Une vie  /   Guy de Maupassant
 
女の一生(68)
Une vie (68)



——————————【68】———————————————
 
   Le  soleil  s' était   couché; des  cloches  sonnaient  
au  loin.   Dans  un   petit   village   on   alluma  les  
lanternes; et   le  ciel   aussi  s' illumina   d' un  four-
millement  d' étoiles.  


———————————(訳)——————————————————
  
 陽は沈みゆくところでした.遠くで鐘の音がしていま
した.小さな村では提灯を点しました.そして空も星が
ひしめき、照らしていました.
     
 
.——————————⦅語句⦆———————————————
         
se coucher:(太陽などが)沈む、没する、(一般に)寝る   
Le soleil s'était couché:❶太陽は沈んでおりました;
  ❷太陽は沈みゆくところでした.
  半過去なので状態を言えば❶、動作に着目すれば❷
  の訳になります.ちなみに定訳は❶の状態で訳され
  ています.星も出ていると描写があるので❶の方が
  いいかも知れません.
cloche:[クロシュ](f) 鐘;
   sonner la cloche / 鐘を鳴らす  
   【注意】:clocher [クロシェ](m) 鐘楼
au loin:遠くに    
alluma:(単純過去3単) < allumer (他) 火をつける
   (照明を)つける
lanterne:[ランテルヌ](f) ランタン、提灯、ランプ、角燈、
illuminer:[イリュミネ](他) 照らす、照明する  
fourmillement:[フルミユマン](m) 雑踏、混雑、うごめき、
   ひしめき、ひしめいている群れ、蝟集(イシュウ)
étoile:(f) 星  
 


————————≪学習後の感想≫——————————————

fourmillement を仏和で引くと「蝟集(イシュウ) 」という訳
がありました.へ?無知で、無教養の私にはさらにそれ
を国語辞典で引かなければなりませんでした.せっかく
なので意味を書き写しておきます:
【蝟集(イシュウ)】「蝟」はハリネズミ.一か所に群がり
       集まること.