ジェボムヒョンは僕の頭をポン、と撫でた
自分の気持ちをそうやって誤魔化そうとしてる。すごくバレバレだけど。
「やめてくださいよ、そういうの」
そんな行動で僕の心を弄ばないで。僕がそうして触れられるだけで、どんな感情になるのかなんてヒョンは知らない。
もうこの時から、僕のネジは外れていたのかもしれない
「知ってるんです」
つまらないテレビを消して僕は言った
「……ヒョン、ヨンジェが好きなんでしょう?」
と。案の定焦るヒョン
「何言ってるんだ?早朝過ぎて何かネジが外れてるんじゃない?ただのメンバー同士のスキンシップなのに……」
やっぱり、好きなんだ。
この時僕は確信を持った
「そんな苦し紛れの言い訳なんて、いりません」
「言い訳じゃないよ」
いい加減認めてもらわないと、埒が明かない
でも、何のために僕はこんな事してるんだ?
自分でもわからない。これで誰が得をする?
結局傷つくのは自分なのに
「はよ…」
その時、マークヒョンが起きてリビングにやって来た。ある意味、タイミングが良かったのかもしれない。
「おはようございます、マークヒョン」
何事もなかったかのようにマークヒョンに挨拶をする
「ジェボムが起きてるなんて、めずらしいね」
ふわ~と欠伸をしながら、おぼつかない足取りでソファーのところまでやってくる。
「ヒョン、まだ目が覚めてないみたいですね」
そう言ってマークヒョンに笑いかけ、水を注いで差し出した
「ありがと、ジニョンは気が利くね」
マークヒョンは綺麗な犬歯を見せて笑った
いつの間にかジェボムヒョンの姿が無くなっていた。きっとヨンジェを起こしに行ったのだろう。メンバーがどんどんリビングに集まってくる。もうヒョンがいなくなってから何分も経ったはずなのに、未だにリビングに2人は来ない。
部屋に行ってみるか……
僕は、2人の部屋に向かいドアを開けた
そこには何故か抱き合っている2人
……マジで何なんだよ、これ
「ヒョン、何してるんですか? 早く起こしてくださいよ」
少し怒り気味にジェボムヒョンに言った
「宿舎の中でそういうの、やめてくれません?」
ヒョンは僕がどんな気持ちでいるのか分かんないんだろうな。そういうのが僕は一番嫌いだ
「……ちゃんと起こしといてくださいね」
怒りを抑え、僕は部屋を出た
本当にあのまま部屋に居たら、絶対壊れてるよ
リビングに戻ると、マークヒョンは何も言わずに僕の頭を撫でた
「どうしたんですかヒョン」
ジェボムヒョンから撫でられるのと、マークヒョンから撫でられるのでは、やっぱり感じる何かが違うのだ。
「何となく、かな」
マークヒョンはそれだけ言い残すと、洗面所に行き歯ブラシの音を大きくたてだした
いつからなんだろうか、僕がヒョンに特別な感情を抱きだしたのは。いくら考えても分からないけれど、日に日に好きという気持ちが膨らんでいくんだ。どうしたらいいんだろうな、この気持ち
行き場が、無いよ