そもそも自分の病理検査結果を信用していいのか | 乳がん既往歴ありますが その他は結構ケンコーな場合

ある乳がん患者さんのブログで 術後病理検査の結果でホルモン陽性という結果がでたのに オンコタイプDXの遺伝子検査をしてみたらトリネガだった!という内容に衝撃を受けた。ほかにも ある記事で Ki-67の増殖能なんてA施設で 14%だったのが B施設だと 40%になったりすることもあるよっていう話も。

 

となると私の病理大丈夫なのかな…という心配が出てくる。心配は心配のままほっておけないので気が済むまでググります、笑。

 

NCCNガイドライン2015 MS-12

全国調査と地域別調査からのデータからは、乳癌の病理報告書のうち 50%もの割合で、患者の管理に極めて重要な要素の一部が欠落してい ることが示されている。重大な欠落としては、方向や手術断端診断 の報告がない一貫した腫瘍悪性度の報告がないなどが挙げられる。

私の病理も上下さかさまだか左右逆だかになってるってアン先生言ってたんだけど。そんな間違いするくらいなら プレパラートの診断も大丈夫かいな…

 

乳癌の病理診断におけるセカンドレビューは10%以上の患者で臨床的に有意な相違を同定 2015年

https://ciworks.m3.com/article/27610

ログインしないと読めないのでタイトルだけで妄想中…

 

10%で治療に影響を及ぼす病理所見の不一致があった 2015年https://ciworks.m3.com/review/breast/27613

1つ上の論文に対して榎戸 克年先生(昭和大学江東豊洲病院)のコメントなんだけどこれも途中までしか読めませーん。が、おそらく「セカオピいったら治療に影響を及ぼすくらいの病理所見の不一致が10%あったよーっ」て内容なんだろうね。

 

オンコロジストの独り言(渡辺亨先生)

https://watanabetoru.net/2015/03/

2015年3月

  • 先進国・地域では オンコタイプDXにしてもPAM50(プロシグナ)にしても、マンマプリント、エンドプレディクトなどの予後、予測検査やBRCA遺伝子変異検査などは 当たり前のように臨床で使用されている
  • バイオマーカーの第一人者曰く「Ki67などという、analytical validityすら確立されていない検査は 臨床の現場から消え去るべきだ」という
  • PAM50などの遺伝子発現を見る検査を導入するのが当然であろう、と主張する若手専門家も多くいる

欧米ではとっくに遺伝子検査をしていて それに沿って治療を行っているんだけど、日本はそこまでいってなくって手術病理のプレパラートで しかも目視で その上 病院によっても基準がバラツキあるのに「たぶんあなたはルミナルAでしょう(←ほんとはルミナルBかもしれないのに)、たぶん増殖能 10%でしょう(←ほんとは40%かもしれないのに)ってかんじで振り分けられて補助療法やってるってことなんかな?

 

『10%で治療に影響を及ぼす病理所見の不一致』は 欧米の論文だしってことはオンコタイプやっても10%の相違がでたのかっていう そのへんはよくわからないけど。

遺伝子検査もせず目視でやってる日本だと10%どころじゃないもっと相違でるってことか?

 

でも少なくとも「オンコタイプDXとかマンマプリントやった人」って「やってない人」より 確実に正しい道に進んでるってことだよね?日本じゃ私の病理でオンコタイプDXは勧められないだろうけど確実な選択をするためにはやっておくって選択もあるんかなぁ。今からできるのか?もしくは私の病理検査結果ならオンコタイプでも再発率低いと必ず出るからしなくてもいいのか?

 

またハテナが増殖してきたでー( ̄ー ̄;

 
 

≪MEMO≫

渡辺 亨先生(腫瘍内科医)関連

浜松オンコロジーセンター院長

http://www.oncoloplan.com/

がん情報局 特定非営利活動法人理事

http://www.ganjoho.org/index.html