「ユギョム君?」
「あ、こんにちは!マーク……ヒョン」
珍しく、今日ユギョムは一人で食堂に来ていた。ヨンジェとべムべムはクラス内の係の仕事でまだ食堂に来れていない。
「今日1人なの?」
フッと微笑んだマークに、ユギョムは胸が締め付けられる。
「はい、べムべムとヨンジェは係でまだ来ていないんです」
「そっかー……敬語じゃなくていいって言ったのに」
ユギョムはハッとしたように目を見開く。そして少しモジモジしながら
「だって、先輩にタメ口なんて……でき、ないよ」
精一杯頑張って使ったタメ口。マークはそれを見て少し驚いたように口元を隠すと、すぐにポーカーフェイスに戻ってユギョムの頭をポンポンと撫でた
「よくできました」
その言葉を聞いてカァッと赤くなるユギョム
「あとこれね」
そう言って渡された一枚のメモ
そこには英字や数字が羅列されていた。
「登録しといて」
その言葉だけを残してマークはどこかへ行ってしまう。話した言葉の数も、話した時間も少ないのに、ユギョムの胸ははちきれそうだった。
それからの事、2人は毎日のように連絡を取り、学校がある日はいつでも食堂で話をした。ユギョムは四六時中マークの事で頭がいっぱいで幸せそうだったが、たまにとてつもなく虚しくなる時があった。
それは自分が一方的にマークのことを思っているだけであって、マークは自分の事を何とも思っていないんだろうな、と。そう思う時だ。
しかしそれはマークも同じであった。
ユギョムの事を考えては幸せな気持ちになったり、悲しい気持ちになったり。当たり前のようにいつでもユギョムの事を考えていたのだ。