今回の出張、エリア側の会議の都合で、
集合は昼。
が、せっかく行くならと朝イチ飛行機で9時に岡山に到着。
そこからバスにのって、目指す場所は倉敷!!!
午前中は完全に観光旅行となりました。
倉敷で行きたかったのは、
大原美術館。
10年ぐらい前に行ったんだけど、まったく記憶がない。
ということで、今回は思い出せるかなぁと思いながらの
2回目。
大原美術館、建物がやっぱり素敵。
さて、中に入ると、、、、、、、、
これが、ちっとも、何一つ、覚えてないんです!!!
私、もしかして10年前は美術館の中に入ってないのか?
それとも10年前と比べて美術に対しての興味と知識が
上がっているから感じ方が違うのかね。。。。。
とにかく、驚くほどの記憶の無さぶり!
でも、大原美術館は素晴らしい美術館です。
ゴーギャン、モネ、ルノワール、モディリアーニなど
よく聞く印象派や1800~1900年の画家の作品から、
ピカソやアンディウォーホルなど現代画家、
そして、藤島武二や岸田劉生などの日本画家まで
年代、テイストのバリエーションに富んだ収蔵品。
美術の造詣に深くなくても、教科書のように著名な作品を
この目でみれる美術館。
この 美術館を個人で作ったこともすごい!!!
さてさて、私のお気に入りは、
まず美術館イチオシは、
エル・グレコ の受胎告知
宗教画になるんでしょうけど、結構人間味がでているところが
わかりやすくて好き。
マリアの赤いドレスと大天使の黄色のコントラスだけで、
何か、「はっとひきつける」空気をもつ。
まぁ、別に私の好みの絵ではないけど。。。。
ここからは私の印象に残った作品。
最初に目についたのは、
暗いけど、波がざざっと押し寄せるちょっと荒れた
寂しい海の音が聞こえてきそう。
なんでもないのに、印象に残った。
続いては180度雰囲気が変わった
空に近いアルプスで雲一つもない青空だったら、
さぞかし光があふれているだろうな。。。
と、とにかく絵の中から光があふれる作品。
美術館の中盤の部屋の入り口上部の壁を埋め尽くす
この絵にも驚きました。
フレデリック
万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん
左側は傷つき捨てられた屍の山。地獄のような恐ろしい世界。
右側は、神の周りに集う少女や幼子たちの生の集い。
じっくりみるにはキツ過ぎる絵ですが、ものすごい大作です。
後で知りましたが、フレデリックはこの絵は25年の歳月をかけたそうです。
続いて、こちらもセゴビアにいってみたくなった絵。
コッテ 「セゴビアの夕景」
そして、私が一番感動したのは、
藤田嗣治「舞踏会の前」
まさか、藤田嗣治が見れるとは!!!!
感動!
誰にも出せないニュアンスのある肌の色=乳白色。
そのオンパレードの作品。
こんなに色味が少なくても、藤田の白だからこそ、
成り立つ絵。
これはナマでしか感じることのできない色味です。
よく見ると、輪郭は細いラインで縁取られ、
まつ毛も一本一本描かれている。
乳白の肌の邪魔にならないように繊細なタッチと
バランスで足し算をしていく。
これを見るために、もう一回行ってもいいな。。。。
そうそう、もう一つ。
円山応挙の虎の掛け軸もあった。
あれもすごかったなぁ。。。
こんなに感動を与えてくれた美術館なのに、
記憶がないってことはやっぱり10年前は行ってないのかな。。。
もう忘れたりはしません!!!