日本は世界の潮流にさからっている | YOLO! 人生は一度きり! NYから東京の生活

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ウォールストリートジャーナルの今朝の記事。

 

検査数は少なくて十分という日本は世界の潮流にさからっている、という記事。

 

 

The Wall Street Journal

April 1

 

 

 

世界の潮流が大量検査、隔離に向かう中、

 

日本は潮流にさからっている。

 

日本は、世界的に評価されたシンガポールや韓国の大量検査のわずか6%しか検査していない。

 

そして感染者の爆発的増加を経験しつつある。

 

4月1日現在、1億2600万人の人口の日本の感染者は2500人で、わずか人口62万人のルクセンブルグとおなじぐらいしかいない。

 

検査を受けていない感染者が数千人いて、彼らが感染を拡大させたら悲劇的な状況になるが、

 

いまのところ日本の戦略は成功している。

 

コロナウイルス検査は完全なものではなく、CTスキャンなどを組み合わせることが最善だという。

 

検査はパズルのほんの1ピースでしかない。

 

擬陽性も偽陰性もある。

 

明確な感染者グループを洗い出すことで、封じ込めができる

 

日本は自宅勤務や夜間の外出自粛を要請しているが、強制はしていない。

 

日本の方針は韓国と対照的だ。

 

日本の方針を支持する人も懐疑的な人も、検査を受けていない感染者が日本にたくさんいることは認めている。

 

日本の新型コロナウイルス肺炎の致死率は3%で、高度な医療システムを持っている国としてはとても高い。

 

日本には水面下の感染者は3000人はいるだろう。

 

それは、まだよくわかっていない病気を野放しにしているという点で問題だ。

 

台東区の病院で100人以上の感染者が出たのは、検査数が少ないからだという人がいる。

 

長崎では、英国から帰国した学生が喉が痛くても熱がないとの理由でコロナ検査を受けられず、その後陽性が分かったという例があった。

 

検査数が少ないから、ウイルスは病院や家族にうつりたい放題だ。

 

日本の方法を支持する人たちは、軽症や無症状の人を全部検査するのは不可能で、そうしようとすると医療崩壊を招き、逆に検査を受けるために感染していない人たちにもうつしかねないという。

 

日本では症状の重い人、感染が広がっている国から帰国した人に検査を限定している。

 

そして感染者の濃厚接触者には徹底的に検査している。

 

大きな問題は、感染経路が不明な感染者が急増した場合だ。

 

それは検査されていない感染者のクラスターが広がっていることを示唆し、日本は高齢化社会なので、高齢者の検査数が急増しかねない。

 

だから日本は最低限の検査をし、症状の重い人を注意深く観察することでクラスターの存在を推測していく。

 

いまのところうまくいっているが、今後もうまくいくかどうかは分からない。