ロックの娘(5)
La petite Roque
——————————【5】—————————————————
Par places, c'étaient des cascades d'un pied,
souvent invisibles, qui faisaient sous les feuilles,
sous les lianes, sous un toit de verdure, un
gros bruit colère et doux; puis plus loin, les
berges s'élargissant, on rencontrait un petit lac
paisible où nageaient des truites parmi toute
cette chevelure verte qui ondoie au fond des
ruisseax calmes.
.——————————(訳)—————————————————
ところどころに30センチほどの小さな滝ができてい
ました.滝はところどころ葉の下に隠れたり、つる草
の下にあったり、緑の草木の下だったりで、大きな音
を怒るように立てたり、甘く聞かせたりしていた.そ
れからずっと遠くでは、土手が広くなっていて、さら
に行けば小さな湖に出会う.穏やかな小川の底で揺れ
動く緑の髪のような水草の狭間でマスが泳ぐ姿が見え
る湖である.
.——————————《語句》——————————————
par places:ところどころに
Des étudiants étaient groupés par places pour discuter.
ところどころに学生がかたまって話に講じていた.
cascade:(f) 滝
d'un pied:30 cm ほどの
pie;ピエ(昔の)長さの単位32.4cm
岩波文庫版では1尺と訳されています.
ですのでdes cascades d'un pied を足元の滝と訳して
もあまり誤訳とは見なされないと思います.
「足の滝」はアウト!意味不明です.
ただしそれでも文法上、間違いではないので点は
もらえるはずです.その滝は足の形をしていたの
だと言って食い下がって下さい.先生も仕方なく
丸をくださるでしょう.
invisible:[アンヴィズィーブル](形) 目に見えない
liane:[リヤンヌ](f) (熱帯地方の森林に生ずる) つる植物.
イブキトラノオ、クマヤナギ、など(仏和大辞典・
白水社).イブキトラノオは高山植物なので辞書
側の不備か?イブキトラノオはネコヤナギに似て
います.ロベール仏和大辞典ではヤマノモイモ属
となっていました.【結論】さっぱりわからん
コリンズ仏英辞典ではcreeper (つる草)となって
いました.liana とも.これは「熱帯産つる植物」
になります.
toit:(m) 屋根
verdure:(f) (草木の)緑、緑の草木
gros(se):(形) 太い、大きい
bruit:[ブリュイ](m) 音、物音、騒音
colère:(f) 怒り
doux(ce):(形) 甘い、柔らかい
berge:(f) 土手
s'élargissant:(p.pré) < s'élargir (pr) 広くなる
élargir:(他) 広くする
rencontrait:(3単半過去) < rencontrer
lac:(m) 湖、大きな池 (étangより大きい)
paisible:[ペジーブル](形) 穏やかな、静かな、温和な
nageaient:(3複半過去) < nager (自) 泳ぐ
truite:[トゥリュイット](f) [魚] マス
chevelure:(f) (豊かな)髪 【髪の総称】
vert(e):(形) 緑(色)の
ondoie:(直現3単)
< ondoyer (自) (波のように) 揺れ動く
ruisseau:(複_x)(m) 小川
calme:[カルム](形) 静かな、穏やかな
(注) 男性形もcalme です.(calm ではない)
ついでに calmer は(他) 鎮める、和らげる、なだめる、
落ち着かせる;
さらについでに:現在分詞形はcalmant (女性形calmante)
で同時に形容詞でもあり、意味は「鎮める、なだめる」
でさらにcalmant は男性名詞で「鎮痛剤」
————≪文法≫ —————
ondoyer 直説法現在
ondoie ————ondoyons
ondoies————ondoyez
ondoie ————ondoient
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yが単数と複3でi になる