６月１日 （日）
【奈良、登大路ホテルのお客様をご案内】
電話があったのは、前夜（５月３１日）。
近辺の著名観光施設をガイドしてほしいとのこと。
登大路は、大阪から、
阪名道路で来ると、そのまま、登大路となる。
オタマジャクシが、そのまま、カエルになるように。
【登大路ホテル】
ご依頼は、午前１０時から。
鶴橋から急行で、３０分で、奈良駅に到着します。
近鉄奈良駅から東へ。
（若草山が見える方向が東。
若草山がわからなければ、
とりあえず、上り坂になっている方向が東。）
約１００ｍ歩いた右側。ここが、登大路ホテル。
たくさんの外国人（とくにアメリカ人）
がお泊まりのホテルです。
【ホテルの玄関先で】
ここで、アメリカの手旗を取り出し、
全員写真を撮ろうとしたら、ＳＤカードを
入れるのを忘れていた。
つまり、カメラで、写すことができないのです。
オー アイム ソー ソーリー
写真は、中止。
さっそく、興福寺へ向けて、歩き始めます。
ところで、この登大路ホテル。
お客様に、鹿煎餅をプレゼントしてくれます。
そういえば、きょうのお客様、鹿のようなかわいい、
バンビちゃんのような人たち。
【興福寺】
近鉄奈良駅を東に歩くと、
約５分～１０分で、興福寺、北円堂側入り口に来ます。
ここから、五重塔へ、歩きます。
本日の観光、第１ページ目は、五重塔から。
This five-story pagoda was built
in 730 by Empress Komyo.
Kofukuji Temple itself was built
20 years before when Old Nara or
Heijo-kyo Capital was established.
この五重塔はね、光明皇后が、７３０年に立てたんどす。
興福寺が出来て、２０年後のことですわ。
興福寺が出来たんは、奈良が出来た
ときでっせ。平城京のことでっせ。
ダニエルさん： What's the height ?
高さは、どのくらい？
山田 ： ５０．１ｍ. the second highest in Japan.
５０．１ ｍ でおま。
日本で二番目の高さです。
ダニエルさん ： Then What pagoda is the highest in Japan ?
じゃ、どの塔が、日本一なの？
山田 ： The one in Kyoto is
the highest with 55 m.
It's called the five -story
pagoda of Toji Temple.
京都ですわ。５５メートルでっせ。
東寺の五重塔て、いいまんねん。
ダニエルさん ： Oh
さよか。
山田 ： Ｙｅａｈ.
さよだ。
五重塔をバックに写真を撮ります。
英語で～をバックに、というのは、
with ～ at back ground
もしくは、逆に、 in front of ～
老婆心ながら、
今年ガイド試験を受けられる方、おきばりやす。
東金堂は、７２６年、聖武天皇が、建立。
・・・なんだけど、ここは、通過。
聖武天皇がえらいのは、おばさんが病気になったとき、
平癒を祈願して、建立したというところ。
東金堂、内陣には、薬師如来座像。
１４１１年、火災で無くなりまして、
１４１５年に再建。左手に、
資生堂だか、メナードだか、知らないけど、
お薬をもっています。
【国宝館】
食堂（じきどう）跡に、
１９５９年（昭和３４年）に
建てられた鉄筋コンクリートの
展示会場です。
入館料金は、おひとり、６００円。
東金堂との抱き合わせキップ
は、８００円です。
当然、６００円の方をご購入だと思って、
山田 ： It's 600 yen each.
おひとり、６００円どす。
ダニエルさん： We 'd like to get a combined
ticket with Tokondo hall.
東金堂との抱き合わせ切符がいいなあ。
山田 ： Tokondo-hall was the one
we passed by a little while ago
on the way from the five storied pagoda.
東金堂は、さっき、通ってきましたやん。
五重塔から来るとき。
みなさん ： Oh, yes. No need to look at ?
せやったな。見やいでも、ええんか？
山田 ： It's a very small hall
containing very little.
Only a couple of Buddha
images can be seen.
I think the hall has not so much to see.
あんなん、ちっちゃいお堂やん。
何も見るもん、あらへん。
仏像がちょん、ちょん、置いたあるだけや。
ダニエルさん： Oh, okay let's skip it.
オッケー、パスしまひょ。
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
国宝館の中、ガードマンが、立っています。
この人たちの仕事は、
山田にとって、商売の邪魔。
なにしろ、ちょっとでも、声が大きくなると、
そばに駆け寄ってきて、
「お静かに！」
と、恐い顔をして注意する。
「はい、すみません。
（じゃっかーしいわい。このおっさん。ほっとけ。）」
目玉は、やはり、阿修羅少年。
こういうところに、来ると、山田、
ついつい、見事な仏像美術品に興奮して、
声が大きくなる。
声が大きくなると、
ガードマンのおっさんが、やってくる。
「 もしもし、何度も、注意してますやろ？
周囲に迷惑です。場合に
よっては、退場してもらいます。」
イエローカードが飛んできた。
バッキャローめが。お前こそ、退場しやがれ。
「すみません。」
（ お前は、家帰って、
お茶のんで、テレビ見て、まどろんどけ！）
山田 ： This boy is called " Ashura ".
この少年は、阿修羅といいます。
Ａccording to Mahayana Buddhism,
we have another world just under
this earth called Shura World,
where a lot of endless fightings are
engaged every day.
He is said to be the king there.
私たちの世界のすぐ下に、
修羅界がありまして、そこでは、毎日
闘争が行われています。
この少年は、その修羅界の王だといわれています。
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
三面ロッピといいまして、お顔が３つ、腕が、６本。
実際に、こういう人がいれば、お化けですが。
【奈良公園】
興福寺、東大寺、春日大社を含めると、
敷地面積は、６６０ヘクタール。
東西４キロ、南北２キロの広大なエリアです。
管理は、県立ですので、奈良県。
鹿はおよそ、１２００頭。
春日大社の神の使いとはいうものの、野生動物であり、
所有者はいません。
ただし、だからと言って、勝手に連れて帰ろうとすると、
おまわりさんに、呼び止められると思う。
飼育はできないと思うよ。
【東大寺】
大仏開眼供養は、７５２年４月。
盧舎那仏の名は、
宇宙の真理を体得された釈迦如来の別名。
つまり、本名は、釈迦如来ではあるが、
東大寺というステージでは、
廬舎那仏の名前で、仏様をやってはります。
たとえば、京都にいるときは、しのぶ、
神戸では、渚、というふうに、名前を変える人のように。
東大寺は、もともと、国分寺として、
スタートした寺で、その本来の使命は、
国家の安寧と国民の幸福を祈る、という点にあった。
そういうわけで、華厳宗にこだわらず、
八宗兼学、つまり、何でも、好き嫌いせず、
学ぶ、という精神に満ちあふれる寺でございます。
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
山田 ： According to the teaching as
this sect preaches,
our soul is consisted of
8 layers.
They are, from outer to inner,
five senses like smell,
touch, sight,
hearing, and tasting and thinking
as the sixth layer.
The seventh sense is so called
unconscious sense.
In Buddhism, it's called Mana sense.
And at the inner most,
there is asense called Araya sense.
This Araya sense never dies.
After our body's death,
the Araya sense survives
and goes to the next birth.
As the Araya sense doesn't die,
it contains all memories it has seen so far.
All deeds I mean.
All good deeds and bad deeds.
If you tell a lie,
it records it and keeps
until the payment is done.
And you 'll be reborn to a good family
if your Araya sense's record is good.
And you'll go to hell,
if the memories kept
in the Araya sense is so bad.
この仏教の教えでは、私たちは、
心に、８つの層をもつ、と言われています。
表面は、五感（見る、聞く、味わう、など）、
その内側に、意識という６番目の心。
その内側は、マナ識という、
いわゆる無意識と呼ばれる世界。
そして、
一番奥に、アラヤ識があります。
このアラヤ識は、死後も、生き延び、
決して死なないのです。
なので、生前の記憶をすべて、とどめています。
よろしいですか。アラヤ識には、
すべての記憶があります。
いいことをした記憶。
悪いことをした記憶・・
すべてとどめていて、次の生命を得るときに、
その記憶の善悪に従って、
生まれる場所が決まります。
いいことをしたら、いい世界に、
悪いことをしていたら、悪い世界に
再生するのです・・・・・
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
山田、真剣になって、話すものだから、
みなさんの表情も、真剣。
【賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)】
本堂入口、向かって右に、
古ぼけた木造座像が安置されています。
赤いキャップに、
赤い・・・・何て、いうんだろう、散髪屋に行ったら、
首に巻かれるマントみたいなもの。
これが、賓頭盧尊者さんです。
中に、入れてもらえないのです。
実は、修行中に、飲食をしたため、
（一説では、禁酒の戒律を犯したとされる。）
精舎から追い出されたという。
そのため、どこのお堂でも、お堂の外に、
座っているのが、この、賓頭盧尊者
なのであります。
賓頭盧尊者は、
１６羅漢と呼ばれる仏弟子の中でも、
トップのお弟子。
彼が、教団からいなくなるのは、
日本サッカー界が、ザッケローニを失う
ようなもの。
だから、完全追放ではなく、
お堂の外に、彼の居場所を許した
のである。
東大寺の賓頭盧尊者さんの手には、
桃がのっかっています。
本来、如意宝珠なのですが、
食いしん坊の尊者さんの目には、
それさえ、桃に見えたのでしょうか。
【本堂】
本堂は、国宝です。
木造建造としては、世界最大。
間口５７ｍ、奥行き５０ｍ、
高さは、４８ｍ。
堂内の仏様は、座高１５．９ｍ。
ちょうど、孫悟空に出てくる仏様の大きさです。
堂内は、右廻りをします。
これは、古代インドの風習で、仏様への挨拶は、
その回りを右廻りに３回まわるというもの。
【依水園】
大仏前交差点に出る手前、
赤いポストのところを右（西）へ。
このコースで、依水園に行きます。
依水園は、もと、興福寺の庭でした。
【ならまち】
依水園から、歩いて、ならまちに至ります。
昼食を、「ならまち」 で取る予定です。
本日も、「馬酔木の郷」 へ。
【馬酔木の郷】
本日は、離れの間に通されました。広間を貸切です。
ご注文は、冷やしうどん定食。お漬け物定食。
馬酔木の郷定食等々。
貸切なので、静かな雰囲気で、いただくことが出来ました。
食後は、商店街を散歩。ただし、本日は、４時間契約。
この散歩の途中、お時間が来ました。
途中解散です。ただし、ホテルに、真っ先に、ツアーが終了
した旨を報告します。お客様は、今、「ひがしむき商店街」
をお散歩中の由。
おしまい
山田 錦（ゴタ）
【奈良、登大路ホテルのお客様をご案内】
電話があったのは、前夜（５月３１日）。
近辺の著名観光施設をガイドしてほしいとのこと。
登大路は、大阪から、
阪名道路で来ると、そのまま、登大路となる。
オタマジャクシが、そのまま、カエルになるように。
【登大路ホテル】
ご依頼は、午前１０時から。
鶴橋から急行で、３０分で、奈良駅に到着します。
近鉄奈良駅から東へ。
（若草山が見える方向が東。
若草山がわからなければ、
とりあえず、上り坂になっている方向が東。）
約１００ｍ歩いた右側。ここが、登大路ホテル。
たくさんの外国人（とくにアメリカ人）
がお泊まりのホテルです。
【ホテルの玄関先で】
ここで、アメリカの手旗を取り出し、
全員写真を撮ろうとしたら、ＳＤカードを
入れるのを忘れていた。
つまり、カメラで、写すことができないのです。
オー アイム ソー ソーリー
写真は、中止。
さっそく、興福寺へ向けて、歩き始めます。
ところで、この登大路ホテル。
お客様に、鹿煎餅をプレゼントしてくれます。
そういえば、きょうのお客様、鹿のようなかわいい、
バンビちゃんのような人たち。
【興福寺】
近鉄奈良駅を東に歩くと、
約５分～１０分で、興福寺、北円堂側入り口に来ます。
ここから、五重塔へ、歩きます。
本日の観光、第１ページ目は、五重塔から。
This five-story pagoda was built
in 730 by Empress Komyo.
Kofukuji Temple itself was built
20 years before when Old Nara or
Heijo-kyo Capital was established.
この五重塔はね、光明皇后が、７３０年に立てたんどす。
興福寺が出来て、２０年後のことですわ。
興福寺が出来たんは、奈良が出来た
ときでっせ。平城京のことでっせ。
ダニエルさん： What's the height ?
高さは、どのくらい？
山田 ： ５０．１ｍ. the second highest in Japan.
５０．１ ｍ でおま。
日本で二番目の高さです。
ダニエルさん ： Then What pagoda is the highest in Japan ?
じゃ、どの塔が、日本一なの？
山田 ： The one in Kyoto is
the highest with 55 m.
It's called the five -story
pagoda of Toji Temple.
京都ですわ。５５メートルでっせ。
東寺の五重塔て、いいまんねん。
ダニエルさん ： Oh
さよか。
山田 ： Ｙｅａｈ.
さよだ。
五重塔をバックに写真を撮ります。
英語で～をバックに、というのは、
with ～ at back ground
もしくは、逆に、 in front of ～
老婆心ながら、
今年ガイド試験を受けられる方、おきばりやす。
東金堂は、７２６年、聖武天皇が、建立。
・・・なんだけど、ここは、通過。
聖武天皇がえらいのは、おばさんが病気になったとき、
平癒を祈願して、建立したというところ。
東金堂、内陣には、薬師如来座像。
１４１１年、火災で無くなりまして、
１４１５年に再建。左手に、
資生堂だか、メナードだか、知らないけど、
お薬をもっています。
【国宝館】
食堂（じきどう）跡に、
１９５９年（昭和３４年）に
建てられた鉄筋コンクリートの
展示会場です。
入館料金は、おひとり、６００円。
東金堂との抱き合わせキップ
は、８００円です。
当然、６００円の方をご購入だと思って、
山田 ： It's 600 yen each.
おひとり、６００円どす。
ダニエルさん： We 'd like to get a combined
ticket with Tokondo hall.
東金堂との抱き合わせ切符がいいなあ。
山田 ： Tokondo-hall was the one
we passed by a little while ago
on the way from the five storied pagoda.
東金堂は、さっき、通ってきましたやん。
五重塔から来るとき。
みなさん ： Oh, yes. No need to look at ?
せやったな。見やいでも、ええんか？
山田 ： It's a very small hall
containing very little.
Only a couple of Buddha
images can be seen.
I think the hall has not so much to see.
あんなん、ちっちゃいお堂やん。
何も見るもん、あらへん。
仏像がちょん、ちょん、置いたあるだけや。
ダニエルさん： Oh, okay let's skip it.
オッケー、パスしまひょ。
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
国宝館の中、ガードマンが、立っています。
この人たちの仕事は、
山田にとって、商売の邪魔。
なにしろ、ちょっとでも、声が大きくなると、
そばに駆け寄ってきて、
「お静かに！」
と、恐い顔をして注意する。
「はい、すみません。
（じゃっかーしいわい。このおっさん。ほっとけ。）」
目玉は、やはり、阿修羅少年。
こういうところに、来ると、山田、
ついつい、見事な仏像美術品に興奮して、
声が大きくなる。
声が大きくなると、
ガードマンのおっさんが、やってくる。
「 もしもし、何度も、注意してますやろ？
周囲に迷惑です。場合に
よっては、退場してもらいます。」
イエローカードが飛んできた。
バッキャローめが。お前こそ、退場しやがれ。
「すみません。」
（ お前は、家帰って、
お茶のんで、テレビ見て、まどろんどけ！）
山田 ： This boy is called " Ashura ".
この少年は、阿修羅といいます。
Ａccording to Mahayana Buddhism,
we have another world just under
this earth called Shura World,
where a lot of endless fightings are
engaged every day.
He is said to be the king there.
私たちの世界のすぐ下に、
修羅界がありまして、そこでは、毎日
闘争が行われています。
この少年は、その修羅界の王だといわれています。
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
三面ロッピといいまして、お顔が３つ、腕が、６本。
実際に、こういう人がいれば、お化けですが。
【奈良公園】
興福寺、東大寺、春日大社を含めると、
敷地面積は、６６０ヘクタール。
東西４キロ、南北２キロの広大なエリアです。
管理は、県立ですので、奈良県。
鹿はおよそ、１２００頭。
春日大社の神の使いとはいうものの、野生動物であり、
所有者はいません。
ただし、だからと言って、勝手に連れて帰ろうとすると、
おまわりさんに、呼び止められると思う。
飼育はできないと思うよ。
【東大寺】
大仏開眼供養は、７５２年４月。
盧舎那仏の名は、
宇宙の真理を体得された釈迦如来の別名。
つまり、本名は、釈迦如来ではあるが、
東大寺というステージでは、
廬舎那仏の名前で、仏様をやってはります。
たとえば、京都にいるときは、しのぶ、
神戸では、渚、というふうに、名前を変える人のように。
東大寺は、もともと、国分寺として、
スタートした寺で、その本来の使命は、
国家の安寧と国民の幸福を祈る、という点にあった。
そういうわけで、華厳宗にこだわらず、
八宗兼学、つまり、何でも、好き嫌いせず、
学ぶ、という精神に満ちあふれる寺でございます。
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
山田 ： According to the teaching as
this sect preaches,
our soul is consisted of
8 layers.
They are, from outer to inner,
five senses like smell,
touch, sight,
hearing, and tasting and thinking
as the sixth layer.
The seventh sense is so called
unconscious sense.
In Buddhism, it's called Mana sense.
And at the inner most,
there is asense called Araya sense.
This Araya sense never dies.
After our body's death,
the Araya sense survives
and goes to the next birth.
As the Araya sense doesn't die,
it contains all memories it has seen so far.
All deeds I mean.
All good deeds and bad deeds.
If you tell a lie,
it records it and keeps
until the payment is done.
And you 'll be reborn to a good family
if your Araya sense's record is good.
And you'll go to hell,
if the memories kept
in the Araya sense is so bad.
この仏教の教えでは、私たちは、
心に、８つの層をもつ、と言われています。
表面は、五感（見る、聞く、味わう、など）、
その内側に、意識という６番目の心。
その内側は、マナ識という、
いわゆる無意識と呼ばれる世界。
そして、
一番奥に、アラヤ識があります。
このアラヤ識は、死後も、生き延び、
決して死なないのです。
なので、生前の記憶をすべて、とどめています。
よろしいですか。アラヤ識には、
すべての記憶があります。
いいことをした記憶。
悪いことをした記憶・・
すべてとどめていて、次の生命を得るときに、
その記憶の善悪に従って、
生まれる場所が決まります。
いいことをしたら、いい世界に、
悪いことをしていたら、悪い世界に
再生するのです・・・・・
ヾ(＠^▽^＠)ﾉ
山田、真剣になって、話すものだから、
みなさんの表情も、真剣。
【賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)】
本堂入口、向かって右に、
古ぼけた木造座像が安置されています。
赤いキャップに、
赤い・・・・何て、いうんだろう、散髪屋に行ったら、
首に巻かれるマントみたいなもの。
これが、賓頭盧尊者さんです。
中に、入れてもらえないのです。
実は、修行中に、飲食をしたため、
（一説では、禁酒の戒律を犯したとされる。）
精舎から追い出されたという。
そのため、どこのお堂でも、お堂の外に、
座っているのが、この、賓頭盧尊者
なのであります。
賓頭盧尊者は、
１６羅漢と呼ばれる仏弟子の中でも、
トップのお弟子。
彼が、教団からいなくなるのは、
日本サッカー界が、ザッケローニを失う
ようなもの。
だから、完全追放ではなく、
お堂の外に、彼の居場所を許した
のである。
東大寺の賓頭盧尊者さんの手には、
桃がのっかっています。
本来、如意宝珠なのですが、
食いしん坊の尊者さんの目には、
それさえ、桃に見えたのでしょうか。
【本堂】
本堂は、国宝です。
木造建造としては、世界最大。
間口５７ｍ、奥行き５０ｍ、
高さは、４８ｍ。
堂内の仏様は、座高１５．９ｍ。
ちょうど、孫悟空に出てくる仏様の大きさです。
堂内は、右廻りをします。
これは、古代インドの風習で、仏様への挨拶は、
その回りを右廻りに３回まわるというもの。
【依水園】
大仏前交差点に出る手前、
赤いポストのところを右（西）へ。
このコースで、依水園に行きます。
依水園は、もと、興福寺の庭でした。
【ならまち】
依水園から、歩いて、ならまちに至ります。
昼食を、「ならまち」 で取る予定です。
本日も、「馬酔木の郷」 へ。
【馬酔木の郷】
本日は、離れの間に通されました。広間を貸切です。
ご注文は、冷やしうどん定食。お漬け物定食。
馬酔木の郷定食等々。
貸切なので、静かな雰囲気で、いただくことが出来ました。
食後は、商店街を散歩。ただし、本日は、４時間契約。
この散歩の途中、お時間が来ました。
途中解散です。ただし、ホテルに、真っ先に、ツアーが終了
した旨を報告します。お客様は、今、「ひがしむき商店街」
をお散歩中の由。
おしまい
山田 錦（ゴタ）