ベラミ(65)
Bel-Ami
(1885)
by Guy de Maupassant
——————————【65】————————————————
« Mais, une fois écuyer, c'est fini. C'est comme
si tu étais maître d'hôtel dans une maison où Tout-
Paris va dîner. Quand tu aurtas donné des leçons
d'équitation aux hommes du monde ou à leurs fils,
ils ne pourront plus s'accoutumer à te considérer
comme leur égal.»
..——————————(訳)—————————————————
「しかし、1度馬術教師になったら最後だ.君はパリ
中の人たちが行く料理店の給仕長のようなものさ.君が
社交界の人たちに馬術を教える、あるいはその子息たち
に教えるなら、彼らは、もはや君を対等の関係として見
るようには慣れてもらえないだろう.
.——————————⦅語句⦆———————————————
écuyer:(m) 馬術教師
maître d'hôtel:レストラン、大邸宅などのの給仕長
コック長、チーフ
équitation:[エキタスィヨン](f) 馬術、乗馬
monde:(m) 社交界、上流社会
homme du monde;社交界の人
s'accoutumer à + qc/不定詞:~に慣れる、習慣がつく
...——————————《コメント》———————————————
対等でないとすると、上下関係ができるということだろ
うが、どちらが上で、どちらが下か.それはレストラン
の顧客と給仕長との関係だと言っていますので、金を払
う顧客が上で、給仕長が下のようです.日本人の感覚か
らすると、馬術であっても、師匠と教え子の関係だから
師匠が上だと思うところですが.