安倍首相が1日に緊急事態宣言をするというデマを否定して、デマやフェイクニュースに惑わされないようにと話していましたね。
これを最初に私に言ってきたのが東京に住むアメリカ人たちだったのが面白いなと思いました。
昨夜、都知事の会見の時に西浦・北大教授(国のクラスター班の学者)がおっしゃっていましたが、今の時点で東京で指数関数的な感染者数の爆発的な増加が本格的に始まったという証拠はない、ということです。
西浦教授は、こうおっしゃっていました。
東京都の感染者の孤発例の中で、特定の夜の街で感染している人が多くて、その人たちの接触履歴は夜の街だけなので、そこを止めればなんとかなるのではないか。一般社会の中で広く感染が伝播しているわけではない。これは東京都にとってラッキーなことで、夜の街での特定業種での伝播を止めれば、まだ制御できる可能性がある。まだ東京ではオーバーシュートは起きていない可能性が高いが、それを確認するための調査もしていく。
西浦教授はウイルス感染の計算の第一人者ということですが、頼もしいですね。ダイヤモンドプリンセス号が横浜に来た頃の2月5日に既に中国では感染者10万人と推測していました。
同じクラスター班の押谷教授もウイルス学の世界的権威らしいですが、素晴らしいと思います。
まだダイヤモンドプリンセス号が横浜に来る前の2月2日に中国の感染者数は10万人と推測し、「潜伏期間でも感染するとなると、封じ込めを目指した公衆衛生対策にとって致命的。負け戦でしかない」と話していて、私は初めてそんなに深刻な話なんだと思いました。
そのころはまだ「どうせアジアの風土病でしょ」ぐらいにしか思っていなかった欧米の先進国が次々と陥落していく中、西浦教授や押谷教授たちの戦略で(中国の次に陥落すると思われた)日本だけが!いまだにこうやって踏みとどまっています。こうやって地道にやっている人たちの努力が日本を世界的にも異常に少ない死者数にしているんだと思います。
でも最後の砦、日本も今土俵際まで押されています。
なんとか踏みとどまれるように、国民全体が協力しないといけないですよね。