8月29日(木)

【モレリアツアーのイグナシオさんご夫妻】




 【南海スイスホテル、午前9時50分】


 本来、午前9時スタートであったのが、
 お客様のご希望で、10時スタートに変更。
 そして、本来、こういう場合は、
 補填サービスはないので、
 終了時間に延長はありません。

 ありません・・・のですが、ある。
 というのが、ゴタ観光。
 1時間うしろ倒しになりました。

  まず、

 歩きました。

 歩いて、歩いて~。
 歩いて、どこまで、いったか。
 歩いて、近鉄難波駅まで行きました。


 難波駅から別の難波駅に行くのに、
 そんなに歩くにか?
 不思議と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 南海難波駅にある南海スイスホテル・・・、
 高島屋と併せて、ひとかたまりのこの複合施設は、

  「南海コンプレックス」

 として存在しており、

 阪神・近鉄提携の難波駅とは、
 別の存在であると考えた方がよい。

 つまり、難波駅には、オーキャット複合、

 南海複合、

 阪神・近鉄複合の3つのグループがある、

 ということである。

 ちなみに、大阪駅は、
 従来の阪急コンプレックスに、

 北ヤードコンプレックスが誕生。

 景気回復を期待しています。

 景気に関しては、今回、お客様から、
 日本の景気動向を尋ねられました。
 日本では、乱高下はないのですが、
 横ばいだと答えました。

 ところで、アベノミクスという言葉を
 フィリピンのお客様もご存じだったので、
 驚きました。

 まあ、今回は、モレリアツアーの客なので、
 日本通(にほんつう)なのは、
 当然なのかも知れない。


  【近鉄難波駅】

 ご主人のベインさん、朝食がまだなので、
 電車の中で食べてもいいかと、お聞きです。
 オッケーなら、弁当を買ってくるといいます。


 そらなあ、特急に乗れば問題はないが、
 あいにく、午前10時台には、特急はありません。
  
  (ただし、近鉄特急は、
   500円のエクストラを支払います。) 


  問題は、この時間帯の急行に、
  どのくらいの乗客があるのかによる。

  それを推測するには、キョロキョロ見渡すこと。

   「よし、人影はまばらである。」


山田 : That'll be alright.
     Go ahead and buy your breakfast.
     There are some shops over there.
     Come back here
     please till 10:25 AM, OK ?
     Our train leaves at 10:32 AM.
     オッケーでしょう。 
     じゃ、あなた方の朝食準備
を進めてください。
     急行が10時32分なので、
     25分に戻ってきてね。



 山田、その間に、全員の切符を買います。
 ここから近鉄奈良駅までは、540円。
 なので、特急に乗れば、1040円。 
 ちょっと、もったいない・・・と、思うのは、
 貧乏人の発想か? 

 向こうは、一生に一度の日本旅行。
 特急に乗った方がよかったかも。



ベイ
ンさん : Thank you. I bought
       a bento for you Gota san.. 
        
       すんまへん、待たせて。
      弁当,山田はんの分も、買いましたで。
      おにぎり。


  お弁当を買うのを、わかっていたら、
  特急をおすすめしたのだが、
  もう、この時間には、特急はありません。
  (特急は、500円アップになります。)

  急行が来ました。急行に乗ります。


山田 : いただいま~す。あ、すご。
     お寿司でんがな。
     朝から、何ちゅーもん、食べはり
     まんねん。

    ヾ(@^▽^@)ノ


  他のお客さんも大勢、乗り合わせているので、
  ガイドは、声をあげて説明は
  できません。一カ所だけ、
  大極殿が見えるところで、少し説明を入れます。



山田 : Old Nara capital was laid
in Nara in 710 AD.
     The center of old Nara was
     that building called
Daigokuden, a palace
     in which the emperor of the time
     took office.
      
     古代奈良の都は710年に
ここ奈良に置かれました。
     その中心が大極殿で、
     天皇が政務を執ったところです。



   【近鉄奈良駅】



ベイン
さん : Mr. Yamada, Would you do me a favor ?
     山田はん、ちょっと。頼みがおまんねんけど。



山田 : Sure. What is it ?
     オッケー。なあに?


ベイン
さん : I have 1000 dollars to be changed to yen.
     1000ドルを円に換えたいんです。


山田 : Oh, no sweat .
     何だ、お安いご用。


  と、いいながら、桜通り商店街がわからないゴタ。
  さりげなく(そして、ああ、助かった~と思って)、
  近鉄奈良観光案内所に駆け込む。 


山田 : すんません。ドルを円に換えたくて、
     このあたりの桜通りに換金所が
     あるらしいんですが。



カウ
ンター: ああ、そう、桜通りですわ。
     そこ出てすぐにあるわ。



山田 : すぐって?


カウ
ンター: 商店街入って、すぐ右や。
     換金ショップがあるわ。そこや。    



    【金券ショップ】

  その金券ショップは、商店街に入ってすぐ右手。
  見つけることは簡単。
  その日は、米ドルで、1ドル:93円+端数
  ご主人、9万3000円を受け取り、
  その場で、山田にガイド料金をお支払い。

  ありがとうございます。
  本日のパッケージツアーは、40000円でーす。



    【東大寺】

  ツアー会社によっては、
  近鉄奈良駅から、東大寺へは、

  「歩き」

  を指示する会社も、多くあります。

  山田・ツアーのいいところは、
  近鉄奈良駅から、東大寺までは、

  タクシーに乗る点が、優れている!!

   (と思うのだが・・・) 


  タクシー料金は、平均、770円。
  大仏前交差点で、降ります。

  降りたところに、鹿がいます。

  鹿と戯れながら、参道を歩きます。


  東大寺は、前身となる寺がありました。

  728年に建立された

  「金鐘山寺(きんしょうせんじ)」

  がそれです。
  聖武天皇が、夭折した皇太子の
  菩提を弔うために、建てた寺です。

 
  東大寺の大仏造立は、
  紫香楽宮で、開始されます。
  大仏造立は、やがて、
  紫香楽から、東大寺に移ります。

  それが、745年。

  そして、大仏が完成し、
  その開眼供養は、752年に行われました。

  そんなわけで、

  東大寺は、いつ始まったか、
  というと、そう簡単には、答えられない、
  ということになります。

  855年、地震により、
  大仏の頭部が落下。大仏修理が開始。
  861年、開眼供養。

  1180年、平重衡が、東大寺を焼き討ち。
  1185年、三度目の大仏開眼供養。

  1567年、三好・永松の戦いで、大仏殿焼失。
  1692年、大仏開眼供養。

 

ヾ(@^▽^@)ノ

   【結論】 奈良の大仏は、4度、目を開けた。


   ただし、寺では、
   752年に開眼したものと、みなし、
  1952年に、
開眼1200年供養の法要が営まれた。


   みなさん、本堂(金堂)では、
大仏様に掌を合わせ、静かに
   祈りを捧げていらっしゃいました。
   

 

   【近鉄奈良】
      
   タクシーで、近鉄奈良駅に戻ります。

ここから、今度は、京都に移動します。
   八条口で、レンタカーを使います。
   二条城~金閣寺~清水寺・・・ちょっと、
   詰め込み過ぎた日程でしたが、
   一応、こなしました。

車は、日産リーフ(電気自動車)です。
   イグナシオさん、どうしても、
   エンジン部を見てみたい、とおっしゃいます。

 
まあ、見ても。減るモノじゃなし、
   脇に止めて、ボンネットをパカっと
   開けて、

    「Please take a look !」
    
    (ほな、見てみとうせ。)

   

昼食は、レストラン「さと」。
   ここから、金閣寺は、5分。