なんとなく、癒されたくて

手に取ったのはこちら。。。



こあみへの歩み-Image18421.jpg

ブータンに3年前にいったときに買ってきた鐘。

皮ひもをもって、2つをぶつけると、


「ち~~~~~んんん・・・」


って澄んだ音を奏でる。

チベット仏教の仏具。

心の邪心や、気持ちを浄化してくれる。


音を聞いていたら懐かしくなったブータン。


GNP(国民総生産)ではなく、


GNH(国民総幸福量)

(GROSS NATIONAL HAPPINESS 


を国の豊かさの基準に考えると提案したブータン。


山間の国であるブータンを産業的に豊かにすると、

自然破壊がおき、ブータンらしさを失う。


ブータンという国にとっての「幸福」は

産業的に豊かになることではないのでは?


という考えである。


最後の楽園ともいわれるその国に興味をもち、3年前に

いった。


そこには、古き良き時代、自分の力で手に入るもので

満足し、幸福を感じる国があった。


せっかくだから、3年前 2007年8月のブータン思い出日記を。


こあみへの歩み

山間ののどかな田園風景の中に村が点在する。

観光する場所なんて特にない。

村から村へと、ブータン人のガイドさんと運転手さんとの

気ままな旅。


こあみへの歩み

日本の着物にも似た民族衣装。

丹前みたいなものに、ハイソックスと革靴を合わせる。

袖ぐりには、白い布地が折り返され、すがすがしい。

お寺に入るときは、敬意を表して斜め掛けに布をかける。


この民族衣装。とても品のあるものだった。

私たちのガイドさんはこんな感じでしたが、

中には、日本でも通用しそうなイケメンもいました。


(もちろん、イケメンは右側)
こあみへの歩み

ブータンの人たちは中国や韓国人より、日本人に似ているんじゃ

ないかな。。。


最終日に私たちも女性の民族衣装を着させてもらった。

お着物みたいで一枚の布を巻きつけていく。


ボタンもなく、胸元にピンをさしてとめる。
こあみへの歩み

ちなみに、これは民族衣装といっても、ブータンでは、

日常でこの民族衣装を着ることが定められている。


GNH、何が幸せかを考えた中で重視されているのが、


ブータンの財産である文化・自然を守ること。
国民の知的水準をあげること。


そのために、こういった民族衣装の着用と

教育の徹底がされている。

子供たちも英語がしゃべれる!!!


村の一角で、子供たちが竹とんぼのようなもので遊んでた。


こあみへの歩み
なんともほほえましい。。。

明治初めの田舎町のようです。。。


そして、数多くあるお寺。

どの町にも必ずお寺がある。

この国の人は、チベット仏教の敬虔な信者たちなんです。


これは首都から、奥のブムタンという村にいく途中に

あったお寺。とても大きいお寺だった。
こあみへの歩み


そしてこれは、有名なタクツァン僧院。


こあみへの歩み

山の中のガケにたつお寺。

ここまではハイキングで片道2-3時間ぐらいだったかな。。。


うちらのガイドは、ちょっとオバカで下ネタ好きな敬虔な仏教徒。

真面目なんだか不真面目なんだか。。。


って人だったから、丸一日の山道ハイキングも結構楽しかったな。


こあみへの歩み

「のびた」と勝手にあだ名をつけたガイドさんと、

「健さん」とつけた運転手さん。


健さんは寡黙に運転に徹してたのに、あんまり

のび太がバカなことばっかり車でしゃべってるから、

ついに、吹き出してしまい、そこからはこんな笑顔も

みせてくれるようになりました。



お寺では小さな子供の僧もたくさんいる。

みんな元気に修行している。
こあみへの歩み


そして、いたるところに、布がはためく山あいの景色。


経文のかかれた布=ダルシンが風でたなびく度に、

経文を自分の代わりに唱えてくれるといわれている。
こあみへの歩み

私もダルシンを購入して、願いを込めてかけてきたっけ。


こあみへの歩み

今もあの布は風にたなびいているのだろうか。。。

遠いブータンの山の中で、私の代わりに経文を

唱え続けてくれることを祈る。。。。


そして、民家にもお邪魔した。


こあみへの歩み

民家も日本家屋のよう。

2階建てで、土間や家畜小屋がある。


家の中には必ず仏間があり、家族が仲良く暮らしている。

伺ったおうちには、こんなかわいい女の子がいた。


こあみへの歩み


美人さん!


おもてなしは、おうちで一番大事な「仏間」で。

自家製の竹筒に入ったお酒と

おまめを炙ったもの。

自家製のお酒はなかなか美味しくて、ちょっと飲みすぎて

帰りに急な階段をおりるのが大変だった!!


バター茶なんてのもでてきます。

お茶というより、、、なんだろう、、、、なんともいえない。。。

っていうか、3年前であまり覚えてない。


ちなみに、、、、

ガイドがあっけらかんと下ネタばっかりいってたきっかけは、、、
こあみへの歩み

ふつうにおうちの壁に魔除けとしてこんな絵が

描かれているんです。。。。。


この景色には驚いた!!!


文化としての男根崇拝です。


ちなみに、最初は冗談かと思ってましたが、

ガイドさんから聞いたブータン恋愛事情は

「夜這い」

が基本だそうです。


まぁ、日本も平安時代はそうでしたからねぇ。。。


家畜が放牧されている敷地に小屋が点在。

その小屋は「夜這い」に使われるそうです。。。


でも敬虔なチベット仏教徒なんです。本当に。


こんなのどかで懐かしい国。それが、ブータンでした。


そしてあれから3年。この3年の間にブータンは大きな政策変更がされている。

それは、

「立憲君主制」に変わったことだ。


国王は国民からとっても愛され尊敬されていた。


が、国王自らが、

「このままではダメだ。ちゃんと「民主主義」にしないと、

国民が自分たちで国を築くことができなくなる。」

と判断。


嫌がる国民に対して、「退任」を宣言。


憲法を作り、選挙を行い、首相を選んだ。


まるで親離れを嫌がる子を強引に突き放すように。。。


ブータン、最後の楽園もこうして形を変えていく。

また10年後ぐらいにいってみたいな。