11月24日(日)

【ANAクラウンプラザ大阪様ご斡旋のお客様】




   【ANAクラウン大阪】


コンシェル
ジュさん : 山田さん、おはようございます。
       あら、きょうは、
       10時30分のご出発だったはずですが。


山田   : うーん、早く来すぎたようです。
       今、9時30分ですものね。すみません。


コンシェル
ジュさん : はい、はい。何とか、しましょ。



    実は、早くきたのには、それなりの理由があった。
    それは、山田は、
    身障者用の介護車の取扱は、初めてなので、
    座席の操作の仕方を、練習しておきたかったのだ。


    だが、ホテル玄関は、あいにく、日曜日の朝。
    タクシーの着発で、活況を呈していまして、
    練習車両が、長々と駐車している場合ではない。


    とりあえず、諦めて、地下駐車場に、入れてきた。


コンシェ
ルジュさん: 山田さん、これ、どうぞ。


山田   : 何ですか?

コンシェル
ジュさん : 1時間の時間つぶしに、どうぞ。


山田   : あ、ありがとう。すみません。


    コンシェルジュの夏季さんから、
    ホテルのコーヒー券を頂きました。


   コーヒー
   
   
  初めて入る、ANAホテルの朝食ラウンジ。

  ポッケ~と出来そうな、静かなテーブルに案内されました。

  ニューヨークと、ゴタの朝は、コーヒーで始まる。

  それは、コーヒー、モカマタリ・・・か、
  どうか、知らんが、コーヒーでっせ。

  ああ、そうか、あれは、
  モカマタリじゃなくて、カマタリだった。
  
  藤原のカマタリ・・・・
  645年の話。(何で今頃、そんな話じゃ。)

  山田のカマタリは、コーヒーを飲み終えて、
レストランから出てきました。


  
山田   : コーヒー、ありがとうございました。 
    


夏季さん : どういたしまして。



  15分前になって、ようやく、
地下駐車場から、車を出してきました。

そして、玄関前に着け、身障者用座席をリモコンで、操作。

 後部前列左の席が、リモコン操作で、車外へ、出てきて、下がります。

  これで、車いすから、簡単に、移り座ることができます。


    「へえー、すごいですね。」


  見ていたコンシェルジュの夏季さんが、感嘆のつぶやき。

  リモコンには、絵が描かれていて、
その絵のボタンを押せば、座席は、思いのまま。

  元の位置の絵を押した。座席は、元の位置に、戻りました。


    そして、予行演習が終わったところで、
グッドタイミングで、お客様がお出まし。


    きょうの、お客様は、何と、日本人。


コンシェル
ジュさん  : 日本人でも、OKなのですか?



山田    : ときどき、修学旅行の学生さんを
        ガイドする仕事が
        エージェントから、来ますから、
        いいのだと思いますよ。

        なので、お客様に、
英語のレッスンを受けていただく、
        というタテマエで。


コンシュル
ジュさん  : まあ、よくわかりませんが、
間違いのないよう、お願いしますね。



山田    : (もう、すでに、何かが間違っているような・・・)
はい、大丈夫です。


   車
           

     【京都へ、いざ、出発~遊園地】

    ANAクラウンプラザは、新地の中にあります。
堂島1の2。
    ホテルの前の道路は、堂島浜通り。
これは、東行き、一方通行。
    たった、100メートルほど西に、
    阪神高速の入り口があるのだが、
    一方通行のため、行けません。残念である。


    そういうわけで、半ば、強制的に、
    御堂筋に出て、それから、考えます。

    考えますったって、御堂筋も、一方通行。
    考える余地は、ありません。南へ。


    一方通行の流れに 身を占ってムード
    
    どこをねぐらの~ 旅の宿~

    本町までは、仕方がないか。星の流れである。


    中央大通で左折して、東に進む。
やっぱり、いつもの、森ノ宮に来たぜ。
    でも、これって、何か、間違っていると思いますが・・・・
まあ、いいやん。行こ。


     【森ノ宮で、阪神高速に上がる】


    コンシェルジュさんの話によると、
池田線の工事は終了したので、
混雑はないでしょ、とこのと。


    さすが、その通り。ガランガラン。

    ビューンと飛んで行くゴタ車28号。


    お客様は、4名。全員、日本人。
英語で、案内するというタテマエ。
    めっちゃ苦しい言い訳である。

    これって、国交省の人が、聞いたら、白タクでんな。
きょうの、日記は一般公開中止。

    いや、場合によっては、24時間後に、削除かも。
    明日は消えているかも、知れない、幻の日記かもよ。


オクラ入り予定の日記だったのですが、
    つい、先日、
    ANAクラウンプラザ大阪様ご依頼の仕事に
    関しては、
    業務報告免除の代わりに、このブログで、
    一般公開して、報告する旨を、取り決めしました。

    そういうわけで、とにかく、
    英会話レッスン付きツアーでした。

     (;^_^A 

     

    お客様は、ご主人の池田様。
  そのお母様が、車椅子。
    ご主人の奥様。お母様。旦那様のお姉様。


     「私たち、毎年、秋田から、京都に来るのよ。」


   とおっしゃる、みなさま。


     「来年も、来るから。
      あなた、名刺もってたら、下さいな。」


   と、ありがたいお言葉。
   

     (来年は、おひとりでいいので、
       外国人同伴で、たのんまっさ。)


  お客様、山田の名刺を見て、


    「へえ、あなた、英語がしゃべれるの?」


    「そない、たいそうな、モンやおまへん。」


    「でも、いいわねえ。
     映画なんかも、字幕見ずに、わかるの?」


  山田、降参。わっしの英語は、怪しいおっさんの英語である。

  いっておくが、

    ジス イズ ア ペン 

  が、肥大化した、グロテスク英語である。
  みなのもの。頭が高すぎる~。
下げたおもてをお上げ下され~。
  先輩が見てたら、恥ずかしいではないか。


    【もう、京都を走っていますよ。ほら、あれが、任天堂。】


おねえ様 : 任天堂の社長って、あの、男前のカッコいい社長よね?


山田   : (知らん。) あ、そうなんですか?


  (;^_^A


   よう知らんのですが、みなさんのお話だと、
   まだ、若い。江本孟みたいなお顔だとか。


   フラッグ


  いつものように、鴨川西で降ります。オークラに直行。
  ということは、河原町通りを
  まっしぐら。ママまっしぐら。ゴタもまっしぐら。

 
山田  :  ここが、河原町四条と言いまして、
       京都一番の繁華街です。京都の銀座です。
       大阪の道頓堀です。フランスのパリです。 

   

ご主人 : 京都の百貨店は、高島屋がいいんだってね?


山田  : はい。包装紙が、高島屋ですと、
      贈り物は、ワンランクアップしますから。


お姉様 : 大丸じゃだめなの?


山田  : 高島屋だけが、プレステージを持っているのです。
      お札が、1000円札よりも、10000円札の方が、
      ありがたいように。


    【オークラ】


山田  : 到着しました。


ご主人 : じゃあ、荷物を降ろしましょう。


ドアマン: 今、大阪のホテルから連絡がありまして
      お荷物を降ろされたら、そのまま
      京都観光に出られるのですね?


山田   : そうです。約5時間の観光になります。


ドアマン : では、当ホテルの車椅子を積み込みますか?
   

山田   : お借りできますか?


ドアマン : はい、大阪のホテルからそのように、
       指示がありましたので。


山田   : ああ、ありがたい。
       夏季さんが、電話を入れて、くれていたんだ。



    車椅子を積んで、出発です。
オークラは、経営が、京都ホテルです。
    神戸オークラとは、
    直接関係はないようです。

    そういえば、帝国ホテルなどは、
    大阪と東京は、全く別ものだそうで。
  

    【京都観光スタート】


  河原町通りを下がります。
まず、三十三間堂へ、とおっしゃいます。
  なので、東山通りに出ようと思い、河原町四条を左折。
  そして、八坂神社の手前、四条切り通しで、


山田   : 鍵善良房がここにあるんですよ、
さっき、お母様が言っていたくずきりのお店が。


みなさん : じゃ、寄って行きましょう。


    この結果、みなさまは、鍵善にお入りに。
 山田は、車の番。あ~食べたい。


   【古い歌】 

 : ものは言うまい、もの言うた罰に、父は長柄の人柱。




【三十三間堂】


   くずきりは、終わりまして、観光です。
   まず、三十三間堂からスタートです。
室内用車椅子を借ります。この場合、付き添い
   の人も、同じ車椅子の部屋から上がります。
バリアフリーになっています。

   結局、全員、付き添い人と認定され、全員で、上がった。
ここから、スタートです。


    【本堂】

    おなじみ、観音菩薩像が、
    左右500体づつ立っているお堂です。


観音菩薩 : おう、よう来たのお、われ。


山田   : 何や、河内の観音のおっさん。


観音菩薩 : すみません。京都生まれどす。


    一体、一体、眺めてみますと、
    何か、語りかけてきそうです。

    観音像は、京都生まれ。
    ここから、西へ、500メートルほど行った
東洞院七条にあった工房で、
    湛慶一門によって、寄せ木造りの手法で、作られました。

    1164年に作られたお堂のなかに、
鎌倉時代の観音様がいらっしゃると
    いうのは、いささか、奇妙ですが、あんまり、
深く考えないようにしましょう。
    人の世は、不思議なものなのだから。

    お母様、観音像の前で、手を合わせお祈りしています。
    こんな敬虔なお客様は、初めてです。

    山田が観音様なら、褒美をとらせよう。


観音菩薩  : よう参られた。


お母様   : 家内安全、無病息災、お頼み申します。


観音菩薩  : お布施をしなさい。10000円下さい。


お母様   : せがれや、私の代わりに、
そこに、奉納金1万円をお願いします。 
     

ご主人   : お願いします。浄財奉納です。


受付    : ここに、お名前と住所をお書き下さい。


     車椅子

  堂内は、山田がお母様の車椅子を押して差し上げました。
毎年、来ているのだそうです。
  これは、もはや、観光ではない。
信仰です。観音信仰。

  観音様は、男性か、女性か、よく聞かれますが、
どっちでも、お好きな性で、信仰して下さい。

  当世、人間界にも、
男性か、女性か、
  わかりづらいのが、たくさんいますから。

  観音様は、お経文によって、
男性として、描かれていたり、女性っぽく、描かれていたり、
  様々なので、仏像を作る側も
男性にしたり、女性にしたり、翻弄されていますが、
  三十三間堂では、おひげがあるのは、男性でしょうな。
(全員ひげはやしてまっせ。)

  
    【東寺へ】


   五重塔を見ようということで、東寺に行きました。
   車椅子でなければ、
法観寺で、間に合わすところですが、
   日曜日は通行禁止。
   まして、紅葉シーズン。

   八坂通を入ることは、不可能です。

   (1000万円くれたら、入るけど。)
   (800万円でも入る。)
   (500万円は?どうしよ)


   東寺に到着。
   何と、拝観料は、ひとり、800円。
   えげつない料金やで。
   こんなことやったら、500万円で、
   法観寺、連れて行ったるのに・・って、
   誰が行くねん、あほ


   金堂と講堂は、石段があって、
   車椅子は、上がることが出来ません。
   入場料金を交渉したのだが、
   障害者手帳がないと、だめだ、と言います。


    (こんにゃろ。お前ら、地獄行きじゃ。
     東寺のえせ坊主ども。弘法大師はんは、
        手帳見せろ、ゆうたんかい、え?)

 
    【発話しなければ、相手に伝わらない。】


    【発話する勇気がなければ、800円支払うべし。】


    と、いうことで、車椅子のお母様の入場料金も、800円支払ったのに、
    あまりに、待遇が悪いぜ。おうすの一杯でも、もって来やがれ。
    


  【三条へ行かなくちゃ。三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね。】  


山田  : 東寺のあとは、どこへ、行きましょうか?

お姉様 : コーヒーを飲みに行きましょう。
      今度は、ゴタさんも、一緒に入りましょうね。 


山田  : はい、是非。

  
     森へゆきましょう、娘さん・・・を替え歌で、どうぞ。

     イノダへ、ゆきましょう、コーヒー飲みに アハハ 
      
       (^O^)/

     イノダのコーヒー屋を出たところで、あと1時間。
     つまり、きょうの、契約時間が
     終了します。

     最後に、金平糖を買いたい、とおっしゃいます。そこで、

      「京都観光協会」
 
     に、問い合わせたところ、


      「緑寿庵」

     が、お薦めだという。



     そして、行ってみた。
     百万遍交差点を、西。鞠小路通りを下がったところ。

    
    
     ミルクの金平糖がおいしかったです。
     金平糖をおみやげに、たくさん買って
     ホテルにお戻りです。
     明日は、秋田にお帰りなのだとか。

     ホテルで、精算。チップが、3000円。

      バシッ (指を鳴らす音)

   (うそや。山田は、そんなこと、ようせん不器用者じゃ。)

    ホテルで、お別れ。

みなさん : また、来ます。また、お呼びさせていただきます。


山田   : ありがとうございます。是非お願いします。


  と、言ったものの、次回は、外国人1名同伴で、お願いします。



      おしまい
      山田 錦(ゴタ)