ガットハロのブログ’混石’ -4ページ目

HIGH PRESSURE

 宮下でもできるCDプレス。前回記事の冗長ぶりを反省し、さっさと始める。まずは準備編。


【Step00.前提】
 音源がある。wav形式のデータで6曲。なんちゃってマスタリングを終え、各曲のバランスは概ね整えてある。CD-Rでの制作ならばすぐできる状態。


 ジャケットとバックインレイのデザインデータがある。ただしまだ作業中。Adobe Illustrator8とAdobe Photoshop7にて9割程度制作。最終的にどの形式でまとめ上げるかは未定。これまでCD-Rで音源発表する場合は、このデータをビットマップ形式300dpiの画像データにまとめてA4サイズの光沢紙にプリントして手袋着用してカッターで切って折りたたんでヘィなんてこったケースに収まらないぜホーリーシィット!また少しカットしてファッキン!とかやっていた。


 ちなみに、人間の前提。私には小学~大学時代を通してオタクになり切れないマンガ好きとして這いずった実績があり、これまでの人生でギターを弾いた時間よりイラストを描いた時間の方が長い。その時期の後半にPhotoshop、Illustrator操作と画像処理の初歩を教則本片手にいくらか覚えた。


【Step01.CD-PAC発見】
 発見というほどの物ではない。Googleで「CD プレス」と検索すると一件目に出た。ここにした。早い早い。水の流れるように淀みない。


CD-PAC
http://www.cd-pac.com/


 だって誰に聞いてもプレスするのに実際どこが良くてまず何をすればいいか教えてくれないんだもの。ただしみんな口を揃えて「知ってる知ってる今は手軽だよね」とは言った。「でもプロのスタジオならともかく宅録音源だと、ちょっとねえ」そうですか。


 一応検索結果2番手3番手あたりの業者も眺めてはみた。そこでふと気付くのは、各業者サイト内に踊る「即売会直接搬入」「コミックマーケット」「超ボーカロイドマスター」等の文言。さては近年の音楽CDプレスのお得意様は、ボカロP等、初音ミクを起爆剤に激増したと聞く「音系同人」の方々。



……


………ぅおいアマチュアバンドマン!お前らM3とボカロPに負けっぱなしで悔しくないのか!わからんがなんとなく!


【Step02.入稿方法とテンプレートの確認、データ作成】
CD-PAC『国内CDプレスジュエルケース(Pケース)パッケージ料金表』
http://www.cd-pac.com/cd/cd_jewel.php


 当該ページ最下段『制作に必要なもの』で確認したところ、プレスにあたり必要なものは


マスター音源
・『CD-PAC』で配布しているテンプレートに準拠したジャケット用画像データ


であるらしい。こうやって書くと実にシンプル。シンプルすぎて説明の意味がないので実際に何を作ったのか、以下に続ける。長くなるぞう。


マスター音源
 マスター音源はCD-Rで入稿。他にも方法はあるらしいが、面倒なので検討しない。そのCD-Rすらもメーカーや書き込み速度で音質の差が出るのだとか音楽用のCD-Rは太陽誘電がいいのだとか書き込みは低速がおすすめだとかなんとか。


 そこでドライブと媒体の書き込み精度、専用の書き込みソフト、低速書き込みドライブを買う…っての?マジ!?くらいまで考えたところで検討中止。


 結局マクセルの音楽用CD-R(48倍速対応)をくらしの中でいつも輝くホーマックにて購入。パソコンに最初から付いてるDVDスーパーマルチドライブを使用し、Windows Media Player「オーディオCD作成」で音源6ファイルをお手軽にドラッグ&ドロップして焼く。手抜き感が漂いわずかに後ろめたいけどごめんなさいウチいつもこうなんです。


 わずかな心遣いとしてMedia Playerの設定は多少変えた。各音源のギャップは設定済みであること、音圧調整を終えていることから、このような設定とした。『ギャップ』『音圧調整』についてはお父さんやお母さんに訊いてみよう。大体は知らないと思う。本読め。ググれ。


ガットハロのブログ’混石’-WMP設定


 焼いた後はCDプレーヤー&ヘッドホンで音飛びチェック。ただしミックス段階で発生し、消しきれなかったキツめのクリップ(音割れ)が私の知る限り3箇所ある。興味のある人は蟻のCDを買って確認してみよう。当てられたら褒めてあげる。いやらしい営業。


ジャケット用画像データ
 次にジャケット等印刷物の原稿完成まで。個人的にAdobe Photoshopが一番使えるので、Photoshop形式での入稿をするものとして、CD-PACのサイトから『テンプレート』をダウンロード。続いて『制作ガイド』から


『Photoshop(フォトショップ)デザイン制作ガイド』
http://www.cd-pac.com/guide/photoshop/index.php


を確認しつつテンプレートのpsdファイルを開く。ここで驚愕。


1)テンプレートの指定解像度が350dpi。しかも印刷用に余裕を取り12cm角よりやや大きめに仕上げなければならない。
2)テンプレートの指定カラーがCYMK。


 現在作成中の画像は300dpiで12×12cmきっかりでRGBカラー設定。わあサイズ足りない。写真の色がえらいこっちゃ。


 一応まだ作業中でフォントはラスタライズしてないから、300dpi→350dpiにしてサイズだけ引き伸ばしてやれば、文字ボケもないし…いいかな?写真のカラーも、これはこれで大丈夫な気も…するのだが……とウロウロ考えながらうたた寝。起きてイチから全部作り直した。疲れた。


 他にも送信直前になって注意事項「互換性に注意してください」と書いてあることに気づき、再チェック再保存で同名ファイルの数が倍に増えたりそのあと間違って修正済ファイルを削除しちゃったり復旧して修正前ファイルを削除し直したりなんだりした。とても疲れた。


 ジャケットとバックインレイは概ね作成済みだったが、オビと盤面デザインは手つかずだったので、やっつけ、もとい簡素なデザインであわてて、じゃなくすっきりと仕上げました。


 仕上げに、デザインにおける情報量の少なさを補うためと、実際流通に乗せるノウハウへの興味から「CD 記載事項」でgoogle検索して多少調べた。


 そのにわか知識を元に、テンプレートの『logo.psd』中から主要な表記事項やバーコードをデザイン内に追加し、JANコードの無料発行(※)も注文した。これで全国流通が可能になる、かどうかは知らぬ。レンタル禁止ロゴは記載しなかったので、ゲオとかツタヤとかは大量に蟻のCDを買って勝手にレンタルして甘い汁をすするといい。甘くないし。いやらしい営業Ver.2。


(※)CD-PACでJANコードを無料発行している。なんなのかはいまだによくわかっていない。私は見た目重視&興味本位で追加した。
http://www.cd-pac.com/barcode/index.php


 やれ、やっとこさデザイン完了。最終的に提出することになるのは


back_in.psd
back_out.psd
cap_15_in.psd
cap_15_out.psd
jacket4P_2-3.psd
jacket4P_4-1.psd
label23.psd


の7ファイル。これを「提出用」と銘打ったフォルダにぶちこんでzip圧縮。


ガットハロのブログ’混石’-提出一覧01


ガットハロのブログ’混石’-提出一覧02


 制作期間は延べにして3ヶ月。作業時間は正味で20時間くらい、だろうか。適当に言ってみてから「え、これ…カルピス、だよね?」くらい薄めな作業密度に赤面。


 準備編は以上である。次回は発注~納品編。次回も、絶対見てくれよな!