さて、私のそちら側の日常についてはもうこれぐらいで良いとして、こちら側の生活について語りましょうか。


ええ、お気づきの方もいらっしゃるようにわたくしは月湖です。

主に物語の紡ぎ手の方であります。

咲夜が日常の苦しみに嘆く傍らで、わたくしは新しい創作について考えあぐねいていました。

それは中学も一年の折、私はまだ幼き(といっても私服のときにOLに間違われる)黒髪ストレートの女子中学生だであった頃。初めて書きあげた中編小説(原稿用紙100~200前後?)を生まれて初めて小説賞に投稿した時のことでした。結局受賞にはかすりもしなかったのですが、編集さんからお電話を頂きそのときに云われた台詞は今でも忘れません


「君は、最年少の投稿者で そして君の作品のテーマが一番、重い」


わたくしが投稿したのはライトノベル小説賞でした。

わたくしはライトノベルに人一倍熱いものを感じる性分で、あのお高くとまらず、けれど一突きにこちらの胸を打つ作品達のように書店から、その書籍という長い歴史のなかで、一瞬で消えてしまうような物語でも、今を生きる人たちに届いたら、そんな生きた言葉で、物語であったらなと思いました。

しかし、それとわたくしの作品がライトノベルに向いているかというのは、また別問題なのです。


この前のサイトで書き散らした、わたくしの言葉遊びのショートショート達を連ねた作品群があります。

某一般文芸の出版社で出版できるレベルだと云われた後に丁重にお断りし眠らせていた、風変わりで型破り、そして不思議で短い物語を今年、とうとうライトノベル賞に応募することにしました。


そしてこれがわたしのライトノベル書きとしての、最後の投稿になるのかも知れません。

今新しく書き始めた小説は、きっと一般文芸と呼ばれるものなのでしょう。

可能性を追求するために。


けれど変わり続けながら、変わらずにあるもの。

それを忘れてはいけないのだと思います。



そしてなにより、日々の生活がどんなに忙しくても。

他人がどんなに自堕落であっても。

それに囚われず流されず、物語を紡ぎ続けなければ。


わたしたちはそうしなければ、己のかたちを保ち続けられないのだから。