1月18日(土)  つづき

【ラフォーレ様からの初依頼 その3】




   【再び、ラフォーレのレストラン】


ラティさん: Mr. Yamada, Please order whatever
       you'd like to eat. This is my invitation.

       山田はん、何でも、お好きなもの、
注文しとおくれやっしゃ。
        わしが、あんさんを招待しましたんやし。


山田   : Thank you.

おおきに。


    とは、言ったものの、
    ラティさんは、ベジタリアン。
    私だけ、3800円(最低額の定食)
の料理を注文するのは、気がひける。
   
    よって、ラティさんと、同じものを注文。

   ナイフとフォーク
  
    それは、どういったものかというと、 

   「フルーツ盛り合わせ」

   「フルーツジュース」

     以上
リンゴ

オレンジ


   これは、私には、食事ではありません。
   これは、山田家では、デザート、
あるいは、おやつと申します。

   だけど、交流とは何か?
   相手を知ろうとする心だとしたら、


    「これは、ラティさんの夕食である。」


    やや、やせ我慢的おつきあい。

   ただ、交流というものが、
相手と同じものを食することだとしても、
   程度、限界がある。

   猫と付き合う人間が、
ネズミを食べるわけには、行かないだろう。
   フルーツなら、
おつきあいできるぜ。レッツゴー。

    さくらんぼ

    メロン、パパイヤ(冬にもパパイヤ)、

りんご、みかん、キウイ、バナナ・・・


ラティさん: Would you do me a favor? 


山田   : What ?


ラティさん: Would you please ask
if they have a fresh fruit juice ?


山田   : フ、フレッシュ ?(何、それ?)

   
    ゴタ、英語がわからず、困っていると、
ウエイターさんが、やって来た。


ウエイターさん: 多分絞りたてのジュースのこと
         だと思いますよ。
         でも、きょうは、ないのです。


ラティさん: Don't you ?
ないの?


ウエイター: Sorry we don't have it today.
申し訳ございません、
きょうは、ご用意できないのです。


ラティさん: Alright. Fine. Thank you.
        いいよ。 ありがとね。


   家政婦は見た・・・ではなく、ゴタは見た。
たったこれだけの食事でも、
   ラティさんは、
   5000円の伝票にサインをしていた。

   どひょ~~ん。


   食後、ラティさんが、フロントで、
支払いを済ませている間、荷物が部屋から
   運び降ろされて来ました。

   受託用手荷物2つ、機内持ち込み手荷物1つ。

合計3つ。どれも重い。

   
山田    : このカートを駅まで、
        使わさせて、もらえますか?


ホテルマン : よろしければ、駅まで、お運びしますよ。


山田    : それは、ありがたい。
        じゃ、お願いできますか?


ホテルマン : はい、お運びさせていただきます。



    ありがたーいお言葉。
    人間国宝さんに、認定して差し上げたいところ。

     ヾ(@^▽^@)ノ
 
   
  ラフォーレから、駅までは、

  新御堂筋の高架道路の脇に
  設けられた歩道を歩きます。

  ゴロゴロガラガラガタガタ・・・約5分歩いて、
  在来線の改札にやって来ました。

  乗車券は、ゴタが買います。
  すでに、料金を預かっています。

  ここから、「はるか」 で、関空直行です。
  特急券と運賃合わせて、約3000円。
  二人分なので、約6000円。

  山田、親切なホテルマンに、冗談を飛ばす。


   「あ、あなたのキップを買うのを忘れた。」 


  本当にご親切な人でした。
  駅員さんに、特別たのんで、ホームに入れてもらい、
  とうとう、ホームまで、
  荷物を持ってきて下さいました。

  さすがに、ラティさん、
  チップのいらない日本ですが、チップを手渡し、

    「サンキュー」


   ホテルマンさんも、

    「サンキュー」

  
   山田も、


    「ありがとうございました。」


   (本来なら、ゴタが重たい荷物を
    へこへこ運んでいたところ。助かりました。)


   【やがて、「はるか」 がホームに入ってきます。】

   「はるか」と言っても、冬でっせ。
   19時45分、新大阪発。

    寒空を関空に向けて、走ります。
    ポッポー・・・ゆわへん、ゆわへん。


  しばらく走って


ラティさん: What's that , Mr. Gota? 
        あれは、なあに?


   「はるか」の窓のそと、はるかに見える町並み。
   もう、堺市は、通り過ぎたはず。
   泉大津の工業地帯の明かりだろうと思う。


山田   : Maybe lights are industrial zone
       called Sakai Rinkai Oil-Chemical
       Industrial Zone.
       堺臨海工業地帯だと思います。


ラティさん : I see.
         おお、そうなんだ。


山田    : (知らんけどな。)


  飛行機


   【関空にて】

     駅で、カートを借りて、ターミナルに入ります。


山田 : Let's go to the Thai Airline's desk
      first to make confirmation.

     先に、タイ航空のカウンターに行って、
     搭乗手続きをしましょう。

     
  手荷物が、2、5kg超過です。
  この超過料金は、5400円になります。
  でも、面白いことに、
  これを機内持ち込み手荷物にすると、
  追加料金は、かかりません。

  ラティさん、迷っています。
  私なら、当然、機内持ち込みにするところ。

  でも明日の朝5時に、バンコクに到着するまで、
  手荷物管理は、うっとうしい のだろう。

  迷いに、迷って、ついに、
  54000円支払って、受託手荷物に。 
  これは、別のカウンターになります。

  ちなみに、タイ航空では、受託手荷物が、
  2kgまでのオーバーなら、

      「おまけ」

  してくれるらしい。

  一段落して、コーヒーショップへ。

  ここで、ガイド料金の収受。
  すでに、8時間を超えました。
  山田観光ガイド事務所の価格表では、

   23000円+帰りの交通費。

  合計、26000円を受け取りました。
  
  領収書はいらないという。


     ブタネコ
  

      北ウイングで、握手して、お別れです。

     「サンキュー、ミスターゴタ アイル 
コール ユー ネクストタイム」


     「サンキュー ミスターラティ 
テイクケアー アンド ボン ボワヤージュ」

   馬バス

     【お別れ後、大急ぎで、リムジンバスのりばへ】

  飛んで、引き返したが、
  山田の帰るバスは、もうなくなりました。
  時刻は、午後10時30分。


係員 : 気の毒やけど、しゃあないわ。
     JRで、京橋まで、帰りなはれ。

    KATEの係員のアドバイスにしたがって、
JRに乗りました。

    行きは 「はるか」で、よいよい。
    帰りは恐い。恐いながらも、通りゃんせ。
    帰りは、天王寺止まりです。

     しょーおまへん。

   天王寺で、環状線に乗り換えです。
   時刻は、午後11時45分。
   さらに、乗り換え。

    (帰りの電車なかったら、赤字やで。)

   心配無用。各停が残っています。
ばんざーい。
   帰れる。日本に帰れるぞー。
山田上等兵どの、日本に帰れるであります。  

   そして、帰宅したのが、
   午前1時。何と、父が起きていた。


父、文の助  : お帰り。遅かったな。


山田 錦   : ただいま。起きてたの?何か食べる?


文の助     : いや、いらん。
         ご苦労さんやな。大変な仕事やな。


錦      : ええねん。好きな仕事やから。
         今度、人間に生まれてきても、
         この仕事するで。ほな、おやすみ。


     おしまい
     山田 錦(ゴタ)