インドに向けて、
遠藤周作 深い河
妹尾河童 河童が覗いたインド
三島由紀夫 豊饒の海 暁の寺
などを読んだ。
中でも印象深かったのが
遠藤周作 深い河
それぞれの人生を抱えた人々が
聖なるガンジス河 聖地ベナレスで
それぞれの業を流そうとする話。
聖地ベナレス インドにおけるガンジス河は
こんなにも深い意味をもち、
こんなにも深く人生に関わる河だったのか。。。。。
今私が生きている世界とは、まるっきり違うインド。
喧噪・貧富の差・衛生状況の違い、、、
そんなイメージで、こわくて遠い国だったけど、
なぜか今年は「行ってもいいかな」と思ったインド。
インドにいくなら、タージマハールと、ガンジス河だろうという
ぐらいの気持ちで選んだ訪問地。
ガンガーにて、私は流したい業があるわけではない。
そこまで強い決意で訪れるわではない。
でもベナレスは三島由紀夫を狂わし、
遠藤周作にあのような小説を書かせることになるほどの
価値観をひっくり返される街。
インドについていろんな書物を読むごとに、自分にとって
インドという国はどんな影響を与えるのだろうか?
自分は何を感じるのだろうか?感じることができるのだろうか?
インドの観光はもちろんだけど、インドで自分は何を思うのかが、
こわくもあり、楽しみでもあるようになった。
激しい貧富の差、苦行の現世だからこそ広まったヒンズー教。
輪廻転生を信じ、せめて死んだらガンガーに骨を流して、
次の命に生まれ変わりたい。
そんな願いは特定の宗教感をもたない私にどんな感化を与えるのか。
価値観の全く違う国。
ブータンや、パプアニューギニア、そしてインド。
富を得ること、名声を手にすること、そんな欲望をもつ以前に、
まず、生きること。生活すること。
そんな中で、
人間が生きる意味とは何か、
人間にとっての幸せは何か、
本質的に人間の存在意義について、何かみえてくるかもしれない。
そんなことを考える今日この頃。。。。。
インドから帰ってきた私は何かが変わるのだろうか。。。。