仏教セミナー(1)
ブッダは中庸の道を説かれたのですが、それは
「苦行」と「楽しい修行」との中間を行くもの
のことだと思います.「楽しい修行」というのは
王子時代に自分で瞑想していたことだと思いま
す.「苦行」というのは出家して、仙人の下で
の修行に満足できずに、5人の仲間と共に励ん
だ6年間の苦行のことです.
一説ではこの5人
というのは、王子の父、シュッドーダナが息子
を心配して、カピラ城から送り込んだ使者だと
いいますが、それは無理な話です.なぜなら、
王の使者なら、王子が苦行をやめたときにカピ
ラ城に戻ったはずですから.だが彼らは苦行を
続けるため、そして王子が堕落したと勝手に思
ったこともあって、鹿野苑へ移動して苦行を続
けていました.
その5人の名前は、❶アンニャータ、❷コン
ダンニャ、❸バッディヤ、❹ヴァッパ、❹マハ
ーナーマ、❺アッサジです.
彼らはみな、バラモンだったとのことですか
ら、クシャトリア階級の王族の使者ではあり得
ません.
さて、苦行を去った王子ゴータマは、まず
体力を回復させるため、ネーランジャラー河
で体を洗ってから、ニグローダ樹の下で休ん
でおられた.そこへこの木に願掛けをしてい
た村の女、スジャータが男子を出産し、心願
成就したので、お礼に乳粥を作って献上しよ
うとし、下女プンナーに木の様子を見に行か
せた.帰ってきたプンナーはスジャータに:
プンナー :きょうは木の神様が直々にお出ま
しですよ.
スジャータ:じゃ、私も直々この乳粥をもっ
ていきましょう.
そうしてその乳粥で体力を回復した王子は、再
びネーランジャー河に入り、向こう岸へ渡り、
ブッダガヤーにあるアシヴァッタ樹(これが
のちに菩提樹と名付けられた)の下に座り、
瞑想に入られた.
そして覚られた.何を覚られたか?それは
因果の法則が、過去世、前々世、さらに前々
々世と無限の過去世から続いきている、とい
うことを深い瞑想によって、過去を見定めた
こと、この先も生と死を繰り返す長い未来を
見定め、死の原因は生、生の原因は欲望、こ
の欲を捨てることで、生死の長い夜から脱却
できることを覚った.
それは12月8日とされるが、
インドではこの時期にはネーランジャー河に
は川の水がないそうです.きっと別の日ね.
さて、覚りを得て、ブッダとなられたこの尊
者はなおも覚りを噛みしめ、自受法楽してお
られた.菩提樹の下で1週間、それから、ア
ジャパーラ溶樹に移って、また1週間、さら
にムチャリンダ樹のもと移って、また1週間
と、結跏趺坐しながら、覚りを反芻した.さ
らに、ラージャーヤタナ樹に移り、瞑想をく
り返し、計、4週間に渡り、ブッダガヤーで
過ごされた.(7週間説もある)
そこで梵天という神様が下りてきた.
神様 :世尊よ、どうか教えを説いてください.
ブッダ:私の教えは深遠だから、普通の人じゃ
わからないよ.
神様 :じゃあさ、わかる人に説いてよ.
ブッダ:オッケー.
【つづく】