中国語Ⅰの学習(3回目)

さてこの「動詞+目的語」の文構造を「術目構造」と呼びます。
前回は、「主述構造」を学びました。
これは、「主語+述語」の文構造でした。
(~はね、~なんだよ) これが中国語の文構造の骨格です。

そのまま(主語、述語)と並べて発話しています。
きょうは、主語が脱落して述語の部分を、展開表現した形を学びましょう。

これは(~を~するんだよ)という文形式になります。
(お茶をね、飲むんだよ)これが hē chá(喝 茶)です。
喝(hē)は「飲む」という動詞。
茶(chá)は「お茶」という名詞で、これが「飲む」という動詞の
目的語になっています。

「飲む」という表現をさらに展開させるため、~を飲む のところの ~
に名詞(この場合飲むもの)を代入します。

「水を飲む」なら 喝 水(hē shuǐ)(ハー シュイ) です。

「術目構造」には「動詞+目的語」の構造のほかに
「形容詞+目的語」もありますが、それはまた次回。
きょうは、「動詞+目的語」を学びましょう。

(~を~するんだよ)という文形式でしたね。

「音楽を聴く」 「本を読む」 

  「 ~を~する 」 作り出せば、星の数ほど作れます。

 今すぐ星の数ほど単語を覚えられたらいいのだけど、
 それは無理な話。とりあえず「音楽」と「聴く」と「本」と「読む」
 を覚えましょう。


听 音乐
tīng yīnyuè
ティン イン ユエ
音楽を聴く

看 书
kàn shū
カン シュー
本を読む

「来る」という動詞を展開させましょう。
「~を来る」とは言いませんから、これを展開させるには

 「~が来る」

となります。

 「客が来る」

これなら文が成立しました。これは中国語では

 来 客人
lái kèren
ライ カーレン

最後の「レン」は四声の抑揚アクセントはありません。
軽く添えるだけの軽声で発音します。

つまり、中国語というのは、「~が」に相当する部分でも
目的語にしてしまう、とんでもない言語なのです。

何でも食べる猛獣のような言葉です。

雨が降る
下 雨
xià yǔ

「雨が降ってきた」という場合は、中国語では

「状態変化」を表す語「了」を添えます。

 下 雨了·
   xià yǔle
· シャー ユーラ
 あ、雨だ。(雨が降ってきた)

よく日本人が勘違いすることですが、了 は過去形ではありません。
状態変化です。
晴天だった空が変化して雨になる、これは状態変化ですので
下雨 に了をつけ添えます。



「術目構造」の続きです。

きょうは、「状態主体」を学びます。
これは。「形容詞」+「目的語」という構造です。

「顔が赤くなった」と中国語で言うのは、

红了 脸
hóngle liǎn
ホンラ リエン

となります。

赤くなっちゃったんだ(主体)というテーマを言ってから

赤くなったのは、「顔さ」 とテーマの説明を施します。

これは中国語独特の文構造です。英語にも、日本語にもありません。
覚えておくしかありません。こういう言い方を中国語ではするんだと
覚えておいてほしい。

何度も言いますが、了(ラ)は、状態の変化を示す語で、
動詞や形容詞などの後ろに
添えて、「~になっちゃった」という意味を出します。
①状態変化 ②完了 ③強調
などの意味で使われます。

よく勘違いされることなので、繰り返し
申します。、「過去」表現ではありません。

下 雨了· は今、雨が降っているのです。
降っていたのではありません。今、傘が必要なのです。

我 学了 中文 三年了· (私は中国語を学習して3年になります。)
確かに、過去3年間のことだけど、
学習を始めて、3年という状態変化を言っているだけで、
過去3年したが、今はしていない、という意味には絶対なりません。
今、まだ学習は続いていることになります。
終わったのなら、完了 を添えます。

尚、過去形というものは、中国語にはありません。
過去であることを示す必要があるときは、はっきり、
4月16号(4月16日)とか、昨天 `·きのう)とか、を言います。

過去形がないために、よく中国と取引している日本企業との間で
トラブルが生じるといいます。中国語には、過去形も未来形もなく、
ただ、日付だけが頼りの言語です。

この多発していると言われている日中企業間トラブルは
漢字だけの国語なので、語尾変化がつけられないための所以です。

  【教訓】 どんな優れた人にでも、短所はあるものだ。やさしくカバー
       してあげましょう。それが、長いおつきあいの秘訣です。