仏文解釈法(1)は全く同じ記事が447番にすでに投稿されておりました。
すっかり忘れておりました.
———なぜ忘れていたの?
———あほだから.
———それで、どないすんねん?
———仏文解釈法(2)を投稿します.
仏文解釈法(2)
—————————【2】————————————————————
[例文5]
———————————————————————————————
Que la littérature de notre temps soit plus
≪noire≫ que celle de 1900, n'est pas surprenant.
———————————————————————————————
[語句] noir 「黒い」から転じて精神的な「暗い」の意味.
surprenant 驚くべき、意外の ← surprendre (他)
(意表をついて) 驚かせる
———————————————————————————————
[訳] われわれの時代の文学が、1900年代の文学にくらべて一
層 ≪暗い≫ ことは驚くにあたらない.
———————————————————————————————
[説明] 1.que で導入された名詞節が文の冒頭に置かれる場合、
その動詞は多く接続法におかれる.
2.表面上の主語 il を立てて、次のように書くことも
できる.
Il n'est pas surprenant que la littérature de notre temps soit
plus ≪noire≫ que elle de 1900.
3) 主節と従属節
例文1のような単文の場合は主語を見つけ出すことは容易で
あるが、それが多くの従属節を有する複文である場合は、変化形
におかれた動詞も節の数だけあるので、種々の指標に照らして、
その中から主節の動詞を選び出し、その主語を見つけます.
[例文6] Il y a deux mille ans, à la place où s'étend
Paris, la terre était couverte de bois et de marais, au
milieu desquels le fleuve, que nous appelons la Seine,
dessinait à peu près la même courbe qu'aujourd'hui.
[語句]
marais (m) 沼、沼地
au milieu de ~ ~の真ん中に
s'étend <s'étendre ①広がる、伸びる ②横たわる
③(~に)及ぶ
fleuve (m) 河 (川rivière を集めて海にそそぐ)
dessinait
à peu près ほぼ、だいたい
courbe (f) 曲線
———————————————————————————————
[訳] パリ市が広がっている場所では2000年昔、
土地は森や沼で覆われていて、その真ん中を我々が
セーヌ河と名付けている大きな河がほぼ今日と同じ
曲線を描いて流れていた.
———————————————————————————————
[説明] この例文においては、どれが主節の主語であるか
また動詞であるか、を見つけ出すことが先決問題である.
即ち活用している動詞の中 s'étend, appelond, dessinait
の3つは関係代名詞のあとにあるので、主動詞でないこ
とが明らか.
また、a は2000年前という副詞句を作っている
ので、これも主動詞ではない.
主節の動詞は、残るétait couverte であり、その主語は
la terre であることが、これで明らかとなった.
主語が la terre、その述語動詞が était couverte.すなわち
この文の骨格は la terre était couverteとそれを補完する
de bois et de maraisで、
La terre était couverte était couverte e bois et de marais.
に集約できる.あとは、すべて、この骨格の文に付け足さ
れた修飾の副詞節や形容詞節である.