谷川岳の遭難で有名な事件は、1960年(昭和35年)に谷川岳一ノ倉沢の急峻な岩壁で登山者二名が滑落し、ザイルに宙づり状態になり遭難した谷川岳ザイル宙吊り事件があります。宙吊りになった二人を、救助隊は、あと一歩で救助出来ず、最終的には、二人の死亡を確認してから、自衛隊員がライフルで数百メートル先の細いザイルを狙い、無機質なライフルの発射音を谷間に木霊させ、弾丸を1000発以上使い、ザイルを切断して、落下した二人を収容した誠に痛ましい事件でした。谷川岳が 魔の山と言われる所以も、標高は1977m程度ですが、急峻な岩壁と、天気も激しく変化して遭難が多い為、そう言われるのかも知れません。

 この話は、まだ、高校生の頃、美術の非常勤講師だった先生が大学の2回生の夏に体験した話です。この先生は、某国立大の大学院生の時に2足の草鞋で美術の非常勤講師で赴任して来ました。大学2年の夏休みに谷川岳の一の倉沢の麓に、翌日、登山するために渓流の傍に1人でテントを張りキャンプしたそうです。翌日は朝早い為、横になると、川のほうから、ピチャピチャと音が聞こえ、鳥でもいるのかと確認するが何もいません。また、横になるとピチャピチャ音がして気になったので確認したが、やはり、小動物さえ居ません。音は、相変わらず聞こえましたが、その内に寝てしまったそうです。翌日、その渓流で山で遭難した遺体が見つかったそうです。その先生は、霊とか、全く信じないが、死者が早く自分を見つけて欲しいために、怪現象のシグナルを送ったのかも知れないと思ったそうです。

 

 

 

 

 

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