「なー、今から何する?」
「何もすることないじゃん。」
「じゃあもう屋上で良くね?」
「じゃあそうする?」
ジャクソンとマークは結局サボる場所が見つからず、いつもの様に屋上に行くことにした。
特に何をすることもなくただ空を眺めているだけ。マークは何もない毎日を退屈に感じていた。
周りは金持ちばかりで、マークの価値観を理解してくれる人はほとんどいない。ジャクソンもお金持ちで、その中の一人でもあるから一般的な感覚は持ち合わせていない。
周りはよく言う。マークは縛りが無くていいよね、とか、自由でいいな、とか。
しかし彼はそれを言われるのが一番嫌いだった。
マークのグループにそうやって言う人はだれ一人いないが、中途半端にマークに近づこうとする人は、大抵そう言う。
構ってもらえるだけいいじゃないか、マークはそう思うのだ。はぁ、とまた溜息をつきマークは立ち上がる。
「もう行くのか?」
「もうって……ジャクソン、もう授業終わってるよ?」
「マジかよ!よっしゃー!」
大袈裟にガッツポーズをとり、ニコニコとマークを見つめる。
「はいはい」
マークはいつものように流して屋上のドアを開けた
______
「ねぇユギョム~?」
「………」
「ユギョムってばー!」
「あ、ん?」
ようやく自分の名を呼ばれていることに気付いたユギョム。
「最近なーんかおかしくない?」
べムべムは神妙そうにユギョムの顔を覗き込んで問いかける。
「そんな事ないよ~」
笑顔で言っているがバレバレだ
完全にマークに心を奪われているようなのだ。
「べムべム、ユギョムがそんな事ないって言うんだったらきっと何もないんだよ!」
ヨンジェを除いては多分みんな気づいているだろう。そんなユギョムを見てべムべムは少し不機嫌そうである。
「ユギョム~……」
そう呼んでもどこか上の空でふにゃっと笑っているユギョム。そんな彼に対してべムべムは何もできずにただ見守ることしかできなかった。