9月12日(木)

 【パトリック様奈良観光】




 【奈良ホテル】


昨日は、パトリックさんは、

 「ホテル日航奈良」

に宿泊する」旨を何度も、
繰り返しておられたので、
便利なJRで移動をお薦めしたのでした。

ところが、

  「奈良ホテル」

に変更したとのこと。


  どちらがいいホテルか?

何を基準にするかにもよるが、便利さで選ぶならば、
断然、、「ホテル日航」である。何しろ、


JR奈良駅=ホテル日航   


という関係が成りたつ、超便利な場所。


格式で選ぶなら、


奈良ホテル=格式高きホテル

という関係になる。
天皇行幸のみぎりは、ここにご宿泊。ホテルの廊下には、

歴代天皇、皇后、皇室のお写真が、掛けられている。

ゆえに、


京都の格式=鶴屋旅館
奈良の格式=奈良ホテル


という関係式が成立する。


  さて、奈良ホテルのお迎えの時間はとっくに過ぎています。
  先ほど、パトリックさんが、ロビーに降りてこられ、


    「もう少し、すまないが、待ってくれないか。」

  と告げにこられましたが、時刻は、もう10時20分。

  祇園の舞妓はだらりの帯。
山田このとき、だらりだらだらの姿勢。みっともない。

  姿勢を正して、座り直そう。
と決意したとき、
パトリックさん、ユリシーズさん、ご両人登場。


 さっそく、ツアー開始。本日のツアーは、6時間コース。


   【東大寺 ~ 昼食 ~ 法隆寺 ~ ホテル帰着】


 と、日程を思い描いていたのですが、


  バッターの読みを外すのが、ピッチャーの仕事。
  山田の読みを外すのは、パトリックさん。

  どうなりますことやら。

   【東大寺】


 大仏前市営駐車場は、マイカー締めだし。
ばっきゃろー、と窓を閉めて、小さな声で
静かにつぶやく。

 少し先の民営の駐車場へ。1回、1000円なり。


【東大寺】
  

 ご存じ、聖武天皇発願の寺。
 752年の大仏開眼に続き、伽藍が次々と、造営され、
往時は、その東西に
 七重の塔を擁した大寺院。 
 
 平重衡の南都焼き討ちの憂き目にあい、その堂塔は焼失。

 堂宇は鎌倉期に、
俊乗房長源(しゅんじょうぼうちょうげん)
の活躍で復興。

 東大寺、二度目の戦火焼失は、松永久秀の兵火による。 

 1692年、現在の寺観が整ったとされている。

 作り直す度、規模が小さくなります。
お寺、焼いたら、あかんよ~。


   【金堂】

 大仏殿の正式名は、「金堂」である。

 木造古建築物では、世界最大である。(世界最古は、法隆寺)

 ユリシーズさん、大仏の前で、合掌。

もしも、大仏の体中に入れるならば、ゴタは、そろっと、入って、

今、合掌しているユリシーズさんに、


  「 善哉、善哉、善女子よ。
汝、はるばる、羅馬尼国より、
参拝とは、あっぱれである。
   何か、褒美を取らせるによって、
何でも、申すがよい。」

なんて、語りかけるかも。


  【法隆寺】

  東大寺から法隆寺へ。
ゴタの奈良観光の定番コース。
24号線を斑鳩に向けて走行中、


パトリックさん: What 's that building, Mr.Yamada ?
山田はん、あの建物、何ですのん?


山田     : It's AEON, a synthesized supermarket.
イオンです。総合スーパーちゅうか、その・・
 
     (=⌒▽⌒=)

         シネマ・コンプレックスもある・・・
と言いかけて、やめた。
         大日や京都のイオンにあるからと言って、
奈良にある保証はない。

         パトリックさんと、ユリシーズさん、相談の結果、

パトリックさん: Mr.Yamada,
we'd like to stop over that facility.
Can we ?
山田はん、わてら、ちょっと、
その施設に寄ってみたいねんけど?

山田     : Certainly.
         わかりました。

         
     パーキングに入れます。
法隆寺には、行かなくてよい、と、おっしゃり、
     おふたりは、イオンに入って行きました。

     山田、自由時間。といっても、
何もすることはありません。

       I have no choice but gp to sleep now.
ほな、寝るぜよ。他にすることねえぜよ。
zzzzzz

       ヾ(@°▽°@)ノ


       ヽ(゚◇゚ )ノ


    30分ほどして、山田、はっと飛び起きる。

    ここは?、・・・
ああ、そうか。仕事中だった。
そうだ。ここは、奈良のイオンのはず。

    ひよこピョコピョコみピョコピョコ。
山田はキョロキョロみkョロキョロ。

    お客様は、まだ、イオンの中で、お買い物のようです。

    ほな、もう一寝入り・・・したら、
あかんっちゅーねん。

    おふたりは、お買い物から戻ってきました。
何だか、いっぱい買い込んでいます。


ユリシー
ズさん   : Please take this, Yamada san.
ゴタはん、これどうぞ。

         ヾ(@^▽^@)ノ

     マクドのドーナツです。


山田  : Thank you.
      すんません。



パトリ
ックさん : Mr. Yamadaa, Let's not go to
the Horyiji temple.
Instead, let's go to the Kasuga Great
Shrine if possible.
山田はん、法隆寺に行くの、やめましょうよ。
       代わりに、もし、行けたら、
春日大社にしましょう。

山田   : Of course it's possible.
Then let's go.
        もちろん、行けますよ。 
そしたら、行きましょう。


     車   


      イオンモールで、Uターン。もと来た道を、引き返します。
     
      奈良公園から、出発して、奈良公園に至る。

      たとえば、落葉松の林を抜けて、落葉松の林に入るように。


  ヾ(@^▽^@)ノ
    

     奈良公園に戻り、春日大社に入ります。


  ヾ(@^▽^@)ノ


    【春日大社】

  駐車場から、出ると、そのまま奥に歩いて行きます。
参道に出たら、左へ。
  
  たくさんの石灯籠の参道を通り抜け、
やってきました春日大社。

  ここでのポイントは、石灯籠の数。
かならず、その数を聞かれまっせ~。
  ガイドブックでは、1200本あるとのこと。

  山田ですか?実は、はじめ知らずに、
10000本じゃない?なんて、ええかげんな答え
  をしたことよのう・・・て、
何、人ごとみたいに、ゆうてんねん!

   「だって、万灯供養って、いうじゃない。」

  自分で自分にいいわけしても、はじまらない。

  
    【春日大社のガイド】

  参道を歩きながら、ガイドをします。
  710年、藤原不比等が、藤原氏の氏神である

「たけみかずちのみこと」

を勧請したのが始まり。


  この神様は、常陸の国、鹿島にいた神様で、
こちらに、ご招待したわけでございます。

 現在、神様は4神祭られておりますが、
4神、すべて、言うのは大変。

    four gods

と、ごまかします。

 あとの3神は、 

1:ふつぬしのみこと、
2:あめのこやねのみこと、
  3:比売(ひめ)神。

 
  これらの神々が、鹿の背中に乗ってやってきた。
ふつぬしのみことは、下総の国から、
  あめのこやねのみことと、
  その比売神は、河内の枚岡から。


鹿がそんな遠いところから、
しかも、人を乗せて歩けるのか?
 何?誰が人を乗せると言った?

よく聞き給え。神様がその背中に乗られた。

 でも、そんな通りところから、
  どうして歩いてこられたんだ?

  何?誰が、歩いてきたと言ったんだ?

  よろしいか。鹿は歩いてきたのではない。
やってきたんだ。

  それでですな。途中から、
神様が交代して、鹿をせったろうて、やってきた。

  ほんまかいな?

  シカと相違ない。

  あ、お前、顔がピクピク引きつってる。
このうそつき山田。
  
 
 ほな、まじめに説明しまっせ。

 我々ガイドは、どこで
その神々の紹介をするべきか?
 初心のガイドは、二の鳥居を過ぎて、
 二股の道を右に進んだころから、
おもむろに説明を開始する。

 なぜか?

 ちょうど、4神の説明にはいるころ、
4神の名が書かれた案内板に至るからである。

 二股の道を左に行けば、どこに行くか?
心配せんでもええ。春日大社に行く。
 藤の鳥居である。

 ところで、境内に、ハート型の絵馬が掛けられているが、
これも、お客様に、よく聞かれる。
 この絵馬は、春日大社じゃ、買えない。

 今きた道をそのまま進み、若宮神社へ行って買う。
なので、キャピキャピギャルのお客様
 をお連れしている場合は、先に、

    「若宮神社」

 に、ご案内しておくこと。 (山田共和国通訳案内士法第1条)   

 では、第二条とは何か? 第二条:500円出して、特別拝観せよ。
 万灯籠の廊下を歩きながら、万灯供養の説明をするのだ。 

   ヾ(@°▽°@)ノ

 
    【今度は、国立博物館に行きたいわ。OK!レッツごろごろん】


  どこに駐車するか? 
答えは、さっきの駐車場・・・
でもいいが、その西側に入れた。
  理由ですか? 一歩でも、博物館に近いから。

  2000円以上のお買い物で、
1時間無料と書かれています。

  なので、

  ここで、お買い物。エリア内の係員の説明では、
レストラン利用でもかまわない、とのこと。

  よって、

  レストランで、ランチタイム。   

  入ってみると、和食には、違いないが、創作メニューです。


  ヤーム ヤーム 

  山田の食事代、1700円なり。

  なんで、こんな高いの、食べるの? 
 はい。お客様がお支払いくださいますので。

  だからといって、・・・もっと、遠慮しなさいよ。

  ご指摘の段、ごもっとも。
 しかし、ここのレストラン、
 どれも、メニューが高いんだよ。

  店をかえますか?

 と、お聞きしたのですが、



ご夫妻  :  That's Okay.
        And don't worry about the price.
        We'll invite you !
        Please. 
大丈夫よ。ご心配には及びません。
お値段も気になさらないで。
     私たちが山田さんを招待しますから。


こういうこころあたたまる、ご招待を受けていたのでした。

ヾ(@°▽°@)ノ


  本日のツアーは、6時間ツアーです。
  残念ながら、このレストランで、
その時間はやてきました

  頼みもしないのに、やって来るもの。それは時間。


おふたり : Good bye, Mr. Yamada.
       Thank you. We enjoyed.
ほな、さいなら、山田はん。
       楽しませもらいました。


山田   : That's good. Good bye and take care.
そら、よろしおました。
ほな、気をつけて、さいなら。


   おふたりは、国立博物館へ、歩いていきました。
   山田は、車を駐車場から出して、
近鉄奈良駅のトヨタレンタカーに
車を返却に行きます。

   午後4時過ぎ。業務終了。

  

ヾ(@°▽°@)ノ

おしまい
   山田 錦