Une vie  /   Guy de Maupassant
  
女の一生(79)
Une vie (98)



——————————【79】———————————————
        
Tout  le  meuble,  en  tapisserie  au  petit  point,  n'était  
que  l' illustration  des  Fables  de  La  Fomtaine;  et   
Jeanne  eut  un  tressaillement  de  plaisir  en  retrouvant   
une  chaise  qu' elle  avait  aimée,  étant  tout  enfant,  
et  qui  représentait  l' histoire  du  Renard  et  de  la  
Cigogne.

———————————(訳)——————————————————

すべての家具は刺繍糸の小粒で描かれたもので、ラ・
フォンテーヌの寓話の挿し絵に他ならなかった.それ
からジャンヌは昔好きだった椅子を見つけて、童心に
戻るようにして、喜びに震えました.椅子には狐とコ
ウノトリの物語が描かれていました.


 

.——————————⦅語句⦆—————————————————
          
illustration:[イリュストラスィヨン](f) 挿し絵、
tressaillement:[トレサイユマン](m) 身震い、おののき、
  tressaillement de joice うれしくてぞくぞくすること  
Renard:(m)[ルナール] 狐    
cigogne:(f)[スィゴーニュ] コウノトリ


————————≪訂正せずそのまま≫——————————————

本日の試訳は、翻訳本と食い違っていました.でもこれ
は私の学習ノートですから、そのまま訂正せずにみなさ
んにみてもらいたいと思います.正しい本の訳文を書いて
おきます.キツネとコウノトリの描かれている場所が違い
ました.

—————————≪新潮文庫の訳文≫———————————————

【細目針の刺繍で張られた家具は全部、そっくりそのまま
ラ・フォンテーヌの『寓話』の挿画だった.狐と鸛の話が
描かれている.子供のころ好きだった椅子をふたたび見い
出したとき、ジャンヌはぞっと身ぶるいするほどのうれし
さをおぼえた.】

 

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