中国語の構文(2)

前回は1560番で学習をしました。
復習される方習はそちらをお開き下さい。

では2回目学習スタート

   【2】

 2)述目構造(動詞・形容詞 + 目的語)

「動詞+目的語」の文構造を「術目構造」と呼びます。
前回は、「主述構造」を学びました。
これは、「主語+述語」の文構造でした。
(~はね、~なんだよ) これが中国語の文構造の骨格です。

そのまま(主語、述語)と並べて発話しています。
きょうは、主語が脱落して述語の部分を、展開表現した形を学
びましょう。

これは(~を~するんだよ)という文形式になります。
(お茶をね、飲むんだよ)これが hē chá(喝 茶)です。
喝(hē)は「飲む」という動詞。
茶(chá)は「お茶」という名詞で、これが「飲む」という動詞
の目的語になっています。

「飲む」という表現をさらに展開させるため、~を飲むのところ
の ~に名詞(この場合飲むもの)を代入します。

「水を飲む」なら 喝 水(hē shuǐ)(ハー シュイ)です。

「術目構造」には「動詞+目的語」の構造のほかに
「形容詞+目的語」もありますが、それはまた次回。
きょうは、「動詞+目的語」を学びましょう。

(~を~するんだよ)という文形式でしたね。

「音楽を聴く」 「本を読む」 

  「 ~を~する 」 作り出せば、星の数ほど作れます。

 今すぐ星の数ほど単語を覚えられたらいいのだけど、
 それは無理な話。

 とりあえず「音楽」と「聴く」と「本」と「読む」
 を覚えましょう。


听 音乐
tīng yīnyuè
ティン イン ユエ
音楽を聴く

看 书
kàn shū
カン シュー
本を読む

「来る」という動詞を展開させましょう。
「~を来る」とは言いませんから、これを展開させるには

 「~が来る」

となります。

 「客が来る」

これなら文が成立しました。これは中国語では

 来 客人
lái kèren
ライ カーレン

最後の「レン」は四声の抑揚アクセントはありません。
軽く添えるだけの軽声で発音します。

つまり、中国語というのは、「~が」に相当する部分でも
目的語にしてしまう、とんでもない言語なのです。

何でも食べる猛獣のような言葉です。

雨が降る
下 雨
xià yǔ

「雨が降ってきた」という場合は、中国語では

「状態変化」を表す語「了」を添えます。

 下 雨了·
   xià yǔle
· シャー ユーラ
 あ、雨だ。(雨が降ってきた)

よく日本人が勘違いすることですが、了 は過去形ではありません。
状態変化です。
晴天だった空が変化して雨になる、これは状態変化ですので
下雨 に了をつけ添えます。