フランス語四週間(4)
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【第3日目】
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1:音節と綴りの切り方
音節は、最低1つの母音字を持つ.母音字だけで
音節になることもあるが、多くは子音字とのコンビ
ネーションで構成される.
音節の切り方
1つの音節でできた語(単音節語)は切りようがない.
beau (ボ) 立派な peu (プ) 少ない
1音節語のところで行を変える時は、全部改行するか、全部残す.
途中で切ってはならない.
be-au、b-eau bea-u(いずれも不可) beau 全体を改行するか
残すかにしなければならない.
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切り方規則1
音節は子音字の前で切る.ただし語尾に子音字だけが残る場
合は切らない.
pa-ra-dis (パラディ) 天国 beau-té (ボテ) 美
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切り方規則2
子音字が2つ続くときは、その間で切る.
同じ字でも、違った字でもよい.
(これの例外は次の規則3で示す)
oc-ca-sion (オカズィヨン) 機会 viil-le (ヴィル) 都市
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切り方規則3
「子音字 +l」、または 「子音字 + r」、これらの場合は
規則3の例外に当たり、間で切らない.
(ただし、rl, lr, ll, rr は 規則3に従う)
ta-bleau (タブロ) 板 cen-tral (サントラル) 中央の
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切り方規則4
ch, ph, th, gn も2字の間で切らない.
chèvre (シェーヴル) 山羊 i-gno-rant (イニョラン) 無知な
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切り方規則5
3字以上の子音字が続く場合は、原則として2つ目と
3つ目との間で切る.ただし、この場合も4及び5の指示
が優先する.
comp-ter (コンテ) かぞえる es-cla-ve (エスクラーヴ) 奴隷
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切り方規則6
母音字が連続しているときは、その中では切れない.
théâ-tre (テアートゥル) 劇場 louaient (ルウェ) ほめていた
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切り方規則7
語尾に無音の e, もしくは「無音の e + s 」がある場合は、
発音上は1つの音節をなさないが、綴り字の上では独立した
音節となる.
Nî-mes (ニム) ニーム(都会名)
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切り方規則8
冠詞その他の語の綴りの1部が省略せられ、(’)(アポス
トロフ)をつけて次の語と続く場合は、発音と綴りとの上で
は合体して1語となったものと見なし、2つの間で切らない.
l'hom-me (ロム) 人 (le homme)
s'il (スィル) もしそれが (si il)
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以上1から9までの規則は、フランス語を書くとき、例えば
行を変える必要上、語の綴りを中途で切るときに特に注意すべ
きことである.
(練習問題)次の単語の各音節を区切ること
1.docteur 博士
2.journal 新聞
3.ambassadeur 大使
4.passion 情念
5.artiste 芸術家
6.uniforme 制服
[解答]
1.doc-teur
規則2:2つの子音が続くときは、その間で切る.
(同じ字でも違った字でもよい)
2.jour-nal
同じく規則2による.
3.am-bas-sa-deur
1つ目(am-bas)は規則2の適用
2つ目(bas-sa)も規則2の適用
3つ目(sa-deur)は規則1(子音字の前で切る)の適用による
以上4音節となる
4.pas-sion
規則2による
5.ar-tis-te
1つ目(ar-tis)は規則2の適用
2つ目(tis-te)も規則2の適用
6.u-ni-for-me
規則1、音節は子音字の前で切る.よって
1つ目はu-ni
2つ目もni-for
3つ目はfor-me、規則2の適用
規則2とは(子音と子音の間で切る)