座禅道場は、本堂より上にある。
見晴らしのいい高床式の建物。
なかなか大きな道場です。
禅宗では道場でのお作法がある。
歩くときは手をぶらぶらさせず、みぞおちのところで、
右手を左手で包み込むようにする。
好きなところに座って座禅を組む。
この座禅場には、入る前に一礼。
足を踏み入れて一礼。
自分の位置について一礼。
お座布団の上に座って一礼。
私はまったくアグラはできないので、
正座で許してもらった。
座禅は入門編なので、10分やって、
2分ほど廊下へ出て休憩。
これを3回繰り返す。
10分なら足が痛くなるギリギリ前。
だから、座禅自体に集中できる。
山奥の何の雑音もしない道場。
住職の歩く音、警策の肩をたたく音、
それしかしません。
半眼になっていると、なんかうとうとしているのか、
どこかに意識が行っちゃっているのかよくわからない
ふわふわした感じになっていく。
でも頭の中にはどうでもいいこと、全然関係ないこと、
色んなことが浮かんでは消え、無になんてなれないし、
自分の深いところに沈むのも難しかった。
途中、合掌すると、警策で叩いてもらえる。
これがいい刺激で、集中が途切れるところでたたいてもらうと
気分転換できる。
不思議と鳥のさえずりも聞こえず、ひたすら静寂。
こんな体験を実は東京の隣、埼玉県でできるなんてね!
座禅、何回かやれば、もう少し自分の内面、深いところに
入っていくことができるのかな。。。