昨日、久しぶりにTSUTAYAで映画を借りてみた。
ちょうど、テレビは改変時期で溜まったドラマもなかったので。

悩んで選んだのが
「愛を読むひと」
ぼんやりと年齢差の離れた恋愛ものと知ってて手にとった。

前に「きみに読む物語」を何と無く借りてめちゃめちゃ号泣したので、
題名からなんとなく純愛ものかなと思って。

主演はケイト ウィンスレット
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舞台はドイツ。
ケイトは、垢抜けない生真面目な若くないドイツ女を見事に演じている。

演じ切ってるせいで、イマイチ女としての魅力のない主人公が、十代の若者を誘惑しだした時は背筋に悪寒が走るぐらいの気持ち悪さを感じた。

惜しみなく裸をさらけ出した若者と中年女の恋愛シーンが前半。

これは果たして、どう純愛ものになるんだ?と思ったら、、

全く違ってました。

話は1950年から1990年までの話。
1950年といえば、第二次世界大戦からまだ間もない。
つまり、話はナチスの話が絡み出す。
そこに文盲のコンプレックス、戦争責任の解釈など重い問題提起。

なんともやりきれなく、胸が締め付けられた。

正義とは何か、人がひとを裁くことの不条理さ、救いたくても救えない限界、自分を守ることと人を守ることの両立の難しさ。

とにかく重くて考えさせられる映画。
いい映画です。
ただし、見るには覚悟が必要かな。


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