10年前の倉敷で、鮮明に記憶に残ったのが
美観地区にある喫茶店で飲んだコーヒー

あまりの美味しさにものすご~く
感動したアイスコーヒー

私にとって倉敷は、至高の珈琲が味わえる町。

お店は大原美術館とはお堀を挟んだ先。
細い道を一本入った記憶が。。。

美味しいという記憶とお店の中の
雰囲気の記憶はあるのに、外観の記憶はない。

あやふやな記憶を頼りに堀の向こうに渡り、
探すと、記憶の小道はなく、
堀沿いに
倉敷珈琲館
という喫茶店が。
こあみへの歩み-Image29581.jpg

外観の記憶はないが、中を覗くと、
昭和を思わせる木造のランプが照らす内装。

ここ、ここだぁ~!

早速中に入る。

前回はあそこに座ったなぁと思いながら
今回は中庭との境にある大テーブルへ。
こあみへの歩み-Image29541.jpg

目の前では水だしコーヒーを抽出中

さて、私が感動した珈琲はどれ?

お店の人が薦めてきたのが、
琥珀の女王

水だしコーヒー
にオリジナルブレンドの
蜂蜜とリキュールの混ざったクリーム
のったアイスコーヒー。

確かに私の記憶の珈琲は普段クリームを
入れないのに、クリームを入れてた。

これかも!!!

お店の人に
「このコーヒーは10年ぐらい
昔からあります?」

ときくと、
「はい。昔からのオリジナルメニューですから」
との答えが。

きっとこれだ!

オーダーするとでてきたのは
こあみへの歩み-Image29561.jpg

小さなデミタスカップの真ん中に氷がひとつ。
クリームがとろりと覆う。

記憶はガラスのグラスだったけど、、、

早速、ひとくち。

なめらかなクリームが舌の上に。
僅かな甘みとリキュールの香りとともに
コーヒーの芳醇な味わいが溶け合う。

美味しい、、、、

記憶以上に美味しい、、、

良い思い出はどんどん誇張されるものだが、
この珈琲はそれ以上!!

クリームがくど過ぎず、脂っこくもなく、
とにかくなめらか。


甘さは砂糖じゃないので、
浮き立つことなく、クリーム自体の
甘みとなる。

そして、珈琲。
香ばしいとか、苦いとか、酸味があるとか
そんな形容詞は一切ない!

珈琲のうま味だけが抽出された
至高の滴の集まり。

なんて幸せな一口。


小さなデミタスカップに入っているだけなので、

ほんの三口で終わってしまう。


でもこの三口が幸せが凝縮された味。


一滴一滴を味わう。。。。


これ以上の珈琲って存在するんだろうか。。。。


やっぱりここの珈琲が私の生涯一番に!!!


このコーヒー、一杯確か800円ほど。

たった三口が800円と思う人は飲んではいけません。


この一滴一滴の価値がわかる人だけが飲んでほしい。

そんな特別な珈琲。