最終日は、父がどうしても行きたがった田立の滝。
滝を見ながら山登りする景勝地。
父は子供の頃からよく登り、一族の者は必ず来るということから、母も結婚してすぐ連れてこられたそうです。
男の子が欲しかった父は、私の従兄弟、父の甥にあたる男の子と昔一緒に来た記憶がとてもたのしく、それ以来、自分の孫と来るのが夢だったようです。
とはいえ、父はもう80近い高齢。
山登りも随分していない。
どうしてもという父に条件として日々のトレーニングと高尾山へのテスト山登りを与えた私。
それをしっかりこなした父、本当に来たかったのね。
止めさせる理由もなくなり、私の参加する最終日に予定を入れました。
が、残念なことに1年ぶりに会う甥っ子は、街中ですら暑いと駄々こねて泣く根性なし。
山登りなんてするわけない。
いや。連れてってもこちらが大変なだけ。
連れてくのをやめようと前日決めてましたが、父親に吹き込まれたのか、
「山登り、とっても楽しみです。行きます!」
と宣言してきた。
信用ならんなぁ、、、、
仕方なく、
絶対に駄々こねない約束で連れて行きました。
登山口の駐車場に、姉と姪っ子を残し、
70過ぎの父、母、それに姉の旦那、甥っ子、私の五人で登ることに。
私としては、母が来るのは想定外。
どーしてくることになったのか??
母は父より5歳若いとはいえ、やはり山登りなんて最近してないし、70過ぎの体。
事前に体力作りもしてないし、心配だ。
でも、
今更来るなとも言えず、連れて行く、。
田立の滝のコースは、基本的になだらかな山道。
木々が生い茂り、坂は緩やかなのでハイキングですね。吊り橋なんかもあり、風情はいい。
目的地までは無理かな、、、
途中の階段や坂は後ろから押し上げて少し補助。
私は母のフォローで手一杯なのに、案の定、甥っ子がすぐに愚図りだす。
ほんと、根性なし。
こういうとこ、嫌いです。
途中から山登りのリーダーの役を与え、先導させてなんとか使命感で頑張らせる。
だましだましきたのに、四分の3ほど来たところで駄々こね爆発。
今回のゴールではないですが、この田立の滝の山登りコースのゴールである不動岩が見えます。
甥っ子の宥め役は姉の旦那にお任せ。
私は年老いた両親を連れて先へ進む。
ほんの5分歩くと、、
霧が滝です。
綺麗ではないですか!
ここがほぼゴール。
これまで2時間ぐらい頑張ったのにあと5分のこの滝まで来ないなんてありえない!
もったいなさ過ぎ。
五分の道を戻って母と甥っ子たちを呼びます。
あとほんの少しだからと鼓舞してなんとかたどり着きました!
とりあえず、父の夢は叶えました。
私と父はこの少し上の天河滝という本来の目的地まで進みます。
ここからは200段ほどの階段を上がります。
まぁ、整備されてて登りやすいので問題ないんですけどね。
こちらです。
私個人としてはこのコース、すごく好き。
登りやすいし、楽だし、多分いつもの山登りメンバーなら1時間もかからず登れただろうな。
本日は2時間かかってますが、、、
もちろん、コースのゴール、不動岩までも問題なくいけただろう。
でも、今日は山登りを楽しむではなく、父の夢を叶え、みんなを無事に下山までさせること。
冷たい河の水に足をつけて休憩し、父と甥っ子たちのところへ戻る。
朝ごはんのバイキングから拝借したおにぎりをみんなで食べて、下山。
下りは甥っ子と父は順調。
母の足場を先導して私はゆっくり。
姪っ子が
「お山に来たよ。大きなお山だよ」
そして、
「beautiful day! today is beautiful day!
everyday is beautiful day!」
と車の中でご機嫌さんに話してたことを思い出しながら、山道を歩く。
これにて、私の岐阜の旅の任務終了。
甥っ子姪っ子のお世話と父の夢を叶えるお手伝い。
もう一泊あるみんなを残し、そして、暑すぎて全国の中でもニュースになっていた岐阜をあとに帰りました。