MBA受験生のための情報 Vol.3 | 英国国立ウエールズ大学MBA学習補助ブログ

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某銀行に勤務する英国国立ウエールズ大学MBA履修生のブログです。

MBAの講義で必要となる知識・TIPSを公開しています。

Vol.3は志望動機。以下全文転載。



志望動機
1. あなたの長所および短所は何ですか。


【長所】
自らの職務から見た会社の問題点に対し、あくまでも業務遂行の当事者としての最善を尽くしつつ、課題の克服への抜本的な道筋を見出そうとします。そして問題を目前の単なるネガティブな事象として捉えるばかりではなく、そこに至る必然的な負のプロセスの総体として、捉え返していく力があります。
業務プロセスを客観的に把握し、現場の問題点を抽出し、解決策を立案し、更には改革のための実行プロジェクトをドライブする、一連の対応を実行していく力と経験があります。


【短所】
上記長所の裏返しとして、自分自身の担当分野を超えた経営判断の領域も、その視野に入ってくることになり、実務的領域のなかに潜在する経営判断に係る要素について、疑問を感じることが多々ありました。その疑問をこれまでの私は幼稚な方法で経営層に伝えることしかしてきませんでした。MBAで経営分析、高度なコミュニケーション能力を身につけることで、この短所を解消したいと考えております。


2. 過去の実績で最も達成感のあったものは何ですか。それはどうやって達成しましたか。また、なぜ達成感があったと思いますか。

外国為替証拠金取引業者における金融庁臨店検査対応業務です。2007年9月に金融先物取引法が改正され、各事業者において取引審査、および内部者取引・有価証券報告書虚偽記載などの犯則事件の調査を行う「金融庁臨店検査」が2007年10月~2008年9月まで行われました。私が対応に当たった検査もこの期間内に行われました。
 金融庁は証券取引等の公正を確保するための行政処分の勧告、必要な施策の建議、および犯則事件の告発を行う権限を持ち、上記検査期間中、FX事業者のうち数社は犯罪性が高かったとうことで、業務停止を命じられ、倒産した事実を見ても、対応を誤れば即時業務停止となる厳格な検査であったと言えます。
幸いにもこの検査を指導・罰則を全く受けずに終了することができた背景には、私を含む4名が社内で「金融庁検査対応タスクフォース」を立ち上げ、社内の抵抗にあいながらも内部統制フレームワークの実装を行った事実がありました。
タスクフォースで行った作業に関しては以下がありました。
・ 社内各部業務分掌規定の見直し、リライト、再承認
・ 取締役会規定の見直し
・内部監査室を創室、内部監査制度の定義
・金融当局への報告事項フォーマットの定義
・ガバナンスに関するレポートラインの定義
・ システム管理体制の整備
・ 外部委託先に対する監査体制の整備
・ 外部委託先との契約見直し


これらの作業を半年程度で一気に計画・実行することで「企業再創造」とも言える程の社内改革を完了させることができました。


 大きな改革には当然のことですが、社内で既得権益を持つ上席スタッフの抵抗がつきものです。タスクフォースメンバーも一時的に現場から外されるなどの不当な処遇を受けましたが、その時に現場で働く一般スタッフが積極的に協力を申し出てくれ、業務分掌規定の素案作成等の非常に手間のかかる作業を担当してくれたおかげで、金融庁臨店検査が実施されるまでに社内の体制を整えることができました。

 自らの能力だけでなく、現場の自発的な努力によって最高の成果を勝ち得たがために、私は当業務に対して最大限の達成感を感じています。


3. なぜMBA取得を考えているのですか。また、なぜ当プログラムを選びましたか。


私は現在銀行において、金融商品の企画・設計を行う営業企画部に勤務しております。規制緩和や金融危機で、かつて無いほどコンペティティブになっている銀行業の企画部門スタッフとして、経営分析やアカウンティングの能力をアップし、会社の生き残りと業績向上に貢献するため、MBA取得を目指しました。

 貴大学院を志望した理由は受験説明会においてお聞きした「競争ではなく、協創ができる人材の育成を目指します」という言葉に非常に魅力を感じたからです。


 金融機関における商品企画・開発においては、時に百名単位の関係者の調整を行いつつ、厳しい金融当局の規制に対応する必要があります。このような状況の中で、貴大学院の目指す教育は、私が今後身につけるべき知識・スタンスにとって非常に適合したものと考え、志望させていただきました。


4. あなたのキャリアにおける中期・長期目標は何ですか。また、当プログラムはそれにどう役立つと考えられますか。


中期目標は在籍企業において、顧客の資産運用に貢献できる金融商品の企画・設計を行う事で、会社の業績向上と、日本国民全体の資産管理能力の向上に貢献することです。

 長期目標はMBAでの研究目標としている「ROI計測可能な内部統制フレームワーク」を完成させ、銀行として中小企業の融資を行うと共に内部統制フレームワークの実装を支援することで、日本企業の基礎体力を向上させ、日本全体としての国際競争力向上に貢献したいと考えております。


 これらの目標を達成するにあたって、一般的にMBAで身につけることができる「経営課題認知」「情報精査」「調査手法」「プロジェクト遂行能力」「意志決定手法」等の能力は必須のものでありますが、それらの知識を得るにあたっても、コンセプトが「競争」であっては金融機関の商品を企画するには適していません。

 多岐にわたる部署や金融庁局との調整に基づいたプロジェクト遂行を行う上で、必要となる経営に関する知識・能力を身につけるにあたって、貴大学院のコンセプトである「競争ではなく協創」という理念こそが自分とって必要なものであると感じ、志望させていただきました。


 また、貴大学院では、卒業時に論文を完成させるプログラムを導入されておりますので、自分の過去の経験から是非研究対象として深掘りしたいと希望している「ベンチャー企業における内部統制」「ROI計測可能な内部統制フレームワーク」を論文のテーマとして、MBAの中で研究できることも私にとって貴大学院を選択する理由となっております。


5. 当プログラム(または入学したさいに所属するクラスおよびグループ)に対して、あなたはどのような貢献ができると考えられますか。


金融機関(外国為替証拠金取引)のシステム部門担当者として金融当局臨店検査に対応した経験から、内部管理体制の構築や運用に精通しております。また今後も銀行で営業企画部スタッフとして社内の内部管理体制構築と金融当局対応にあたる事が決定しております。


SOX法や個人情報保護法の対応は当然として、金融機関以外の一般企業にも非常に高度な内部管理体制が求められる時代となりました。しかし、一般企業では実際に監督当局の検査を受ける事は希なため、「何をどこまでやれば良いのかわからない」事が多いと思われます。そのため、内部管理統制パッケージ等を販売するシステム業者に非常に高価な代金を払いながらも「これで良いのだろうか?」という疑問を常にお持ちではないかと想像しております。


私が金融機関で日々金融庁と相対して得た経験や勘所をクラス(グループ)で共有することで、内部統制に関する経営リスクに対して抵抗力のある組織作りを提案・協議することが可能となる事をお約束いたします。


6. 当プログラムへの申請について、上記以外にアピールしたい点はありますか。


私は入学後の研究目標を明確にしており、資料「研究目標」を添付いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。