写経を終わると5時半過ぎ、


あたりは暗くなり空には月が。。。
こあみへの歩み

すっかり山の夜は冷え込み、持って行った

ババシャツ、長T、シャツ、セーター、スカーフを巻いて

完全防備。


背中にはホッカイロ。


だって、築250年の家屋は隙間風ピューピュー。

暖房なんてもちろんナシ!


住職が作った露天風呂につかり、体をゆっくり温める。


で、コンサート始まりました。

場所は本堂。仏壇の前です。


こあみへの歩み

一番前の座布団に座ったので、奏者と2mも離れていない


周りは山。静寂。虫の声も聞こえない。

薄暗い本堂。


そこに流れるオーボエの音色は、、、

なんとも切なく哀愁漂う音色。


オーボエって寂しげな音色なんですね。


確かに金管楽器ではなく木管楽器。音は柔らかい。


ビブラートが細かくかかる柔らかい音色で、

まずは


ラヴェルの 弦楽四重奏

そして、

ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ


ちょっと異国情緒漂うラヴェルは、お寺という空間と洋楽クラシックを

うまくつなぎあわせる。


続いてバッハのカンタータ 羊は安らかに草をはみ。


牧歌的で明るい曲も意外とお寺と会います。


途中、ジャズっぽいのも一曲。


そして、

朝ドラ 「あすか」の主題歌 風笛


これはオーボエ用の曲なのでまさにぴったりの旋律。


そして、ドボルザークの新世界から、

遠き山に日は落ちて


よかったです。


250年ずっとここにいるお寺の建物や仏像たちも喜んでるだろうな。

こんな調べを聴ける夜がくるなんて。


そして、何よりも最後の住職のリクエスト曲

天空の城 ラピュタ


ほんとにほんとにステキでした。

天空の寺で聴くラピュタ。


なんだか、涙がツーってでちゃいました。


心が洗われていく感じ。

音色が体の中を通り抜けていき、

山奥の澄んだ空気に浄化されていく。


この企画、めっちゃめっちゃいい企画。

一年に一度しかないみたいだけど、来年も来たい!!!