今日は英国ロイヤルオペラの椿姫の観劇。

既に連絡を受けたが、
お目当てのヴィオレッタ役のゲオルギューが突然降板。

期待より不安一杯でNHKホールへ。

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満席ですね。

幕開け前になんと劇団責任者が通訳を連れて登場。

ゲオルギュー降板を謝罪しつつも、代役のヤオを誉め、わざとらしく期待を煽る。

っていうか、そもそもゲオルギューが観たくて払った高いチケット代。

安全地帯の7800円のチケットとはわけが違う!

鼻息が荒く憤慨して聞いてた私だが、何故か言い訳挨拶終了時に拍手が。

えっ?なんの拍手ですか???

皆さん、この事態を歓迎しちゃうんですか?

すっきりしない中、オペラは幕開け。

格調高い舞台演出。
衣装も豪華でさすが英国ロイヤルオペラ。

ヴィオレッタ役のエルモネラ・ヤオは3F席から観る限り細身美人

見た目的には問題ない。

が、、、

大好きな乾杯の歌の歌いだし、いきなり声がでてない。。

歌い続けるうちに声はでだしたが、なんかくぐもった声。

しかも、高音の歌声が切れ切れで、なめらかにつながらない。

が、救いは、アルフレード役。
シュッとした長身細身。

普通はずんぐりでおっさんぽいアルフレードになっちゃうのに、今日は純情青年にみえる。

歌声もなんとなく甘い。

誰だろ。この人。
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ジェームス・ヴァレンティだって。

歌はとにかく、主役2人のお陰で、ビジュアル的にはかなりレベルが高い舞台に。

一幕終了後、幕間。

今回初オペラのMちゃんも、ビジュアルのお陰で満足気味。

ただ、歌に関してはライブの迫力を感じず、3F席だからか、ホール自体の音響のせいかな?と話してた。

そして、2幕目。
あれれ?
また、劇団責任者が登場。
えっ?なんですか??

「皆さんもお気づきの通りヴィオレッタのヤオはアレルギーが悪化し声がでず、これ以上歌うのは困難と判断しました。」

何??

まさか、、、

「幸いなことに私共はもうひとり代役を用意しております」

え~?代役の代役ですか?

しかも2幕目から、、、

さすがにブーイングが起こりました。

実は先に公演した神奈川県民ホールでの観劇ブログを読んでた私は、神奈川で全く同じ事が起きたことを知ってた。

そんなトンデモないことが起きるんだ、、、って思ってたんだけど、自分の身に起きるとは。

しかし、今日はヤオの調子が悪いのは既にわかってるんだから、これは完全に確信犯でしょ。

ただでさえ、ゲオルギューが降板になり、なんとか代役のヤオで納得してきたお客に、最初から「ヤオも降板でまた代役です。」とは言えなかったのでは???

ちなみに代役の代役は
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アイリーン・ペレス
アメリカ人です。

問題の2幕目が始まりました。

まず、ビジュアル。

若手で美人。オペラグラスでみてもOKな容姿。

そして、歌声は、、、

音量はそこそこ。高音はなめらかにきれいにのび、コロラトゥーラも響く。

一幕目の違和感はホールの音響のせいではなく、ヤオの歌声自体の問題だったのね。

代役の代役登場で、意外なことに2幕目以降は華やかで安定した舞台に。

最初から、アイリーンが演じてれば良かったのに。

高いチケット代だけあって、衣装もすごく素敵、2幕2場のセットも品があり華やか。

アルフレードが父親に叱られて、突き飛ばされた時に女座りしたのは笑った!
草食系ダメ息子、とても新鮮でした。

最終的には全般に満足な舞台と
ありえないハプニング、
ある意味、C席3万円の価値あり。。。

お金積んだからといって普通は経験できないよね。

ちなみにヤオの病名、
結節性声帯炎
これって去年私がなった病気じゃない?!

ヤオさん、プロ失格なのでは??