2015年2月22日(日)【お茶の体験学習 Ⅱ】


  【ホテル日航大阪、午前8時】


  久々の仕事です。 お客様は、イスラエル人男性、
  サミュエル ダヴィール様。


  【ゲスト・リレーションズ】


山田    : お世話になります。
SHMUEL DVIR 様の・・・



コンシェ
ルジュさん : ああ、山田さん、おはようございます。
        もう、そちらで、お待ちですよ。
        サミュエル・ドビュール様は・・


   見ると、にこにこ笑顔の、
   サミュエルさんが、そこには、立っていました。    



サミュエ
ルさん : Good morning. I'm Mr. Shmuel Dvir.
Nice to meet you.
おはようございます。
      サミュエル・ドヴィールです。
      初めまして。


山田  : Good morning. I'm Nishiki Yamada,
your tour guide today.
I'm pleased to meet you.
ガイドの山田錦でっさ。
      よろしゅうに。


  
    本日のツアーは、京都観光6時間。
    午後2時までに、ホテルに戻ります。 
    午後2時に、ドヴィールさんは、ここで、ある人
    との面会があるのだそうです。

    忙しい企業交渉の合間を縫っての
    京都観光です。

    その観光費用は、ドヴィールさんの会社から
    出るらしく、これからかかるすべての出費に、
    領収所をもらってほしいとのこと。


山田 : OK. No sweat.(お安いご用だっせ。)


   No sweat というのは、俗語で、砕けすぎている
   ので、使わない方がよい。

   でも、使ってしまったのは、仕方がない。


    【英会話レッスン】

   No sweat も Sure も お客様には、使うな!
   なれなれしすぎる!


   では、どういうか?

   Fine

でいいんじゃない?


   京都へ、どうやっていくか?
   サミュエルさんは、すべて、ガイドの私に、
   任せるという。

   任せてもらったら、淀屋橋から、京阪電車で、
   祗園四条へ、とりあえず、出る。

   これは、京都観光の定跡。

   将棋でいえば、矢倉戦法みたいなもの。

   麻雀でいえば、タンヤオ、ピンフみたいなもの。

   高校野球でいえば、送りバントみたいなもの。

   あったりまえの、行きかたでございます。

   仮に、途中で、

     「伏見稲荷に行きたい。」、

   と言われても、樟葉で、急行に乗り換えれば、
   簡単に、立寄りが可能。

(と思ったが、急行は、くずは止まり。)


   これは、京阪電車が悪い。
   何やっとんねん。
   くずはで、急行を終わらすな!

   伏見稲荷へ行かれるみなさまへ。
  
   仕方がないので、特急に乗って、
   丹波橋で、乗り換えて、伏見稲荷駅
   で下車して下さい。

   きつねが迎えに参ります・・・・なわけおまへん

   京阪電車のいいところは、
 
   他に、たとえば、

     「東福寺」


   と言われれば、

    「東福寺駅」

   で下車できる。

   つまり、どこにでも行ける・・・

   細胞に喩えると、IPS細胞みたいなものだ・・・

   かな?


   さて、ホテル前のタクシーで淀屋橋まで行きます。
   ターミナル駅なので、特急に座れるからです。

   サミュエルさん、
 「SUICA」 カードをお持ちです。

   ですが、残念ながら、
   このカードは、大阪じゃ、通用しません。


   SUICA も ICOCA も 
通用するようにして欲しいモノですな。
   
   大阪都構想が実を結んだら、そうなるのでしょうか?


   京阪特急の車窓からは、パナソニックが見えます。

   ちょっと、遠くにだけど、守口の本社も見えます。

   サミュエルさんは、英語のほか、母語のヘブライ語と、
   フランス語が、ペラペラ。
   山田は、薄い脳みそがペラペラ。

  
山田  : I know one Hebrew word.


サミュエ
ルさん : Oh what is it ?


山田  : Shalom.


サミュエ
ルさん : Oh great !


祗園四条駅に着きました。
  エスカレーターで、地上に出ます。

地上には、出雲の阿国ねえさんが、
小刀かかえ、小粋に
  立っています。


山田  :  She is Okuni of Izumo.
    Do you know Kabuki dancing ?
出雲の阿国ねえさんですわ。
       歌舞伎は、ご存じでっか?        
  

サミュエ
ルさん  : Yes, I do. I'm a little interested in it.
はいな。多少は、興味もっとります。        



   南座前から、縄手通り(大和大路通り)を北へ。
   祗園・白川へ。


山田  :  The street is called Shirakawa street.
The stone paved alley sided with Ochaya.

Ochaya literally means tea house.
But don't conjure up with coffee shop.

Ochaya is where you enjoy wine and dine
accompanied by Maiko and Geiko.

Maiko and Geiko are entertainers who
dance in front of you.   

この 通りは、白川通りって言いまして、
       石畳でっしゃろ。両側は、お茶屋でっせ。
 
       コーヒーショップと、違いますねん。
       ここは、酒と料理を楽しむところです。

       そして、お茶屋といえば、芸舞妓ですなあ。   
       彼女たちは、一種のエンタテナーですわ。
       目の前で、舞も舞ってくれますのや。

    

  ここで、サミュエルさん、
スタバのコーヒーが飲みたい
    おっしゃいます。

    何も、わざわざ、京都に来て、
    スタバ(世界中にある)のコーヒーでなくてもいいと
    思うのだが、人の身体は、慣れ親しんだコーヒー
    のほうが、いいんでしょうなあ。

    さて、三条大橋西詰めに鴨川を見下ろしながら
    コーヒーが飲めるスタバに行きます。
   
    ここは、常時、日本人より、海外からの旅行者
    の方が多い、コーヒー屋さん。

    行き交う言葉は、英語、スペイン語、イタリア語、
    中国語・・マンマミーア !

    コーヒーと、サンドイッチで、腹ごしらえ。
    観光の準備完了!

    三条河原町まで、歩いて、
シズヤ前のタクシー乗り場
    から、タクシーに乗ります。

    行き先は、二条城。東大手門が、工事中のため
    竹屋町に回ります。

    そして、ここ、「北大手門」 

と呼ばれるところで、タクシーを下車。

    あとは、二条城の係員の誘導に従って、進みます。

    
    二条城は、天守閣をもたない城です。
そもそも、天守閣を
    構築する必要はなかったのです。

    1600年の関ヶ原の合戦に勝利を収めた徳川家が、
    これ以上、合戦をする必要はなく、あるとすれば、
    ただ一つ、目の上のたんこぶ、大阪城を攻め滅ぼし、
    後々の憂いのタネを
    摘み取っておくことぐらいのもの。

    実際、この二条城は、
大阪城を攻撃する、拠点となりました。

 
    大阪城を攻め落とす前工作として、
家康は、秀頼に、あちこちの
    社寺仏閣の修理、供養などに、
大金を使わせ、財力を弱らせます。

    そういう下工作の権謀術数は、
ここ、二条城で、練られた策だった
    かも知れません。


  【福寿園へ】


    「お茶体験」 の時間がせまってきました。
二条城から、タクシーで、
    四条富小路にある、福寿園へ移動します。

    きょうは、
    いつもの先生ではありませんでした。
    
     ( 日曜日だから、きょうは、
アルバイトの先生なのかな?)

  
    ひとつ、ひとつの説明も、
前回のときよりも、かなり簡略されています。

    しかも、お茶席は、先生と、
お客様おひとりと、お邪魔虫通訳がひとり。
    何とも寂しいかぎり。

    ま、いいか。千利休と勘兵衛が、静かにお茶席に
    座っていると思えば・・・。


利休  : して、親方さまは、何と?


勘兵衛 : やはり、毛利を攻めよと。


利休 :  勘兵衛殿も、ゆかれるのか?


勘兵衛 : 和睦の道を申し上げてきたのであるが、
      もはや、これまで。ゆかねば、なるまい。


  庭先の鹿威しが、コトッと鳴った・・・・


  かも知れない。
実際、ここの福寿園のお茶室には、
  それらしきものが、セットされている。

  今回は、山田には、
お茶が回ってきませんでした。

  でも、これは、アルバイト先生の手抜き。

  やはり、体験なのだから、
自分の立てたお茶を自分で
  服するなんて、おかしいじゃない。
  山田の前に、持ってこなくちゃ!

  とも、思うが、体験は、2700円。
これを1時間かけられたら、
  赤字なのかも。

  京都の中心街で、
5階まるまる貸切状態で、1時間
  2700円とは、しかも、
個人教授付で、2700円とは、
  破格の値段なのかも。

  因みに、将棋を1時間、
プロの先生から、習うと、8000円
  ~16000円。

  やっぱり、福寿園の
お茶の体験学習は、お安いのかもね。



   【錦市場】 

  今回も、錦市場に行きました。

  富小路錦から、西へ歩きます。
  市場は、高倉通りまで。高倉を四条に出て、
  ここから、タクシーを拾い、JR京都駅まで。

  JR京都駅から帰ろうとしたのには、
理由がありまして、
  サミュエルさんが、持っていた、「 SUICA 」 が
  使えたら、いいな、と思ったのですが、 
  結局、使えなかった。

  政府は、何だな。観光大国、
日本などと、大きな口たたくまえに、
  こういうところを、きちんと、
外国人のために、やってくれなくては!
  
  外国人には、東京も、大阪も、日本なんだよ。


山田  :  Tokyoite can use SUICA card
only in eastern Japan.

  東京人は、東日本で
そのSUICAを使ってますねん。


サミュエ
ルさん : Does that mean there's
another card that they issue in Osaka ?
それは、何でっか。
大阪にも、そういうカードがありまんのか?


山田  : Yes, we have ICOCA card here
      in Kansai area.
      さよだっせ。 
      こっちは、イコカっちゅうカードや。


サミュエ
ルさん : ICACO card ?
      イカコ ?


山田  : イカコちゃうわい。イコカ、やがな。


サミュエ
ルさん : オオサカ イコカ ?


   山田、びっくり。
これって、サミュエルさん、日本語
   知っているって、ことですよね?!


山田  : オオサカ カエルわ


サミュエ
ルさん : Oh, let's go back.
       カエローぜ。


     新快速で、瞬く間に、オオサカです。
     そして、地下鉄「御堂筋」線に乗り、
     心斎橋へ。こうして、ホテル日航に戻りました。

     帰着委時刻は、午後2時。


サミュエ
ルさん  :   Thank you !
          おおきに!

山田   :   Thank you !
         こちらこそ!


     こうして、山田の6時間仕事が終了しました。
      

      おしまい
      山田 錦