2013年   3月26日 (火)


  昨日、かかってきた電話によると、
  26日午前9時に迎えに来るように、
  とのことでしたが、
  8時30分に繰り上げしてほしく思い、
  電話。


フロント: お客様のお名前をお願いできますか?


山田  : 忘れてしまいました。


フロント: じゃ、お部屋の番号は?


山田  : それも、聞いていなかったんです。


フロント: あのね、それじゃ、
      呼び出しようが、ないじゃないですか?


    ごもっとも。
    仕方がないので、9時まで、おとなしく、
    待つことにしました。
    さっさと、始めて、
    さっさと終わる作戦は失敗に終わった。

    実は、きょうは、先輩ガイドさんの送別会なので、
    12時30分までに終わりたいのだが、
    そうは、問屋が卸さないというのでしょうか、
    しっかり、午前9時、きっかりのスタートです。


  【ロイヤルパーク】 

ジョー
ジさん  : Oh, hello. My name is George Anderson.
       You must be Mr.Yamadaa .
       あ、ああジョージ・アンダーソンです。
       山田はんですよね。


山田   : Yes, I am.
       Good morning Mr. George Anderson.
       How do you do ?
       はい、山田です。
       おはようございます。
       よろしくお願いします。


 ヾ(@°▽°@)ノ


   きょうのご案内は、イギリス人の家族。
   ご夫妻と男の子がふたり。
   車は、レンタカー、日産リーフ。
   例の電気自動車です。

   電気自動車の利点は、ガソリンがいらないこと。
   なので、車を返納しなくても、お客様に
   請求書を出せることにあります。

   ということは、その場で、
   ガイド料金とレンタカー料金を
   タクシー料金と同じように、請求できること。

   準備も精算もない、
   生物にたとえると、単体動物・・・ 
   その場で精算。それが、ゴタの仕事。


   【京都御所】


   きょうも、同じ通訳ガイドさんでした。
   むこうでも、こちらのことを覚えていて、


    「あれ?あなた、どうして入れたのかしら?」


    「そら、あんた、
     ちゃんと、申し込みしたからやん。」


    「え、でも、1ヶ月に1回しか、入られへんのえ。」


    「さよか。」 


   何でも、ここの専属ガイドさんの話では、
   京都御所は、一度、拝観申し込みをしたら、
   1ヶ月間は、許可が出ないというのです。

   御常御殿で、ガイドさんが、

    「天皇家の証としての、3つのシンボルは・・・」

   と説明を始められたとき、

   当然とばかり、3種の神器を
   想像していた(剣、曲玉、鏡)ので、

    The sword and seal,
    the symbols of the Imperial Throne,
were preserved.

   といわれたことに、びっくり。

   剣はわかるが、ハンコだって?まさかアザラシ?

   
   この「御常御殿(おつねごてん)」の向かいの
「御内庭」は、素晴らしい。日本列島を縮図して
   いるのだとか。


    ヾ(@°▽°@)ノ

    
   【二条城】
  

   二条城、二の丸御殿では、
子どもたちの三種の神器のひとつ、
   剣が係員に取り上げられました。

   ふたりの男の子、
今まで元気にチャンバラごっこをしてきたのに、
   しょんぼり。何だか淋しそう。

   でも、チャンバラして、
襖をやぶったらいけないので、
仕方がないか。国宝だものね。


ヾ(@°▽°@)ノ


   さて、御殿なので、

     Ninomaru palace

   と、いつものように、言うと、

   Palace ?
Isn't this a castle ?
御所? (今行って来たとこやろ)
   城ちゃいまんのか?


   と、ご主人のジョージさん。

   はい、逆らう気はありません。

    Sorry, the castle.

   世界中の敵に降参さ。戦う気はありません。

   
  (^_^;)
 

   やはり、ここでのポイントは、
   大広間の大政奉還の説明だと思います。

   和英辞典でも、ここの英文説明札にも、

   the restoration of the Imperial rule

   となっていますが、これだと、

   「王政復古」

   の意味なんだけどなあ。
  

   山田は、

   return of the political power to the Emperor

   とか、言っております。


   今、まさに、将軍慶喜が、
   proclaiming that return of the Emperor
   (大政奉還を宣言して)いるところなんですから。
    

   けど、専門家は、どちらも、
   同じだとしているのであります。
   同じか。ちゃうやろ?


  ヾ(@°▽°@)ノ
 
    
  ホテルのコンシェルジュさんのご提案によると、
  最後の送り先は、子どもたちのよろこぶ
  嵐山のトロッコ列車の駅はいかが?
  だったのですが、

  あれに乗って、
  亀岡まで行ってしまったら、帰りが困りまっせ。

  そこで、映画村の方がええやろ、ということで、
  行きかけたら、

  「わてら、どうして帰りまんねん?」

  と、ご主人。

 「タクシー拾いなはれ。」

  「いいえ、ゴタはんが、ずっと、一緒でないと、
   不安だし、ホテルに帰りますわ。」

  泣かせることを言ってくださいます。
  そこで、

  昼から祇園を散歩するとおっしゃいますので、
  地図を描くかわり、白川と、花見小路を
  車で、素通りしてさしあげ、
  ツアーを終了することにしました。

  かくして、4時間ツアーが終了。
  午後1時10分。ホテル着。

   「おっ、これなら、15分遅れで、岡﨑に行けるぜ。」

  ぜんぜん、そんなそぶりを見せず、
  にこにこと、お別れの御挨拶。

  はい、ガイド料金は現金でいただきました。
  領収書はいらない、
  とおっしゃいます。サンキュー。ドキドキ

 



  【岡﨑】

 京都の岡﨑は、古来より高級住宅街。
 平安後期の六勝寺
 (6つの寺がありました。)に始まり、
 その名は、今も、法勝寺の地名に残ります。

 なぜか、この辺り、スーパーはありません。
 お買い物は、熊野まで出るか、
 東山二条西入るの、
 スーパーまで行かなくてはなりません。


 さて、ゴタぴょん、神宮道冷泉を左折し、
 突き当たりのお店にやってまいりました。

 ここは
 昼めし代、
 一食3500円也の高級和食レストラン。 

 どこに、そんな金があるか?
 さっき、お客様から、いただきました。
 お客様は神様です。


  「すみませーん。
   ここに、○○さんが食事にきてはります?」


  「はいはい、みなさん、
   いらっしゃいますよ。どうぞ。」


 高級に無縁の山田。店内に入って、ウロウロ。


  「あ、そちらじゃないんです。
   どうぞ、こちらへ。」


  入ると、楽しや、
  マイミク(ミクシーというブログの仲間)様
  ご一同のお集まり~。


   おひとり、フランスに帰られる方がいました。
   マイミクさんなので、本名がわかりません。そこで、
   シモーヌ シニョレ という名前をつけた。
   
   映画のシモーヌさんは、ベルヴィルだが、
   こちら、パリからTGVで、
   数時間移動したところなのだそうです。
 

   ポットを買って帰られるそうです。
   なぜ?と思いました。
   パリの水道水は、
   石灰が混ざっているので、
   そのままポットに入れると、
   真っ白になります。
   もちろん、勇気がなければ、飲めません。

   先輩の行かれる地方では、
   石灰が混ざっていないのだそうです。
   これは、すばらしいことです。

   だって、南仏一帯、
   そういう石灰質の土地なんですから。
   
    ヾ(@^▽^@)ノ   

   ○○ディ先輩の電話に、ひっきりなしに、
   問い合わせの電話が入ります。

   ああ、なるほど、数週間、
   休みなしになるくらい仕事を取る人は、
   問い合わせの数が桁違いだ。
   
   山田への問い合わせ電話は、週末に1件か2件。
   先輩の携帯には、1時間に4,5件
   の問い合わせが入ります。

   (あー、先輩、
    電話を交換してほしいなあ。これと・・・)
   

    【教訓】 栴檀は二葉より芳し。 
         達人は、問い合わせより多忙なり。 
   
   
   ヾ(@°▽°@)ノ

     山田 錦