11月2日(土)

【祇園、幸游館のリッチェルさま】の巻




  午前9時15分。幸遊館。

  きょうの、出発予定時間は、
  10時30分だったのですが、
  何と、きょうは、競馬開催のため、車両通行止です。

  実は、うっかりしていたことがありまして、
  土日は、一般車両は、許可車両を除き、
  花見小路の通行はできません。

  花見小路、祗園歌舞練場の真横は、
  祗園に似てもに似つかぬ場外馬券場があります。

  山田、びっくり。うろたえます。
  だって、きょうは、移動日です。
  あの、5人分のスーツケース は、半端じゃない。


  そこで、ガードマンに、聞いて見た。


    「すみません。
       宿替えのため、車両を今から入れて、
           30分ほどで、積み出したいのですが。」


    「そうですね。まだ、今の時間でしたら、大丈夫ですよ。」



  山田、それを聞いて、すっ飛んでいって、
  高台寺・下河原駐車場に一泊させていた
  トヨタ・ハイエースを取りに行った。

  通行止め置き看板の隙間を、恐る恐る、通行。
  

     【幸遊庵、午前9時45分】


  呼び鈴を鳴らします。ピンポ~~~ン

声  : Yes ?
      
     どちら様?


山田 : Good morning, Ms. Ritchelle Lim.
     Sorry, I know it's too early but it's emergency.
     Listen.
all roads around here will soon be
the place closed to all vehicles.

     おはようございます。ちょっと早いんですけど
急ぎの件です。
     あのですね。周辺道路が車両通行禁止になるんです。

So we need to make the starting time
a little earlier before they make
the area No Thoroughfare. Can we start at 10:00 ?

     それで、ちょっと、急いでもらっていいですか?
通行止めになる前に。10時には
     出たいんです。



声  : Oh , Really ? At what
time do they stop the traffic ?

     ええ?そうなの?通行止めは何時なのよ?



山田 : They are closing up the road very soon.
At 10:00 this street is blocked.
Please please make a little hurry
and load up the baggage.

      まもなく通行止めです。午前10時に、閉鎖されます。



声  : Oh That's what we hear for the first time from you.

     あんた、そんなこと、きのう言わなかったじゃない。  

     Well alright. Just a minutes.
     We'll be there with baggage.

いいわ。待ってて。すぐよ。荷物だすわ。

  

   【教訓】 馬がレースの日は、人間も急がされる。


  (=⌒▽⌒=)


   【祗園・白川】


  祗園にお泊まりだったお客様。
  実は、北部(四条通の北側)には、行っておられません。

  「ならば」

  ということで、四条縄手を北へ。
  白川の流れる川沿いの道、
祗園白川通りを、ゆっくり、進みます。

  柳並木の両側は、お茶屋です。
  ここに、舞妓さんを呼んで、お酒を飲むことを、

   「茶屋遊びをする」

  と、言います。 

  「一見(いちげん)さんお断り」 

  の習慣は、かなり、崩れて、今は、およそ半数近い
  お茶屋が、受け入れています。

  料金は、宮川町が、一見さんには、きつく、かなり高めです。
  でも、宿泊中のホテルから紹介されると、
  2割方、安くしてもらえるようです。
  この辺り、ゴタよりも、ホテルや、
  宿の方に聞いたほうが、正確だと思います。

   (=⌒▽⌒=)


   【伏見稲荷】

  「Geisha」 

  という小説を読んで以来、
  芸舞妓には、かなり関心を示すようになったと言う
  リッチェルさん。

  千本鳥居のところに来たら、とても感激のご様子。
  


   【インスタント・ラーメン発明記念館】


  京都南インターから  名神高速に上がります。
  きょうは、これから、池田市に
  ある、インスタント・ラーメン発明記念館に行く予定。

  名神高速を豊中まで。豊中から、阪神高速池田線へ。

  11月6日から、池田線は、工事のため、
  全面通行止めとなります。
  かろうじて、OK。


山田  : We narrowly escaped the Closed to Traffic.
      They'll shut out traffic on Nov. 6.

      何とか通行止めを免れました。
      11月6日なのだそうです。


ご主人 : Oh How many times Japanese people
      would like to block us out ?
      もう、何度、私たちを閉め出したら気が済むの?
      日本のお方!


   阪神高速は、大阪空港の先で、二手に分かれます。
   右手に進むと、池田出口。
   左へ進むと、神戸方面。

   山田、昨夜、地図で、場所は確認していましたので、
   迷う、というような、ぶさいくな事態は
   理論上、あり得なかったのです。

   ないはずのものが、ときどきある。
   それは、お化けと、ゴタの仕事ぶりのこと。
  

    「あっ、あった。川西小花。ここだ。」


   そして、降りた。
   そして、地図で見た通りの呉服橋が、かかっている。

  
    「ああ、この橋を渡って、真っ直ぐ行くんだ。
     そうすれば、
        インスタントラーメン記念館は、
                    すぐ近く。」


 ここで、


   迷わないはずのゴタが、迷った。


   「あんれ? 

  真っ直ぐ行くはずが、道がありません。
  T字路です。 右か左か、

   「どっちに行く?」

  ガッコの試験なら、
鉛筆を倒せばいいのだが、今は、倒す鉛筆がない。


  幸いに、信号は赤。ゴタ、携帯に触る。
  えーと、履歴・・・あった。インスタント・・・これ。
 
  ピポパ・・

   「すみません。今、高速を降りて
    呉服橋を渡ったところなんですが、
    突き当たりの国道は、右に行くのでしょうか?
    それとも、左に進めばいいのでしょうか?」


    「見学の方ですね?」

    「はいそうです。車でして・・」

    「じゃ、それを右ですね。
     右に行きましたら、池田の駅がありますから、
     それを過ぎて、
     また右に曲がってください。
     つまり、阪急の線路を越えて下さい。そして、
     しばらく行くと、ファミリーマートが・・・」

  
    「すみません。信号が青になったので、
     また後で、電話させて下さい。カチャ。」

 
    ずいぶん勝手な電話ではあるが、こういう日もあるのさ。

    開き直る山田。

    右折して、また右折。


    「 ファミマがあるぜ。これを左かな? 
     右じゃないだろ。右がったら、ぐるり回って
     元の位置だぜ。
   
     いや、ゴタの人生には、そういうことがよくある。
     ここは、もう一度、
     電話してみようじゃないか。」


    結論に達したゴタ。車を道路脇に寄せて、ピポパ。


山田  : すみませーん。高速降りて、呉服橋渡って、
      国道を右折して、池田駅を超えて、また右折して、
      今、ファミリーマートのところにいるんですが、
      これをどう行けばいいですか?


別の係の人: は?お宅、見学の方?車で来てはるんか?


山田   : はい、車です。 
     
      (車や。あほ~。
       歩いて、どないして、高速降りてくるねん。)


係の人  : そしたら、そのファミマを左ですわ。
       そのまま、来たら右がそうすわ。


山田   : ありがとうございます。



  フィリピン人は、賑やかです。
  この電話中、いろんな声が飛び交いました。


   「Ask that lady ! 」 

   「Why don't you use the GPS 」 

   「I semll the ramen in that direction.」

   「あっこの人に聞けよ。」 
    
   「ナビあるやんけ。」 

   「あっちや。ラーメンのにおいするわ。」

    
  うっせー! あー、あった。やれやれ。

   
   【インスタントラーメン発明記念館】


    安藤百福さんの胸像があります
 
 
山田 : He is Momofuku Ando,
     the founder of Nissin food company
     and the inventor of instant noodle.

     この人が、安藤百福さんいいまして、
     日清食品の創始者であり、インスタントラーメン
     の発明者です。


みなさん: Let's take a picture here together with him.
      一緒に、写真撮ろう。


   さて、一緒に写真を撮ったあとで、
   ふと、思い出したことがあります。
   たしか、山田のカメラは、
   SDカードを抜き出して、PCに差し込んだままだったはず。
        

   確認したところ、やはり、SDカードは、
   カメラに挿入されていませんでした。
   ということは、今まで写したのは、全部、空振り三振。

   さて、記念館の中に、入りますと、
   まず、300円で、カップラーメンの容器を買います。
   
   次に、12色のカラーマジックインキで、
   カップにデザインを施します。
   つまり、これが、あなただけの、
   オリジナル・カップラーメンということになります。

   山田も参加。山田カップに、
   フナッシーの絵を描こうとしたが、
   全然ふなっしーではありません。
   お寺の鐘みたいになりました。

   さて、カップの絵付けが終わると、
   中身を入れてもらいます。
   このとき、具は、4種類まで、選べます。一般的なのは、
   乾燥ネギ、ひよこちゃんナルト、
   コーン、エビ、などであるが、

   山田は、チェダーチーズ、
   コロチャー(サイコロ型チャーシュー)、
   インゲン、ひよこちゃんナルト
   を入れた。
   山田ヌードルの出来上がり。

   

    


   きょうは、このあと、ホテルに直行して、
チェックインです。
   さて、二度目の大阪、
   今回は、ANAクラウンプラザではなく、セントレジス。

   約1時間待機。
夕方から、大阪見物に出発。
アメリカ村まで。


   御堂筋周防町から、西が、アメリカ村。

   待っていると、交通巡視員がやってきました。

  仕方がありません。四つ橋側の駐車場に入れました。
  600えーん。

  車の場所が、変わったので、
みなさんに、連絡しようとしたら、
つながりません。

  みなさんの、携帯は、フィリピンのもの。

 国際電話をする必要があります。

     が、

  山田の携帯は、3Gではないので、かかりません。
近くのホテルに飛び込んで、
  国際電話をかけたい旨を告げます。

シラー

フロント: この国際テレフォンカードで、どうぞ。1000円です。
       

山田  : だから、かけかたが、わからないので・・・


フロント: ここをけずって、出た番号を押して、
あとは、相手先の番号を押せばかかります。


      1000円支払って、かけてみた・・・・・が、

山田  : かかりません。


フロント: そんなはずは・・・ちょっと、私がやってみましょう。


     叫び
  

フロント : おかしいなあ。これで、かかるはずなんですけどねえ。


    ショック!           


   困ったときのホテル頼みは、あまり当てにならないようである。
   それどころか、1000円損するようである。

   こうなったら、元の場所に、突っ立たまま、待つしかない。


  ぶーぶー


   周防町に立ちました。

   かたつむり


   僕は今、周防町の角に立ち、 みなさんを待っているところ。

   アメリカ村に歩いて行くことにしました。

   ひとつ足を踏み出すごとに、

  
     「何とか、出くわせばいいのだが。」


   と、念じつつ。
      
    ベル

   そしたら、会えたぜ。     

      
山田   : ハーイ


みなさん : Oh, Yamada san. What happened ?
        あら、山田はん。どうしはったん?


山田   : I was forced to park the car in a parking lot.
And I had to let you know it.
    駐車場に車を入れさせられたんで、
知らせなくっちゃと思って・・・
 
みなさん: We were going back to you.
車に戻るところだったのよ。


山田   : It was good to see you.
   Let's go to the parking lot.
会えてよかった。 駐車場へ行きましょう。


       
   【教訓】 1000円支払って、神様が、会わせてくれた。


   めでたし。めでたし。
それから、ご一行は、山田とともに、ホテルに戻りました。


山田  : At what time would you
like me to come tomorrow morning ?
明日の朝は、何時に来ましょうか?


リッチェルさん: Please make it 10 O'clock.
10時でお願い。


山田     : Alright. 10 in the morning. Good bye.

         ほな10時に。さいなら。


みなさん   : Thank you. Good bye.
おおきに。ほなね。


     おしまい
     山田 錦