ガートで沐浴の見学をした後は、
有名な
マニカルニカー・ガード
へ行きました。
ヒンドゥー教は死んだあと、自分の灰を
ガンガーに流してもらうことが一番の願い。
だから、死期を迎えた人がヴァラナシに病の体を
引きづって集まってきたり、
遠い村から大切な人の灰をもってヴァラナシにやってきたり
ヒンドゥー教徒が集まる。
そんな理由で、火葬場となっているガートもたくさんある。
そのうちの一つ、「深い河」にもでてくるのが、
このマニカルニカーガード。
薪を積み上げ、その上に布にまいた遺体をのせて火をつける。
隠すこともなく、火葬される。
遺体を燃やす炎と煙はヴァランシの空に昇っていく。
そして、灰になると、すぐわきのガンガーに流される。
ヒンドゥーは輪廻思想があるので、次の輪廻に移行するためにも、
墓は作らないし、仏壇などもないそうだ。
マニカルニカーガードは撮影禁止なので写真はありません。
私がいったときは、遺体がひとつ、火葬されているところでした。
もちろん、火がはぜるすぐそばに行くこともできるのですが、
私は数m離れたところから、立ち上る煙を眺めました。
生と死までもが混沌として隣り合わせで存在するヴァラナシ。
死も身近なものであり、それで終わりではなく次の輪廻が
待っている。
これから始まる一日を生きるために沐浴をする人がいる傍ら、
死んで灰になり、ガンガーに流され輪廻をまつ。
そんなヒンドゥーならではの生と死の距離感。
それを最も象徴するのがこの火葬場。
でも、私はあえて、すぐそばで火葬される遺体をみることは
やめました。
私の思想の中では、そこまで死を身近に感じられないし、
見知らぬ人が燃えてつきていくのを勝手にみるのは
失礼なんじゃないかという価値観がぬぐえなかった。
少しでもそんな気持ちがあるのであれば、やっぱりそばによるのは
単なる興味本位になってしまい、失礼なんじゃないかと、、、、、
マニカルニカーガードをでると、路地にあるゴールデン・テンプルへ。
こちらは、ヒンドゥー教徒以外は中に入れません。
でも、ヒンドゥー教は、朝の沐浴のあと、みな寺院にお参りするのが
一連の流れなので、人々がごった返していた。
中にいれてもらえた寺院は、午後にいった
新ヴィシュワナート寺院
残念ながら、寺院の中は撮影NG。
中には、多神教ならではの様々な神様の像があります。
こんな感じ
これは、クリシュナ、シヴァ、ガネーシャです。
みんなこの絵みたいにカラフルな像!
その像それぞれにお祈りをして、寺院の中へいくと、
一番奥の部屋の真ん中には、
驚くほど大きなリンガが。。
しかもヒンドゥーのリンガ像はヨーニと合体。
なかなか正視するにはためらいが。。。。。。
そうはいっても、リンガが一番大事な像なんですよね。。。
みんなの礼拝の仕方は、、
リンガにガンガーの水、または、牛乳をかける!
まわりに花を供える。
したたりおちる、液体を指にとり、祈る。
(そのとき、飲んでいる人もいた!!!)
このお祈りは相当勇気が必要。
寺院だけでなく、街のいたるところに祠があり、
神様の像が飾ってある。
ガネーシャは商売の神様でもあるので、大きなお店には
必ず飾らている。
こんな風に。
ところで、寺院で壁画に描かれていたシヴァ神が、
こぶのある牛に乗っていた!
そうなんです。インドで目にする牛は日本ではみたことがない
背中に瘤のある牛。
最初は、栄養失調か、奇形なんじゃないかと思ってた。
インドの牛は瘤牛なんです!!!!
ちょっとわかりにくいですが、こちらも瘤牛。
動物も街にはいろいろいます。
ヴァラナシでは野良クジャクにあいました。
いくつかの寺院を見学し、
シルクのサリー用の布を織っています。
細かい模様は1年かかるそう。
ガイドさんが連れて行ってくれる工場は確実に
マージン含みの値段だし、サリーはすでに購入済
だったので、買う気は全くなし。
でも、せっかくなので、またもや2着ぐらい試着した
上に、
「この店で一番高い布をみせて!!」
とお願い。
生地は柔らかく、光沢があり、
細かい金糸の刺繍がすごくきれい。
桐の箱に入って出てきました。
お店の人いわく、「百万円」。
でもたぶん「30万円」ぐらいなんじゃないかな。
とにかく、高価な布で、街のお店では出会えない代物を
みれて大満足!!!
これをきっかけにこの後、旅で立ち寄った工場すべてで、
「一番高いものをお見せ!」
と楽しみました。。。
さて、次は寝台列車にのって、タージマハールの街へ
移動です!!!