ずっと行きたかったマグリット展、やっといってきました。
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三ヶ月の開催と長かったのですが、気付けば、今月で終わってしまう。

最後の週とか絶対混むから、その前には行かないと!

と出かけましたが、チケット売り場から列ができ、かなりの混みよう。

どうせ牛歩になるならと、音声ガイドを借りてじっくりみてきました。

マグリットといえば、空に青空を鳥の形でくりぬいた大家族や、夜と昼の景色が融合した光の帝国が有名。

そのなんとも不思議な世界に魅了される。

絵画なんて興味ない若い頃からマグリットは気になる絵だった。
今回の展示は発見がたくさん。
こんなにマグリットの絵を一気にみたことはなかったかも。

展示は初期から年代を追っておかれてるので、画風が変わりゆく様が観れる。

驚いたことに、初期の絵はアールデコのものが多く、ポスターなど商業芸術がたくさん。
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マグリットとアールデコって全然イメージあわない!

そして、続いて現れるのが、キュビズム。
ピカソかと思うような現代アート。
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その後、ダリのようなシュールレアリズムに。
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この時代をみると、なんとなくマグリットがあの不思議な世界観にたどり着いた流れがわかった、、、

マグリットならではの不思議な世界、村上春樹の小説が似合いそうな彼の絵になっていく。

そして、今回、流れを追って行く中で、彼にとっての絵は、すごーく哲学的な意味を持つことがわかった。

違和感の中から見出せる真理、、、

「これはパイプではない」というお題
パイプと認識してるけどそうではない、とは?
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こちらは、月はひとつ、三人の男たちがみている月は同じはず。
でも、三者に見えてる月は違うもの、、
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私が常々感じる哲学的な考えと共通するものをそこに感じました。

私が常々思うこの世の謎は、、、

本当にみんな同じモノを同じように見えているのか?

私が黒と思ってみてる色は黒と名付けられてるから、黒だけど、見えてる色はみんなが茶色にみえてる色かもしれない、、

でも、一生、どうやっても自分と他の人が同じものをみてるのかは知ることができない。

例えば日本人は色彩がやたらはっきりみえてるとしたら、普段のカラフル世界につかれて、わびさびの地味な色を味があると感じる、
逆に欧米人は色彩が淡くしかみえてないからカラフルな色を好む

なんてことはないのかなとか、、、

見えてるモノにどこまで真実があるのか、モノの真理はどこにあるのか?

おたくっぽくそんなことを考えることがある。

マグリットの絵は、そういった真理の追求、問いかけを表しているんだと感じました。

絵って面白い。

お土産は昼と夜の絵と、ポストカードたち。
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