ヒョンは、今何を考えてるんだろう?
やっぱりヨンジェの事、ずっと考えてるんだろうな……最近はすごく幸せそうだし
見てるこっちが恥ずかしくなるぐらいにイチャイチャしてる
その分、僕はもっと辛くなるんだけどな……
これは僕がどんな気持ちで今までヒョンを見てきたか。そんなつまらない日常のお話。
ヒョンは最近何をやっても上の空
僕は見てたから分かるよ、ヒョンはきっと一人の事をずっと考えてるよね
その相手は、女じゃない。多分ヨンジェだ
確信は無いけどそんな気がしてる
ヒョンはある意味僕と一緒かもしれないけど
一つだけ違うことがある
それは認めていないというか、男を好きであるということに抵抗を感じているところだ
僕はもう割り切ってるけどヒョンはまだ割り切れないみたい。それに、知られたらどうしよう、って思ってる
そのくせ、いっつもヨンジェとばっかりイチャついて、僕の方には目もくれない
少しぐらい僕の事を映してくれたっていいのにさ
僕の方がずっとヒョンの側にいてきたよ
JJの時だって2人で頑張ってきたのに、何でヨンジェなの?
考えすぎるとたまにヒョンを壊したくなる
はぁ……ため息をつきながら
コーヒーを淹れようとキッチンに行くと
部屋からリビングに出てきたジェボムヒョン
「ジェボムヒョン、おはようございます」
なるべくその感情を悟られないように笑顔で挨拶する
「あぁ、起きてたの?」
ほら、やっぱり前より冷たい
「はい ヒョンがこんな時間に起きるなんて、めずらしいですね」
インスタントコーヒーの袋をマグカップにセットし、やかんからお湯を注ぐ。
ふとヒョンの顔を見るとやっぱり何かを考えてるような顔。僕からしたら結構バレバレなんだけどな。多分気づかれてないだなんて勘違いしてるんだろう
ヨンジェの件で少しモヤモヤしてるのもあって、少し探りを入れてみようと思った
「また……他のこと考えてるでしょ?」
コーヒーを一口飲んだ
いつもより少し濃い気がする
「最近のジェボムヒョン、なんかおかしいですよ。僕と喋ってても 心ここにあらず、って感じで他のことばっかり考えてる」
ハッとしたように目を少し泳がせるヒョン
そういうのがバレバレなんだけどな
「そう……か?」
そうやってはぐらかしてさ
「少しぐらい、僕にかまってくれたっていいじゃないですか。僕の方がずっと長い間、ヒョンと一緒だったのに 最近はずっと……」
しまった、と思った
無意識のうちにペラペラと喋ってしまっている自分がいた。ずっと言わないようにしてきたのに……呆気ないもんだな
「……何でもないです」
きっと言及してくるだろう
「何?そこまで言われたら気になるし、言ってよ」
やっぱり
「……ずっとヨンジェの事ばっかで僕にかまってくれない」
もうここまで言ってしまったのなら、もう全部言ってしまえと、若干自棄になって言った
困らせるのは分かっていた
「ごめん、最近確かにヨンジェばっかだったよな……ジニョン、寂しかったんだろ? ごめん……これからはちゃんとかまってやるから」
すると想像もしていなかった答え
寂しかった?僕の感情はそんな言葉じゃ表しきれないよ。かまってやるって言うけど、僕はかまってほしいんじゃない。ヨンジェに見せるような笑顔を僕にも見せてほしいだけ。
普通だったら嬉しく思うはずの言葉が、今は逆効果で僕をさらに虚しくさせた