「女の一生」(序) 

始めからもう一度がんばる!

 

ご注意.この学習は再度の学習にもかかわらず、またしても

2480番で一度、穴を割った前歴があります.前科2犯です.

 

しかし友よ、カエルピョコピョコミピョコピョコ…ではなかった.

しかし友よ、人生はあきらめてはいけない.あきらめたら、それまで.

頑張ろう!

 

なお、この作品のタイトル名ですが、一番最初に「ある人生」と

訳していましたが、その後「女の一生」に変更しました.

 

その理由は、

 

シャルル=ルイ・フィリップが  “ une vie ” という同じタイトル

で短編を出しているからです.出した年は、モーパッサンの方が

数十年早いのですが、昔の先人たちが、モーパッサンの作品には

「女の一生」、そしてフィリップの短編には「ある生涯」とか

「ある一生」という定訳を残していますので、それに倣います.

 

ちなみにモーパッサンの「女の一生」は1883年

シャルル=ルイ・フィリップ「ある一生」は1910年の作品です.

 

せっかくですから両方学習しましょうね!

 

——待って!質問があります.

 

——どうぞ!

 

——なぜ、がんばるの?

 

——君はトイレに行ったことがあるか?

 

——何、それ?あるわよ、当然でしょ.

 

——大きなうんこを出すだろ?

 

——そうだけど?

 

——それを見て思わないか?

  ああ、このうんこには、魚の切り身も、肉の切り身も

  青野菜も入っている.もとの生命は私のために

  犠牲になった.私は生きなくちゃ.この子らの

  私のために死んでいったこの子らのためにも、

  きょうをがんばって生きよう!

 

——ずいぶん不潔な説教だけどまあ筋は通っているわ.

  がんばりましょ!