4月3日(木)

【モレリアツアーのお客様、ジマユガご夫妻の旅】



  
  ご指定は、レンタカー。
  取次は、山田観光事務所。
  ご希望車種はお聞きしていませんでした。

  適当に、
  ブルーバード・シルフィーを選んで調達しました。

  さて、お迎えは、
また、あの、怖い恐いガードマンおじちゃんのいる、

「ホテル・モントレ・グラスミア」


  駐車場に入ると、恐い顔がこっちをにらむ。
  憤怒の形相だ。仁王門の阿形や吽形は、
  こういう人を描いているんだ、と納得できる。

  山田、きょうは、一戦も交えず、おとなしく、


   「あ、はいはい、6回の駐車場に回します。」


  犯人が自首するように、
  教会で、罪を告白するように、自発的に、
  ホテルの指定駐車場に入れた。



  【フロント】

  さて、駐車券をフロントにもっていくと、
  割引器にかけてもらえます。
  そして、それは、確かに完了。
  ただし、山田は、いつも、どこか抜けている。

  今回は、お迎え時間を間違えた。
  現在時刻は、9時。おそる、おそる、
  最終確認書を取り出してみると、


   「あれ? あれれ? 10時やて。ハハハ。」


   このミスのおかげで、1時間ロビーで、強制休憩。

   ヒマで困っているところへ、誰かが、やってきた。


    (なんだ。何なんだ?中世の魔女か?)

 
魔女 : 山田さん・・・


山田 : ひぇ(  ゚ ▽ ゚ ;) 


魔女 : わたしですよ。栗三田です。


山田 : あ、ああどうも。魔女かと思った。


栗三田: んなわけないでしょ?
     きょうは、あの仕事ですよ。
      

山田 : ああ、あの、大学の先生に同行するアテンド・・・


栗三田 : それだけだったら、気楽なんだけど、
      先方の注文が増えちゃって。


山田  : じゃ、ガイド料金も上げてもらえば?


栗三田 : だめよ。だって、エージェントから、
      振込みで支給されるんだし、
      もう、契約書にサインもしたあとだし。


山田  : ああ、あそこか。


栗三田 : そう、プラス・ツーリストよ。


山田  : でもあそこは、
      めっちゃええ仕事もあるんだし。
      耐えて!忍んで!お願い。


栗三田 : まあ、食事代は、出るらしいので、
      いいことにしましょうか。


山田  : いろいろな大学が見物できると思えば、
      それもいいじゃないですか?


栗三田 : ありがとう。でも、電車で回るのよ。


山田  : (ほうきに乗って行けば?) そうなんだ。


 
   栗三田さんのクライアントがやってきました。
   ここで、
   山田は、立ち去ります。

   山田は立ち去った。
   
    without saying so much as " good bye"
   
   さよならさえも言わず・・・・て、歌謡曲ですかっ! 

   ちゃんと、ゆうたで、「ほな」 
   と一言、たしかにゆうた。
        

      「ほな」 は別れの言葉である。

   これは、名詞といえば名詞。違うといえば違う。

   何ゆえ名詞であるか?
   送り仮名が付くからだ。
   そのことばは、「な」 という小辞である。

      「ほなな」

   という。これは、「さようなら。」

   の簡略語である。


       【シルフィーで行く京都観光】

   
  ジマユガファミリーの旅行契約は、下記の通り。


 April 3 : Dimayuga family tour
  by a sedan (2+2) at Monterey Grasmere

  price : JPY 45.600
      8-hour- plan (10 AM ~ 6 PM)

  Hotel~Nijo Castle~
  restaurant SATO ~Kinkakuji Temple~
  Kiyomizu Temple
  ~Hotel

  
  4月3日 ジマユガご一家のプライベート旅行、
       セダン(大人2、子供2人)
       
       モントレーグラスミア泊
       オプション旅行代金;45500円
       8時間ツアー(午前10時~午後6時)

≪ ホテル~二条城~レストラン「さと」~金閣寺~清水寺~ホテル ≫


   という内容のツアーの請負です。

   ほな、さっそくスタート~モータースポーツ  


   ホテルを出発して、
阪神高速の入り口がありますが、ちょい待ち。
   なんばから上がると、料金が高い。
環状線なので、ぐるりと回るのも
   ガソリン代がもったいない。ここは、森之宮までがまん。


   やはり、第二京阪を目指すなら、東大阪線経由に限るぜ。
と、
   言っております。誰が?山田錦様じゃ。
   あの方行音痴のおっさんの
   言うこと聞いてもええのんか?ええのんじゃむかっ
   オレ知らんで。

   道中、いろいろなお話をしながら、進みます。

   ジマユガファミリーは、
   この2月から、問い合わせをいただいていたファミリーです。
   はじめは、
   ご家族7名でのご来訪予定だったのですが、
   ご両親の都合が悪く、
   3名が、見送りされることとなりました。


   子供さんは、
お姉ちゃんのジュリアちゃんが、11歳。シン君が9歳。

   なので、このお寺ばっかりの日程を修正して、
映画村を付け足しました。


     【教訓】 お子たちも、
          ツアーを楽しくしたいやんか。やで。


      まず、二条城。


     【二条城】

    ここは、1603年に建てられたお城。
    英語でいうと、シックスティーン・オー・スリー


   -  誰が建てたか? 
   
   -  誰でもええやん。
   
   -  お前、ガイドやろ?クビにするぞ。

   -  あのおっさんや、あのおっさんが建てた。
       徳川家康はんや。

     ヾ(@^▽^@)ノ

山田 :  Please wait here. I'll buy your tickets.
     ここで、待っててけろ。
みなさんの入場券買うてきますでの。


      【窓口】

    団体ではないが、団体窓口で、
    買って、領収書をもらいます。
    これは、モレリア旅行社に送付するため、
    各場所で、もらいます。

    とにかく、旅行会社からの仕事は、
    基本的に、すべて領収書を
    もらう、
    それが、ご案内した証拠、準備金を正しく使った証拠、
    確定申告、その他、
    諸々で使う大切な書類となっております。

    とにかく、普通の世界に住む普通の人には、理解できない
    世界がここにはある。富士の樹海のように。


     【唐門】

    写真撮影の定番スポット。
    二の丸御殿の中は、カメラ禁止。
    外で今の内に写真を撮ります。
    昔はフジカラー。今は、スマホ。

    スマホの欠点は、
    すぐに画面が変わる。とても、めんどうヨ。


    ま、しかし、この度の修復で、唐門は、ピカピカ。
    なにしろ、金泊の
    総数6万枚。1619カ所の彫刻の大修理等々、
    使ったお金は、1億8200万円。
    100万円でええから、くれへんか~?


    【二の丸御殿】   

    上がると、すぐに、「遠侍の間」 がありまして、
    トラのふすま絵を
    説明することになっています。

    トラと、豹が描かれていますのやけど、
    あんた、どっちが、どっちか、
    わかれしまへんで。
    
    もっと、上手に描いてほしいわ・・・何てゆうてると、
    狩野探幽大先生、並びに、お弟子っさん方に、
    詰め寄られまっしゃろなあ。
    

     「 おい、きさま、うちの先生に、
       ケチをつけるってのかい?
       上等じゃないか。
       じゃ、きさまも、描いてみろ。トラの絵を。」


     「よし、描いてやろう。これが、山田様のトラだ。
               しっかり覚えておきやがれ。」

    
     これが山田のトラだ。 にゃー

     てか。


     【大広間】

     ご存じ、大政奉還が行われた部屋。
     さらに、後水尾天皇行幸の折、
     庭を観賞するため、南側を開放したのだとか。

     さらに、ゴタの勝手な推察を入れると、
     慶長16年(1611年)には家康と
     徳川秀頼(とくがわひでより)の会見が行われ、
     それが、ここだったんじゃないか
     と思う。
  
     徳川秀頼というからには、
     明らかに、秀頼は、家臣。家臣は、手前に座る。
     家康は、上段に座った。
     決して冗談に座ったのではない。

     秀頼、屈辱をこの上なく感じたことであろう。

      (ととさまのいいつけを破りやがって、
                このバカタレが・・)

     と、思いつつ、この下座に座ったんだ。

       (覚えてやがれ・・・)

     ハムレットと並ぶ、悲劇のヒーローである。


      【白書院】


     ここは、将軍のプライベートルーム。
     お客様がご質問。

     「おトイレは、どこでしていたんですか?」

     そら、どっかにあったんやろ。

  
    「国宝に指定されてから、取り除かれました。」


     と、適当にあしらう。


      でも、実は知らない。なんで?

    -  なんで、二の丸御殿には、
       お手洗いがないのですかぁ。

    -  だって、ここにいる人、みんな人形だからだよ。

    -  いやん。


     【レストランさと】


   もう、毎度おなじみ。
   今じゃ、店員さんの方でも、心得ていて、

     「お座敷にしましょうか?」

   と気を遣ってくれる。


    「いいんです。大丈夫です。
     普通のテーブル席でお願いします。」


   なぜ、ゴタがここにお連れするのか、
   それは、メニューにすべて写真があるから
   注文しやすいのだ。
   へたな英文のメニューより、わかりやすい。
   

    「百聞は、一見にしかず。」


  一度だけ、もめたことがある。


お客さん ; この写真のサクラエビが
       まだ来ないんですが。


店員さん : それは、商品の飾りで添えているもので、
       定食の添品ではありません。


山田   : それなら、そうと
       但し書きしておいてほしいなあ。


店員さん : すみません。


お客さん : じゃあ、サクラエビを別に注文します。


店員さん : それが、ないのです。


山田   : そんな。だめじゃない。虚偽表示だよ。
                  (責任者呼べ。)
 
店員さん : すみません。


   まあ、店員さんをいじめる趣味はないので、
   それで、終わったのだが、
   それ以外は、とにかく、重宝しております。 

    
  【予定変更】

  このあと、予定では、金閣寺と清水寺。
  そこで、山田、提案。


山田   :  Children will get tired with
        so many temple visiting.
        How about going to a movie film village
        in the Toei movie company ?
     
        こんなにお寺ばっかりじゃ、お子さんたち、
        退屈なさるんじゃないでしょうか?
        東映の映画村なんかいかがでしょうか?


子供さんたち: Great !
        やったー。


ご夫婦  : Alright, then please take us
there to the movie village.
わかりました。
       じゃあ、連れて行って下さい。


    カチンコ


     東映映画村は、1975年に東映の子会社、
「(株)東映京都スタジオ」
     が、東映から移管された一部を一般公開にして、
     東映太秦映画村として
     開村・公開したテーマパークです。
    
 入村料金:  大人   :2200円
             中学生 :1300円
             小学生 :1100円

  
お子さんは、9歳の男の子と11歳のおねえちゃん。
  で、さっそく入ってみた。
ガイドは、登録提示すれば無料。


   【本日のアトラクション】

  いろいろ、掲示版に、
  予定アトラクションと時間が、表示されています。
  どれでもいいいやん。見ずに、
  撮影セットの方に行きました。

  ちょうど、TVの撮影中でした。水戸黄門だ!

    「水戸黄門を見とこうモン。」

  と英語でいいたかったが、
  駄洒落が言えるためには、もっと、修行せなあきまへん。
  海で1000年、
  山で1000年修行してからでしょうか。
  あと、2000年お待ち下さい。

   
   【からくり忍者屋敷】

 忍者屋敷に入ります。
 ここは、ガイドだといっても、500円取られる。
 仕方がないので、外で待つことに。

 収容人数に限りがあるので、
 ガイドをひとり入れると、
 正規のお客が1名入られ
 なくなる、というので、
 営業補償料金として、500円が必要になる。

    「そしたら、忍者になって、入るからさー。」

 とも思ったが、忍者装束を買うぐらいなら、
 500円支払えや~。

 ポケ~と待つこと、25分。出て来はりました。
     
       
【長いこと中断して、書いていなかったので、
 このあと、どこへ行ったか、忘れてしまいました】


 金閣寺や、清水寺の領収書がないので、
 寺院には行っていないと思います。

   dimayuga family

 は、もともと11名で来る予定だったファミリーですが、
 親御さんの
 入院があって、参加者が減りました。

 さて、このあとですが、山田の記憶では、
 京都ハンディクラフトセンターに立ち寄ってから
 帰っていたように思います。


 また、思い出したら書き足します。

   とりあえず、おしまい。

   山田 錦(ゴタ)