財務会計グループレポート アウトライン | 英国国立ウエールズ大学MBA学習補助ブログ

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MBAの講義で必要となる知識・TIPSを公開しています。

今更言っても始まらないけど、モーガンメタルとサイエンス・ブックスが要らないってはじめから言ってくれてれば、すでに完成させていたはず、というか完成させてないとテスト勉強の時間が全く無い「財務会計グループレポート」を書いている。


グループ5のテーマは「粉飾決算の発見と予防の方法」だ。粉飾決算を学ぶことはすなわち企業を分析することに他ならない。


ということで、他グループがやっているテーマにも一部関係している項目があれば参考になるかもしれないと思ったので、アウトラインをコピペしておく。


こうして書いてみると今自分が金融機関に勤務しているのって過去の経験を反映してるんだなと実感する。あまり細かいことをネットに書くわけにはいかないので、裏話は発表の時にしっかり話そうと思っている。



以下グループレポートアウトライン。





1.本レポートの狙い


目的
本レポートは「粉飾決算の発見と予防の方法」を実例に基づいて検証し、粉飾決算の抑止手段研究を目的とするものである。

問題提起
粉飾決算の発見は非常に困難である。本レポートで取り扱ったX社も粉飾の発見は証券監視委員会への内部通報によって初めてなされた。
発見が困難であれば、粉飾を防止するしかない。どのような統制があれば、粉飾決算を行わせないようにできるのか。


分析手法
ステップ1:2005年に発生した粉飾決算の実例を元に粉飾決算の手法を分析する。
ステップ2:一般的な内部統制手法を研究し、ステップ1の実例にあてはめて有効性の有無を検証する。

解決方法
実例に則した現実的かつ理想的な内部統制モデルを定義する。


2.粉飾決算手法研究

財務諸表毎の不正手法

貸借対照表(B/S)
 資産をふくらませる
 負債をなるべく計上しない

損益計算書(P/L)
 利益をなるべく前倒しで計上する
 ・顧客がまだ支払い義務を負っていない段階で収益を計上する
 ・顧客と複数年にわたる契約をして、本来は複数年に分割して計上しなければならない売り上げを前倒しで計上する。
 ・利害関係者などの仲間内に販売する
 費用をなるべく先送りして計上する

キャッシュ・フロー計算書(C/F)
 キャッシュフロー計算書はリアルなお金の流れなので偽造しにくい。(検証しやすい)
連結決算
 自社よりも割安な会社を購入する
 のれん代はゆっくり償却する


粉飾決算チェックリスト
貸借対照表
 売掛金・受取手形の額が膨らんでいないか
 棚卸し資産の額が膨らんでいないか
 繰り延べ税金資産はどのくらいあるか
 有形固定資産の額はいくらか、償却方法は定額法か定率法か
 のれん代の額は大きくないか、償却期間は何年か
 繰延資産という項目があるか。あるとしたらどのくらいか
損益計算書
 会計処理方法の変更はないか
 営業キャッシュフローはコンスタントに伸びているか
 投資キャッシュフローは営業利益の60~120%に収まっているか
 ROAは伸びているか
 売上高、営業利益、経常利益はバランスよく伸びているか
 営業利益と営業キャッシュフローの伸びのバランスは適当か
 来期の業績予測は合理的な数字か
 「経営成績および財務状態」のチェック
 ・自社にとって都合の悪いことにも言及しているか
 ・増収増益を自慢していないか
 ・新規事業を計画しているか。しているとすればそれは自社のノウハウを活かせる事業か?
 ・具体的な数字が載っているか?

3.実例での検証(X社)

X社とはどのような会社か

平成14年6月より、コンピュータハードウェア及びソフトウェアの開発販売等を事業目的として営業を開始。株式会社Yの元Z事業部のメンバーを中核とする創業メンバーにより、休眠状態にあったW株式会社の株式取得を経て、商号変更及び事業目的変更を行い、当該事業を開始した。


X社の行った粉飾決算

貸借対照表虚偽記載
損益計算書虚偽記載
株価操作


X社への処罰
上場廃止。
金融商品取引法に基づき納付を命じられた課徴金額は1,957万円。


粉飾決算を検証する
財務諸表を詳細に検討します。


・貸借対照表における粉飾決算について


【粉飾決算処理内容】
①売上の過大計上及び費用の無形固定資産への付替え
②売上債権の過大計上
③前渡金の過大計上

【粉飾決算処理詳細】

①純資産額が669百万円であったにもかかわらず、純資産額に相当する「純資産合計」欄に1071百万円と記載した。

②純資産額が669百万円であったにもかかわらず、純資産額に相当する「純資産合計」欄に858百万円と記載した。

③純資産額が196百万円であったにもかかわらず、純資産額に相当する「純資産合計」欄に386百万円と記載した。

上記に該当する貸借対照表の項目を年度を追って比較していく。
(図表1)



損益計算書における粉飾決算について


【粉飾決算処理内容】
①売上の過大計上
②株価操作


【粉飾決算処理詳細】
①経常損益が5百万円の損失であったにもかかわらず、これを18百万円の利益と、純損益が8百万円の損失であったにもかかわらず、これを15百万円の利益と記載した。
② 平成19年8月10日、平成19年3月期有価証券報告書を組込情報とする有価証券届出書を関東財務局長に対して提出し、同有価証券届出書に基づく募集により、同年8月27日、2,650株の株券を153,700,000円でそれぞれ、取得させた。


上記に該当する損益計算書の項目を年度を追って比較していく。

(図表2)


4.粉飾決算防止法(日本版SOX法)


内部統制の目的

・業務の有効性及び効率性
・財務報告の信頼性
・事業活動に関わる法令等遵守
・資産の保全


内部統制の6つの基本的要素

・統制環境
・リスクの評価と対応
・統制活動
・情報と伝達
・モニタリング
・ITへの対応


内部統制に関わる法令・府令
・内閣府令による確認書
・東京証券取引所による確認書と宣誓
・金融商品取引法


実際の内部統制環境

・文章化
業務分掌規定などをつくります。


・ 業務プロセス統制
業務プロセス定義表

・IT業務統制
Pマークの取得等


X社の粉飾決算は防げたか?
該当する統制で検証する


5.まとめ