星の王子さま(17)
前回までで、連載記事は終了しました. 記事はやがて搭乗機
発見のニュースが出るだろうとの予測で終わりました.
その「搭乗機」が見つかった記事をもっていますので、書き写します.
同じくサンケイ新聞に出た記事で、見出しタイトルは、
『星の王子さま』搭乗機見つかる
平成16年(2003年)3月25日(木)の記事です.
仏の作家・サンテグジュペリ
『星の王子さま』
搭乗機見つかる
童話『星の王子さま』で知られるフランスの作家、アントワーヌ・
ド・サンテグジュペリの搭乗機を捜索していたフランスの調査団
は、マルセイユ沖から引き揚げられた飛行機の残骸に記されてい
た製造番号とサンテグジュペリ機の製造番号が一致することを突
き止めた.
ジャーナリストでサンテグジュペリ研究家、横山三四郎氏の取
材に明らかにした.
第二次大戦中の1944年に地中海上空で消息を絶って以来、
墜落地点や死亡状況について所説入り乱れていたが60年ぶりに
終止符が打たれることになった.
番号が記されていたのはエンジンカバーで、マルセイユの南東
にあるカランク地方沖合の海から引き揚げられた.
製造番号「2734」は、サンテグジュペリが搭乗していた米・
ロッキード社製のP-38ライトニング偵察機の製造番号と一致.
調査団が同社から取り寄せた当時の部品カタログと照合し、確認
した.
サンテグジュペリをめぐっては。1992年-93年にマルセ
イユ東方からコルシカ島に至る海底を大々的に捜索.しかし、発
見には至らず、98年、エンジンカバーが見つかった近辺で、サ
ンテグジュペリと妻のコンスエロの名前が刻まれた銀の腕輪が引
き揚げられていた.
さらに2000年、同海域周辺で搭乗機とみられる残骸の発見
が報告されたが、遺族の反対などにより、引き揚げ作業は行われ
なかった.
今回の調査は、フランス文化省水中海底考古学調査局の許可を
得て、昨年(2003年)11月から開始.機体の約1割にあた
る残骸約50点を引き揚げた.エンジンカバーは、その中に含ま
れていた.
引き揚げられた部品の状態などから、サンテグジュペリの乗っ
た偵察機は時速600㌔以上の速度で海面に、ほぼ垂直に激突し
たとみられる.銃撃の痕跡は確認されていない.
機体の破片が広範囲に飛散し、周辺海域がトロール船の好漁場
で網にかかって部品が移動したことが発見を遅らせる要因になっ
たとみられる.
調査団は、海底探査会社「COMEX」のH・G・ドールズ社長、
海中土木会社「GEOCEAN」のピエール・ビケール社長と機体を
発見したダイバーら.引き揚げ調査は半年間の予定で、5月初め
まで続けられる.
童話『星の王子さま』は130カ国以上で翻訳され、約6千万
部の大ベストセラー.生誕百年を迎えた2000年には、リヨン
空港がサンテグジュペリ空港に改名され、記念切手も発行された.
日本でも計約五百万部が出版され、神奈川県箱根町にテーマパ
ーク「星の王子さまミュージアム」が開館するなど根強い人気が
ある.
横山三四郎氏の話
「60年間にわたる謎が、ついに明らかになったと思うと感慨に
堪えない.今回の発見を機に、サンテグジュペリの生涯と作品は
新たに見直され、再評価されることになるだろう」
◇
【サンテグジュペリ(1900―1944)】
フランス・リヨンで生まれ、飛行士の仕事に従事する一方、
『夜間飛行』『人間の土地』などの作品を発表.ドイツ軍の
パリ占領によって米国に亡命していた1943年、『星の王
子さま』を出版した.翌年の7月31日、ドイツ占領下の
フランス偵察のため、コルシカ島のボルゴ空港を飛び立ち、
消息を絶った.
〘記事はこれで終わりです.次回からは本文のみの学習になります〙
——————————【14】——————————
Alors vous imaginez ma surprise, au lever du
jour, quand une drôle de petite voix m'a réveillé.
Elle disait :
——S'il vous plaît ...dessine-moi un mou-
ton !
——Hein !
——Dessine-moi un mouton ...
—————————— 【訳】——————————
それだから、夜明けに静かな声で少年が私を起こした
ときの私の驚きようを、想像してほしいと思います.
その声はこのように言っていたのです.
——お願いします ...僕に羊の絵を描いてほしい
んです!
——何だって!
——僕に羊の絵を描いてよ.
——————————【語句】——————————
alors (副) だから
lever (m) 日の出、 lever du jour 日の出
drôle (m) [古風] いたずら者、いたずら小僧、わんぱく小僧
(南仏)少年、子供
réveillé <réveiller (他) 目覚めさせる、起こす
Il m'a réveillé à cinq heures du matin.
彼は私を朝の5時に起こした.
hein [ɛ᷈] (間投詞) え?、何だって?
dessine-moi un mouton ! 私に羊の絵を描いて!
肯定命令では、人称代名詞は動詞のうしろに置きます.
そのとき、me, te, は、それぞれ、moi、toi に変ります.
そしてこれらの代名詞は、- (トレデュニオン)で動詞と
つなぎます.
なぜ人称代名詞が肯定命令では、動詞の後ろに回るのか、
先生方がおっしゃるには、緊急時、相手に伝えるのに、
人称代名詞は邪魔になるので、後ろに回るとのことです.