ブッダの真理のことば・感興のことば(2)

 

 

☆  指定テキスト 
    ブッダの
   真理のことば
     感興のことば    

                                    
         真理のことば

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    第1章  ひと組ずつ
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   2.ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり
    出される.もしも清らかな心で話したり行なったりするな
    らば、福楽はその人につき従う.——影がそのからだから
    離れないように.

お寺で法話を拝聴していますとよく、「人は言葉を発するところの

ものだ」、と教えられたりします.

      

「ばか野郎」と発した言葉は、そのままその人のものになる、
というのです.この本や、このあと読みたいと思っている
「ブッダのことば」(岩波文庫)の中にも、それは繰り返し
出てきます.
 
有名なところでは、食事提供のたとえ話がそうです.
ブッダは自分にさんざん悪口を吐いたバラモンに、「あなたは客を
招き入れたことはないか?食事を提供したことはないか?」
と質問します.バラモンが「ある」と答えると、こう
切り返します.
 
「では客人がその食事を食べないとすると、その食事は
だれのものか?」
 
そういう言われてバラモンは、
 
「私のものです」
 
と答えます.
 
ブッダはこういいました.
 
「では、今あなたが私に言った言葉はすべて、あなたのものだ

私はその言葉はすべて、受け取りませんからね。」

 

傍らで聞いていた人の中で、ブッダに詰め寄ったひともいました.

 

「あ、ブッダが怒ったぞ.怒ってはいけないと説いている人が

怒りをあらわにした」

 

そういったのですが、ブッダは

 

「いいえ、怒ってはいないのですよ.わかりやすく教え

諭しているのです.」

 

この段はまた出てきたときに学習しましょう.

今は、美しい言葉を発するよう、心がけましょう、

ということを学びましょう.

 

お互いは、「人は言葉に出すところのものである」、という

ことを心がけて、きょう1日を送ろうではありませんか.

 

「馬鹿野郎」と言った時、相手が馬鹿でなかったり、

たとえバカであっても、その言葉に反応しなければ、

バカはあなた自身です.

否、「痛み入ります」と受け取っても尚

謝罪しない限りあなたのものです.

すかさず「大変ご無礼なものの言い方でした.

すみませんでした」

ここまで言って、はじめて「バカ」はどこにも

いなくなります.

 

 

ほめると、その言葉は相手が受け取っても、

尚、自分にも向けられます.

 

ただし、下心をもってほめても、なんにもなりません.

心からの言葉が大切です.

 

だって、冒頭のテキストにありますように、

 

すべては「心にもとづいている」のですから.