さすらいの青春(55)


         CHAPITRE Ⅱ

       APRÈS QUATRE HEURES

  
     第二章

   午後4時が過ぎて




————————————【55】————————————————
       
  Je  n'avais  guère été,  jusqu'alors,  courir*  dans les rues avec gamins du
bourg.   Une coxalgie,  dont j'ai souffert jusque vers cette année 189... ,  
m'avait rendu craintif et malheureux.


 ————————————(訳)—————————————————
      
私は、その時まで、町の子供たちと通りを駆け回るということは、まず
なかった。 189...年頃まで、私は股関節痛を患っていたもので、
そのために、臆病で不幸になっていたのだった。


.————————————〘語句〙————————————————
        
ne…guère: ほとんど~ない
coxalgie: (f)  (発音:コクサルジー)股関節痛
craintif (ve): (形)臆病な、おどおどした
rendu: < rendre :  rendre + 直接目的 + 属詞
                      ~を・・・にする
    Une coxalgie me rend craintif.
          股関節痛が私を臆病にする➡ 股関節痛で私は臆病になる

   ≪わからなかったので、ひとことお詫び≫
je  n'avais  guère été  courir* 

ここは  je n'été  guère couru とはなっていません。
口語表現で、比較する複合過去、乃至、半過去があれば、couru にして、
重複合過去も可能だが、ここは比較する過去形がないため、courir は、

そのまま不定詞になっていると思う。
しかし、不定詞のままだと、これを現在形にしたとき
Je suis courir. というわけのわからないことになってしまう。
「私は走るということがなかった。」とするには
Je n'avais guère eu  "courir. " だと思うが、
わかりません。すみません。後日わかったら、また修正に来ます。

とりあえず、今の考えを述べますと
je  n'avais  guère été  (gens à) courir を補って解釈したいと思います。
être gens à + 不定詞  ~できるような人だ (クラ仏第4版)