先月、親父の7回忌法要で久々に実家に帰りました。思えば今から7年前、親父が癌で入院していた病院へ今後の治療方針を話し合う為、お袋と一緒に訪問しました。主治医からは、まだ半年は大丈夫でしょうとの回答でした。それから一週間後に職場の、いつもの連中と道東へ旅行に行く予定でした。その前日、研修で一緒だった職場の本社の連中と飲み会がありました。その帰り道、何か得たいの知れない胸騒ぎが延々としていました。自宅のマンションを見上げると何とも言えない、何か、見えない靄(もや)にでも覆われているように感じられました。

 翌日、羽田空港に向かう車中から嫌な予感がしてましたので、女満別空港に到着して念の為、実家へ連絡。お袋も午前中、病院へ行き、親父も饒舌に話していたとの事でした。ひとまず安心して、それから知床五湖へ向かいました。だだひとつだけ気になる事は、携帯電話の電波が圏外になっていることでした。もし連絡があってもここでは無理だなと。知床観光を終え、本日の宿に向かい知床の町に入った所、職場から連絡があり、もう一時間も連絡してましてたと言われました。お袋も自宅に帰ってから、親父が急に危篤状態になり、急に亡くなったとのことでした。取り敢えず旅行に来た他の三人には、自宅に帰ると断って女満別空港へ向かい実家へ向かいました。そして日付が変わった時に、やっと体の火が消えてしまった親父が待つ実家へ着きました。          

 虫の知らせは、正夢だったり、通常では、壊れない物が壊れたりしますが、この2日間のなんとも言えない重苦しい嫌な感じは、今思うと、まさに虫の知らせだったのかも知れません。

 


ムルデカのスローな旅、すろーなドライブ
知床の乙女の涙。携帯は、この場所では、圏外でした。

 

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