どんどんメンバーのみんなが起きてきて
気づけば残りはヨンジェだけだ
……起こしに行くか
俺は再び寝室に戻った 案の定まだ気持ちよさそうに寝ているヨンジェ
「ヨンジェ……もう朝だぞ、起きろー」
ゆさゆさと揺さぶってみるも反応なし。
こうなったら……
「起きろー起きろー!」
でかい声とともにヨンジェの横腹を攻撃する
すると
「ヒョン……くすぐったいです……やめてくださいよ……」
それが利いたのかすぐに起きたようだった
でも、まだ目は開いていない
ごろごろと布団の中でうごめくと片目だけを開けた
「あぁ……ジェボムヒョン おはようございます……」
そう言って目をゴシゴシとこするヨンジェ
そんな姿にすら愛しさを覚えてしまう
……これは重傷だな
「おはよう もうみんな起きてるぞ?」
「へ?本当ですか? 早く行かなきゃ……」
フラフラしていておぼつかない足取りでリビングに向かおうとするヨンジェ
……危なっかしい
「ヨンジェ」
そう呼びかけた瞬間に足を踏み外したのかドテっとこける
気づけばヨンジェは俺の腕の中
突然の事に心臓が跳ねる ダメだこのままじゃ……
「へへへ……」
そう言ってまたヨンジェは眠りについた
俺の腕の中ですやすやと眠るヨンジェ
どうしても その肌に触れたい衝動に駆られる
"君を見ると 手がのびてしまう 知らないうちに手がのびて我慢できない"
ふと思い出したこの歌
まるで俺の事を歌ってるみたいだ
「ヒョン、何してるんですか? 早く起こしてくださいよ」
その瞬間、部屋に入ってきたジニョン
それにも気づかないでヨンジェは俺の腕の中でまだ眠っている
「宿舎の中でそういうの、やめてくれません?」
完全にジニョンは呆れている
「……ちゃんと起こしといてくださいね」
それだけ言ってまたリビングに戻って行った
ジニョンに、この光景を見られた……か
「ぁぁ…… わっ!! おはようございます、ジェボムヒョン……」
ヨンジェは突然目を覚ました
「おはよ、ヨンジェ」
「ぼ、僕 なんでこんな… …あぁ、すみません……」
「いいよ 別に ……ただもうちょっと早く起きろよ?」
「すみません……」
少し伏し目がちに謝るヨンジェ
どうしても触れたい衝動を抑えきれなくて少し髪を撫でる
すると少し照れてえへへ、と笑うヨンジェ
どうしても、そんなヨンジェを見ていると頬が緩む
もう、俺はどうしたらいいんだよ
宿舎でも、練習室でも、音楽番組に出てる時も、気づけばお前の姿、追ってて
自分でも気持ち悪いぐらいお前が好きみたいだ
お前が女だったら、どんなに良かっただろう
こうして自分の気持ち、必死で隠さなくてもすぐに言えるのに
お前はいつでも、
俺を幸せな気持ちにさせてくれる
でもその反面、俺を悩ませるのもお前なんだ
瞬く間に今日も終わってしまった
「ヒョン!今日のステージもすごくカッコよかったです!!」
お風呂に入って布団に入る前、俺たちは他愛もない話をしていた
ヨンジェは汚れのない瞳で俺を見つめる
そんな瞳で、見るな 可愛いから
「そうか?ありがと」
俺はいつまで「良いリーダー」で居続ければいい?
いつまでこの関係でいればいい?
いつまでこの気持ちを隠せばいい?
何一つ、答えなんてありやしない
頭を撫でてやると、また朝みたいにえへへ、と笑う。本当に可愛いヤツ
正直言って、今回のカムバでヨンジェは垢抜けたと思う。前から可愛かったけどもっとそれに磨きがかかってる。絶対に髪の毛のせいだ、と髪のせいにしてみるけど 本当は違う。可愛くなったと思うのは、きっとお前を好きになったから
「ヨンジェ、髪染めてるのにサラサラだな」
ヨンジェの髪を手ぐしでとく
「ちゃんとトリートメントしてるからですかね?」
不思議そうに自分の髪を見つめるヨンジェ
いちいち反応が可愛くて困る
「ほら、こんな時間だから もう寝るぞ」
「は~い…」
俺は部屋の電気を消した
早く話を切り上げないと、俺がおかしくなるから
部屋は何一つ音もしない静寂に包まれる
この時間が、俺の一番嫌いな時間
すぐにヨンジェはいびきを掻きだすけど、俺はそんなすぐには寝れない
こんなに可愛いお前が隣で眠ってるっていうのに、俺は何もできないんだよ
分かるか?俺の気持ち
この想いが芽生えて、もうどれぐらい経ったのかよくわからないけど
もうそろそろ俺も、我慢の限界が来そうだ