今の部署にきて、5年。

ひとつの部署が長い私には、3つ目。



でも、正直この部署に異動になった時は死ぬほど嫌だった。



それまで10年やってた化粧品という事業カテゴリーが大好きだったのに、離れること。

そして、本社から離れてオフィスも違う出向の立場になること。



嫌で嫌でしょうがない中、私がここにいる意味を探し、どうせなら、この部署に欠かせない存在になってやろうと思った。



まぁ、実際はそんな大層な決心をした訳ではないが、、、

住めば都。



この部署でしか味わえないことも多く、それを愉しんでいるうちに、あっと言う間の5年。

私にとって、楽園にかわってた。



楽園になったのには、周りの人の存在が大きい。



異動を嘆く私を慰めてくれた先輩たち。

異動先の繋がりをつくるために、私の上司となる人にすぐに連絡してくれた同期。

連絡うけて、すぐに異動前に仲良くなるために、新しい部署の同僚との飲み会を開いてくれた新上司。

近くにきたついでに、私の様子を見にオフィスに立ち寄ってくれた元本部長。





そんな人たちに支えられてスタートしたこの部署での日々。




こちらの部署には、

私がやりたいことを裏でフォローして実現してくれた開発担当。

協力を惜しまず色んなアドバイスをくれた販売メンバー。

そして、

とにかく私に任せて自由にやらせてくれた上司。



本当に人に恵まれました。



そして、この部署は、別会社であるがゆえに


大会社にありがちな人間関係の複雑さやそれを乗り越えるための政治的な要素がなく、


本来の仕事にめい一杯力を注げる。






おかげで、いつのまにか流れ作業のようにモノづくりをしていた私に


思いを込めて生み出すモノづくりの楽しさをもう一度思い出させてくれた。






私にとっての仕事のやりがいは、


誰かが喜んでくれる商品を、モノづくりが好きな人たちと一緒に生み出していくこと。






そういう意味で楽園だったこの部署。






が、思ってもいなかった異動がきまり、来年から本社に戻ることに。






本社恐怖症、楽園で楽しくしていたかった私には本当にまさかの異動。






内示を受けた瞬間




「いやです。この部署にいたいです」




と泣いて嫌がる私、、、いい年して何してんだ???






でも、社長は私のことを考えて異動に動いてくれた。


一生、楽園にいるわけにはいかないなら、今、出ないと。。。




そして、行先も、私がどうしても異動しなければいけないならと考え


書いていた部署。






希望通りの異動といえば、希望通り。






異動先は10年前に一緒に仕事をした元上司が再び上司となる。




その元上司もさっそく連絡をくれて、一緒に飲みに行った。




そこで聞いた私の異動の裏話。




そこには、単にサイコロを振って決めたのではなく、


私が異動希望先にその部署を書いたことや、元上司が


もう一度私と仕事をしてもいいと思ってくれたことなどがからんで


決まったものだった。






巡り合せ。。。。。




偶然ではなく、なるべくしておきる未来。






元上司のことも裏切れないし、いろいろ考えて私をだした社長も裏切れない。


次の部署でもがんばらないと。。






組織だけど、いろんな人に支えられてここにいることを感謝して。






そんな異動内示のあった怒涛の年末。




忘年会と送別会と引き継ぎの調整などもあり、ばたばたの年末でした。






そして最終日は納会。






挨拶をすることになり、5年間のいろんな思いがこみ上げて泣いてしまった。


同僚ももらい泣き。




驚いたのは、社長ももらい泣き。。。




確かにねぇ。




社長と私はなんかマーケティングの方向性が似ていて、仕事上で同志的な共感があった。




やりたいことができたのも、社長と方向が一緒だったから。






同僚には、冗談まじりに「社長の第一夫人」というあだ名をつけられてたけど、


なるほどねっと納得するぐらい。






そんな同志でもある社長が、


涙を浮かべながらわたしに送る言葉、、、、






「こあみは手がかからなかった。






 お前は俺に似ている。アウトローなんだよ。






 それでいけ。みんなに好かれようなんて思うな。






 お前がみんなをひっぱっていけ!」






アウトローか、、、、、、






お気楽サラリーマンのつもりが、いつの間にかアウトローか。


うすうす気づいてたけどねぇ。






アウトローは組織で生き抜くのはつらいのだよ。






でも、この社長が会社にいてくれさえすれば、帰れる場所があると


思って、頑張れそうです。








2013年はいったいどんな年になるのかしら。




アウトローとして生き残るのか、はじかれるのか、、、、








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