Don’t want anything but you -70ページ目

Don’t want anything but you

got7の2jae中心の小説サイトです
最近はマクギョムにも手を出し始めました←
注意点などは「初めに」に書いてありますので
そちらに目を通していただければ幸いです


次の日の朝になってリビングにみんなが集まった時、ヨンジェの顔をチラッと窺うと
目は赤くはれていてクマができていた
俺はそこまでヨンジェを追い詰めてたんだ

「ヒョン、なんで口、怪我してるんですか?」

「実は、昨日の夜飯食ってたら噛んじゃって」

この会話を、何人のメンバーとしただろう

いつもに増して、今日は何もやる気が湧かない気がした

JJでの本番まであと何日かしかないから、
また今日もジニョンと2人きりで練習室に残った
フリも完ぺきになって息もぴったり合わさって来たところで、ジニョンは呟く

「ヒョン、このままで大丈夫なんですか」

ジニョンは俺の事が好きだと言ったはずだ
それなのに何故、俺とヨンジェの事を心配する?

「まだ踊ってる最中なんだから、集中しろよ」

そのまま音楽は鳴りやまず、何分かした後にやっと終わった
ジニョンは俺にタオルを投げる

「ありがと」

「いえ」

短い単語での会話
俺は未だにジニョンと何の話をしたらいいのか分からずにいた
いつまでこの状況が続くのだろう

「ヒョン、僕は何回も言ってますけど大丈夫なんですよ?だから気にしないでください」

あんな事 言われて気にしないなんて無理だろ

「いや…」

「分かってますから」

ジニョンの「分かってますから」の意味が全く分からない
お前は何が分かってるんだ?

「お前はいつも何が分かってるって言ってるんだ?」

「ヨンジェの事とか、ジェボムヒョンの心の中です」

ジニョンは上品に汗をぬぐうと少しスッキリとした顔をして、俺の隣に胡坐をかいて座った

「このままで、いいんですか?」

突き刺さるジニョンの言葉

「いいんだよ、もう」

「ヨンジェの事、諦めるんですか?」

また、何を考えているのか分からないような目で俺を見つめるジニョン

「諦めるも何も、最初っから…」

「それだったらいいですよね?」

そう言った瞬間ジニョンは即座に俺を押し倒し、両手で腕を固定した
昨日の俺はこれをヨンジェにしてたんだな
抵抗しようと思えば抵抗できたけど、もうどうでも良かった

「抵抗しないんですか?」

片方の眉毛を上げて、目を細めたジニョン

「いーんだよ、もう何もかもどうでもいいんだ
 お前の好きなようにしろよ」

俺は軽く悪態をついた
ジニョンのことも、本当は大切にしてやりたいけど、その時の俺にはそんな余裕が無かったんだ

またキスでもされるんだろうな、なんて考えていたら

「やっぱやーめた」

と呟きジニョンは腕を離し、俺の事をじーっと見つめた

「何だよ」

少しジニョンを睨んで聞いた

「抵抗しないジェボムヒョンなんて全然面白くないです」

呆れ気味に話すと、またジニョンは続けた

「それに……誰かさんのせいで怪我した唇にキスなんてしたくありません」

昨日の夜の事が頭にフラッシュバックして顔が熱くなる。触れてみるとまだ痛む唇
この痛みこそが昨日俺が犯した過ちの証拠だ

「ねぇ、ダメですよ このままじゃ
ヒョンだってホントは分かってるんでしょう?」

全てを悟っているかのようにジニョンは問いかける。今まで謎だったジニョンが少し分かった気がした

「大丈夫ですよ、ヨンジェは素直だから分かってくれます」

俺はジニョンを誤解してた。ジニョンは、JJの時から何も変わってなんていない

「どうしたんですか、ヒョン?」

お前は今まで通り、気遣いができて優しいままだ

「……何もない」

「変なの」

ジニョンは笑いながら言ったけど
俺は知ってるよ お前の心は泣いてること

「ジニョン……ごめん」

俺のせいで、何度も傷つけたな

「何ですか急に? もうおかしくなっちゃったんですか?やめてくださいよそんな辛気臭いの……僕そういうの嫌いだから」

そう言ってジニョンはスッと立ち上がり
もう一度汗を拭った

「僕、もうヒョンの事はフッきれてるんで 謝ったりしないでください」

こっちには目もくれずジニョンは言う

「……」

その言葉に俺は何と答えたらいいのか分からなくなる

「だから、沈黙もこれからは無しですよ 今まで通りにしてください。っていうか僕、なんでヒョンなんか好きになっちゃったんだろう…?女の子に会わなさすぎるから一時の気の迷いってやつかな?」

練習室を歩き回りながらジニョンは眉間にしわを寄せた

「おい、ヒョン『なんか』は失礼だろ」

「怒らないでくださいよ~」

俺は少しだけ今までの2人に戻れた気がして、すごく幸せだった。本当はジニョンが無理していることも分かってた……ごめんな、ジニョン
でも、それを言ったところで何もならないと思ったから

やっぱり、ジニョンは俺が思ってた以上にできた奴だった

「さ、練習が終わったら作戦会議でもしましょう」

ジニョンは満面の笑みで言った

「何のだよ」

「ヨンジェとヒョンが仲直りするための」

「……」

もうヨンジェとは戻れない気がするけど

「ヒョンがヨンジェを好きなこと知ってるのは、僕だけなんですから、協力できるのも僕だけですよ? そういう時は人を頼らないと」

ジニョンの優しさが俺の胸を苦しくさせた

「ありがとな」

ジニョン、無理させてごめんな