物のヨーグルトを作ったこだわりからどうしてもこの名前にしたかった明治のこだわり。

国との交渉となり、政府の役人に工場見学までしてもらい、製造過程をみることで納得してもらいこの名前となった。

しらなかった、、、

こちらは、スーパーカップ
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こちらの商品の容器。
強度を保つためにカップの端に折り返しがある。

勝手に提案されたスーパーカップ用のスプーンが面白かった。
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容器の大きさに収まるサイズで、
そこまで届き、端を救える角度
なるほど。

続いて明治チョコレート
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口の中で溶けるけど、輸送時には溶けず、手でパリッと割れるけど、輸送時には割れない。

そうなんですよね。
商品は製品として工場から消費者の手元に届くまでの複雑な過程がある。

作り立てを目の前の人に渡せる訳ではない。

いつでもどこでも使うときにベストな状態で届けられるような工夫が一番大変。

チョコレート一枚にもその苦労と技術が詰まっている。

混んでる中、文字量も多い展示だったけど、じっくり楽しみました。

大学生と思わしきお客さんが、
「こんな事まで考えられてるんだ、、、知ってたら卒論のテーマ変えたのに」

なんて反応しているのをみると、自分が作った商品も解剖してみなさんに作り手の想いを伝えたいって思ってしまいました。

楽しかった。